天龍寺で茶室の祥雲閣・甘雨亭を特別公開、圧巻の旧雲龍図とともに拝観

神社仏閣(観光)
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“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。

京都在住のブロガーKyotaroです。

京都のオーバーツーリズム、なかなか収まりませんが、時間をずらす、場所をずらす事でうまく回避したいものです。

実際、そういう視点で京都を歩くとうまく混雑を回避し、実際に思わぬ穴場的なシーンを堪能できることも。

3月に入り、春めいた気候の日が続き、連日大混雑の京都嵐山にある大本山天龍寺に通常非公開の茶室を観に行って来ました。

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天龍寺の祥雲閣と甘天亭、2つの非公開茶室へ

今回は第59回京の冬の旅で公開されている天龍寺の2つの茶室「祥雲閣」と「甘雨亭」の特別公開へ行って来ました。

通常非公開なのでKyotaroも過去、天龍寺を訪れた際は外観しか見たことがなかったのですが、念願の茶室内部見学へ。

2つの茶室の様子と気になる写真撮影事情についても紹介します。

天龍寺2つの茶室が特別公開、気になる写真撮影は?

さて、気になる写真撮影についてですが「祥雲閣」「甘雨亭」ともに茶室内部の撮影は禁止でした。

でも茶室内部から庭園に向けての撮影は可能で祥雲閣入口付近、祥雲閣内部の窓、そして甘雨亭にある3つの窓のうち、向かっていちばん左側にある窓から庭園の撮影は許可されていました。

基本的に京の冬の旅は通常非公開の文化財公開が主目的のため、どうしても建物内部の写真撮影はできないのは致し方ないですね。

祥雲閣

天龍寺の玄関から奥へと進み、多宝殿へ上がる廊下の右手に見える建物が茶室棟です。

まず、手前にある建物が「祥雲閣」です。

祥雲閣は茶聖、千利休が大成したという“わび茶”の世界を現世に伝える表千家の茶室「残月亭」を見事に再現したものです。

確かに12畳間に2畳の上段の間を床の間とする形式はそっくりそのまま、という印象でした。

残月亭は千利休が聚楽屋敷に作った茶室とされ、表千家にある格式の高い茶室で豊臣秀吉が上段の床の柱にもたれて名残の月をながめたとも云われています。

そんな事に思いを馳せながら見学するとさらに臨場感を感じながら見学することができます。

茶室から見える庭園には蹲があるのですが、こちらはかつて渡月橋の欄干に使用されていたものなので通常の蹲とちょっと違う形をしています。

また大堰川と書かれた石碑は、実際に大堰川にあったものを新しいものに交換する際に天龍寺の庭園に移動したものです。

甘雨亭

続いて甘雨亭の見学、祥雲閣から繋がっていてさらに奥左手の間に進むともうひとつ茶室があります。

ここが甘雨亭で、こちらは祥雲閣に比べてかなり天井が低く、こじんまりしており、より昔の茶室という印象を受けました。

実際に広さも祥雲閣の半分以下、5畳半台目の茶室で特徴としては通い口前にある鱗板。

祥雲閣と違ってこちらは照明がないので明かりは窓や縁側から入る陽射しのみ、かつすぐ横を流れる小川のせせらぎが茶室の風情をさらに引き立てます。

特別公開の待合室にある青磁と掛け軸

京の冬の旅特別公開用の待合室が小方丈の一室に設けられており、そちらの部屋にある床の間にある青磁、掛け軸も写真撮影がOKでした。

掛け軸に書かれた文字は「莫妄想(まくもうぞう)」で意味は、妄想すること莫れ=くだらんことを考えるな、です。

はい、気を付けます、という気持ちになりました。

天龍寺の見どころと境内穴場のスポットを紹介

続けて、天龍寺の見どころについてみていきましょう。

まず、拝観については庭園拝観500円、諸堂拝観の場合は庭園拝観にプラス300円での拝観、雲龍図のある法堂は別棟でさらに別途500円が必要です。

今回、Kyotaroは諸堂拝観のうえ、さらに京の冬の旅の特別公開を拝観したのでさらに500円を納めて見学してきました。

天龍寺3つの見どころ

冒頭に申し上げた“オーバーツーリズム”について、天龍寺の境内で混雑するのは①曹源池庭園の周辺、②本堂(多宝殿)の周辺、公開していれば③法堂の雲龍図、でこの3ケ所が=見どころハイライトです。

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これら3つのなかでやはり①曹源池庭園は外せないので、ここは諸堂拝観の際に借景となる嵐山とともに楽しみ、法堂は皆、天井を見上げるのみなのでここも特に問題はないかと。

曹源池庭園におりるともう外国人観光客だらけになってます…。

天龍寺の境内に穴場などあるのか?

天龍寺の境内に穴場などあるのか?

