京都在住のサラリーマン・ブロガーKyotaroです。
先日、京都の東山七条にある京都国立博物館で開催中の特別展「聖地をたずねて―西国三十三ケ所の信仰と至宝―」に行って来ました。
今年2020年は西国三十三所草創1300年にあたり、その節目を記念して開催されている特別展です。
もともと今年の4~5月に予定されていたのですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期され、7月23日から9月13日までの会期に変更になっていました。
Kyotaroは滑り込みでギリギリ行って来ました。京都国立博物館の魅力と周辺観光地について紹介します。
京都国立博物館の明治古都館と平成知新館に垣間見る歴史
京都国立博物館は東山七条にあり、七条通側の入口から入場すると右手に煉瓦造の建物、正面に近代的な建物が見えます。
向かって右手の煉瓦造の建物は「明治古都館」で旧帝国京都博物館時代の本館だった建物で明治28年10月に竣工し、同30年5月に開館した歴史を感じさせる建造物です。
現在は京都国立博物館のシンボル的な建物になっており、国の重要文化財にも指定されています。
そして一年を通じ、様々な展覧会が開催されているのが「平成知新館」で今回はこちらに入場しての特別展鑑賞となりました。
デザインされた近代的な建物に芸術性を感じさせる「平成知新館」は3階建ての鉄筋コンクリート製で「明治古都館」とは対照的です。
現在「平成知新館」の建っているあたりは、豊臣秀吉が創建した方広寺の境内南側にあたる場所で「方広寺の遺構」を記した案内板が入口に立っています。
「平成知新館」のエントランスと水盤に二重丸のデザインが施されていますが、これは方広寺の柱が建っていた場所を示すものなのです。
こういうところでも歴史を感じることができるんですね。
また入口から入って左手には噴水庭園があり、ロダンの「考える人」のレプリカ像も建っており、春や秋にはここでのんびり寛いだり、読書してる人も見受けられます。
また帰る時は是非、西側の東山通側の出口から退場してみましょう。七条通側の出入口と異なり、ここは出口専用となっています。
こちら側の門は明治時代の名残がある歴史を感じさせる景観が残っています。
ひとたびその敷地内に足を踏み入れたら、歴史と芸術がコラボレーションした雰囲気を感じずにいられない神聖な雰囲気こそ「京都国立博物館」の最大の魅力ですね。
京都国立博物館の最寄駅と周辺観光地について
京都国立博物館のアクセス、最寄駅とその周辺観光地について見ていきましょう。
アクセスは便利、周辺観光は見どころ満載です。
最寄駅とアクセスについて
京都国立博物館の最寄駅は京阪京都線「七条駅」で駅から歩いて5分の距離です。
京阪京都線「清水五条」からでも歩いて10分程度とちょうど七条と五条の間に京都国立博物館があるイメージです。
市バスの停留所は博物館すぐ目の前の「博物館・三十三間堂」になり、市バスは京都駅前のD1のりばから100系統、D2のりばから206、208系統の利用で10分程度で着きます。
ちなみにKyotaroは四条河原町から鴨川沿いを歩いて南下、七条大橋から京都国立博物館まで歩いたり、JR京都駅から七条通を歩いて行ったりするのが好きです。
ともに徒歩20分程度で鴨川周辺の自然や京都の街並みを楽しみながら歩けるので春や秋は心地よい散策ルートとしておすすめです。
周辺の見どころは何がある?
京都国立博物館は京都の東山七条にあるので周辺には名所旧跡など見どころが盛りだくさんとなっています。
いずれも歩いて行くことができるので京都街並み散策をかねて博物館見学後に訪ねてみては如何でしょうか?
三十三間堂
京都国立博物館と七条通を挟んだ向かい側に位置する天台宗妙法院の境外仏堂で正式名称を「蓮華王院」といいます。
「三十三間堂」という呼び名の由来は、東面して南北に延びる堂内の柱が33ある建築的な特徴により、観音菩薩の変化身三十三身に基づきます。
平安後期に後白河上皇によって創建、1249年(建長元)火災によって焼失、現在の建物は鎌倉期1266年(文永3)に後嵯峨上皇によって再建されました。
智積院
「智積院」は真言宗智山派の総本山で全国約30万人の檀信徒の総菩提所として位置づけられる寺院です。
長谷川等伯一派による「楓図」「松に立葵図」や等伯長男の久蔵による「桜図」など桃山時代を代表する障壁画は有名です。
境内見どころは初夏の青もみじ、秋の紅葉の他、大書院東側の名勝庭園は桃山時代の作庭で中国廬山を模って作られた“利休好みの庭”です。

清水寺
「清水の舞台」や「今年の漢字」で知られる北法相宗大本山の寺院で西国三十三ケ所第16番霊場で御本尊は十一面千手観音菩薩。
本堂前の舞台や奥之院前の舞台からは京都タワーをはじめ、京都市街が一望できる絶好のビュースポットとして人気があります。

二寧坂と産寧坂
「二年坂」「三年坂」ともいい、高台寺や法観寺から清水寺方面へ向かう参詣道にたくさんの土産物店や飲食店が建ち並ぶエリア。
昔ながらの面影が残る石段、坂と家並みが織りなす景観は重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、若者たちの間では“インスタ映え”スポットとしても人気。
近年、あのスターバックスコーヒーが進出したことでも有名です。

六波羅蜜寺
真言宗智山派の寺院で正式名称は「補陀洛山六波羅蜜寺」といい、平安中期951年(天暦5)に空也上人によって創建されました。
六波羅蜜寺のある一帯は平安末期には平家一門の屋敷が5000棟以上あったと云われ、平清盛によって平家屋敷群に六波羅蜜寺も取り込まれました。
西国三十三ケ所第17番霊場として年間を通じ、多くの参拝客が訪れます。

建仁寺
臨済宗建仁寺派の大本山で日本最古の禅寺として有名、開山は栄西禅師、開基は源頼家。
ここは境内にある個性豊かな4つの庭園と有名な「風神雷神図」や法堂天井に描かれた「阿吽双龍図」が有名です。
また広大な敷地内には塔頭寺院も複数あり、半夏生と緑苔の庭園が美しい「両足院」や甘茶の庭園で有名な「霊源院」は特別公開時期しか拝観できない、必見の寺院です。

京都国立博物館へのアクセスと駐車場について
■京都国立博物館
TEL:075-525-2473
〒605-0931 京都府京都市東山区茶屋町527
チケット 特別展ごと異なる
※1,200円~1,600円程度
開館時間 9:30~18:00(入館17:30まで)
アクセス
京阪京都線/「七条駅」下車、徒歩5分
市バス/京都駅より100、206、208系統乗車「博物館・三十三間堂」下車すぐ
JR京都駅、四条河原町より徒歩約20分
駐車場 三井のリパーク京都国立博物館前(有料)
※駐車券提示で駐車場入場より30分無料サービスあり。
まとめ
京都国立博物館は京都東山七条にあるのでアクセスも京都駅や四条河原町からとても便利だし、周辺観光地も歩いて巡るには絶好の立地です。
公共交通機関を利用したほうがあちこち歩いて巡ることができるのでおすすめです。
京都の歴史と芸術のコラボレーションを体感できる特別な一日をあなたも体感しに来ませんか?
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