それが、外国人観光客があまりやって来ない混雑しない場所があるんですね。

詳しく見ていきましょう。

望京の丘

個人的に好きなのは「望京の丘」と呼ばれる曹源池庭園の裏側にあたるエリアです。

この辺は散策路になっていて、川のせせらぎがあるなど庭園と散策路が整備されており、のんびり歩くことができます。

また、小高い丘のようになっていて「望京の丘」というちょっとした展望台になっています。

眼下に多宝殿をはじめ境内の様子が伺え、遠くに嵯峨野の街並み、さらに正面に東山三十六峰、比叡山や右大文字、稲荷山まで見渡すことができます。

また個人的には桜の季節になると、多宝殿周辺に咲き誇る大きな枝垂れ桜が満開の様子を上から眺めることができ、まさに絶景です。

早朝時間帯にいくとこの絶景が独り占めできるかも…。

天龍寺の桜が満開になるのはいつ頃?望京の丘から眺める幻想の世界へ
2021年、京都の桜は3月24日に満開宣言が出されました。例年になく早い開花、満開を迎えていて、早咲きのしだれ桜は既に散り始めてます。例年になく開花が早いのでKyotaroも各所の開花状況をチェックして各所の桜を見に出かけてます。今回紹介するのも幻想的な美しい“しだれ桜”が咲き誇る京都屈指の名所です。

大方丈の旧雲龍図

今回、Kyotaroが訪れた際、諸堂拝観券で大方丈を訪れた際、旧雲龍図の展示が行われており、その壮大さと迫力に圧倒されました。

下から天井を眺めるとそこまで大きく感じない雲龍図ですが、実物はここまで大きいのか?という驚きを隠しきれず、しばらくその場で佇んでいました。

実はこの時、すぐ外の曹源池庭園外は人、人、人、人、人だらけだったのですが、対照的にほとんどだれもいなかったのでこの迫力の旧雲龍図をがっつり見学ができました。

これだけでも今回訪ねた値打ちがありました。

また大方丈から眺める曹源池庭園もうまくタイミングがあえば、いい写真が撮れるので、様子をみてしっかりいい写真がとれたのでここでシェアします。

北門近くの竹林

そして最後に天龍寺は渡月橋のある南側から拝観に訪れる人が多いのですが、実は有名な「竹林の小径」近くに北門があり、こちらからも天龍寺は入退場ができ、そのまま竹林の小径から嵯峨野方面へ抜けることもできます。

ただ「竹林の小径」も嵐山の代表的なオーバーツーリズム観光地となっており、そこらじゅうで写真撮影会、海外観光客の一団が屯しており、とてもゆっくり観光できたものではありません(がっかり…)。

でも天龍寺の北側、多宝殿からさらに先へ進むと「百花苑」という四季折々の花々が楽しめるエリアがあり、その先に北門があります。

北門の少し手前の休憩所からはとても美しい竹林を堪能することができます。

ここも通過する人が多いので、うまくタイミングを計れば絶景を独り占めすることができるのでおすすめです。

天龍寺の見学所要時間はどのくらい必要?見どころと拝観ルートを紹介
今回は京都嵐山にある世界遺産の大本山天龍寺の紹介です。ここは臨済宗の禅刹として知られています。嵐山嵯峨観光の中心となる嵐電こと京福電鉄の嵐山駅からすぐの立地で周辺観光地への移動は徒歩で散策できるくらい有名観光地が近くにあります。境内が非常に広く、拝観ルートを予め理解して行けば時間ロスなく観光が楽しめますよ。

天龍寺へのアクセスと駐車場について

●大本山天龍寺
TEL:075-881-1235
〒616-8385 京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
■拝観時間 8:30~17:30
■拝観料金 ※下記の通り
法堂 小学生以上500円
庭園 高校生以上500円 小中学生 300円
※諸堂も拝観する場合は各+300円が必要
■アクセス JR・嵐電・阪急が便利
・京都駅よりJR山陰本線「嵯峨嵐山駅」下車、徒歩約10分
・四条大宮より京福電鉄(嵐電)「嵐山駅」下車、徒歩約1分
・大阪方面より阪急電鉄嵐山線「嵐山駅」下車、徒歩約10分
・市バス&京都バス「嵐山天龍寺前」下車、目の前
■駐車場 参拝者専用駐車場あり(1回1,000円)


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まとめ

今回は第59回京の冬の旅の非公開文化財特別公開で天龍寺にある2つの茶室をメインに訪ねてきました。

が、大方丈で旧雲龍図の公開展示されていてこちらも拝観でき、とても感激して帰ってきました。

特別公開は2025年3月18日(火)までの限定公開で、大方丈の旧雲龍図(天龍寺の行事開催による)も2025年3月23日(日)までの公開です。

これから桜の季節、今回紹介した境内にある穴場を目指してあなたもぜひ京都嵐山の天龍寺を訪ねてみては如何でしょうか?

※桜の開花時期、拝観に関する情報は必ず天龍寺HPで事前に確認してからおでかけ下さい。

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この記事を書いた人
Kyotaro

京都在住、念願の京都に1戸建て住宅を新築購入した既婚の54歳、フツーの会社員からフリーランスに転身。子供は3人で男ー女ー男の“二太郎+一姫”。将来は奥さんと京都でお洒落なカフェを営むことができればいいな、とささやかな夢を持っています。どうぞよろしくお願いします。

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