【東福寺塔頭】即宗院の特別公開で月輪殿と西郷隆盛ゆかりの地を拝観

神社仏閣(観光)
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京都在住のブロガーKyotaroです。

京都五山のひとつに数えられる東福寺には数多くの塔頭寺院がありますが、今回はそのひとつである「臥雲山即宗院(通常非公開)」の特別公開に行ってきた時の様子を紹介します。

尊王攘夷運動の大弾圧の際に西郷隆盛と月照上人が隠れて打倒井伊の策を謀ったという今は亡き茶亭「採薪亭」があったことでも知られています。

今回は、歴史の舞台にもなった「臥雲山即宗院」の特別公開、見どころについて詳しく見ていきましょう。

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即宗院【東福寺塔頭】の特別公開の見どころは?

臥雲山即宗院(通常非公開)は薩摩藩、東福寺城の守護大名であった六代目島津氏久の菩提寺として1387年(南北朝元中4)、東福寺の第五十四世住持の剛中玄柔和を開基として創建されました。

寺名は島津氏久の法名「齢岳玄久即宗院」に由来します。

1569年(永禄12)に焼失しますが、1613年(慶長18)に島津家久によって再興以来、薩摩藩の畿内菩提所となり、薩摩藩から七十石が施入されるなど深い関係が結ばれてきた過去があります。

ここでは即宗院(通常非公開)の特別公開時の見どころを紹介します。

月輪殿

即宗院の最大の見どころは、境内にある山荘「月輪殿」の跡地に広がる庭園です。

「月輪殿」の名称由来は、平安時代後期に近衛家出身の関白・藤原忠道がこの地に御所の東御堂を建立し、後に忠道の子である兼実が1196年(建久7)に関白を辞してから「月輪殿」と呼ばれたことによります。

現在、月輪殿はなく、その跡地の庭園が即宗院の境内にあり、本堂から額縁で東西に広がる広々とした景観を眺めることができます。

秋には紅葉が美しいこともあり、毎年秋の特別公開が行われています。

太平洋戦争後に荒廃も玄之和尚によって復興、昭和の庭園文化研究家であった森薀博士がその指導にあたり、往時の面影が見事復元され、京都市史跡に指定されています。

確かに即宗院のお堂も本堂というより、別荘のような建物であり、月輪殿もどちらかというと別荘の庭園、という印象が強かったように思います。

西郷隆盛ゆかりの東征戦亡之碑

即宗院の本堂、書院から庭園を眺めた後は、そのまま帰ってしまう人もいるようですが、もうひとつ即宗院には必見の史跡があります。

それは即宗院の境内裏山にある「東征戦亡之碑」です。

なぜ、即宗院の裏山に西郷隆盛ゆかりの石碑があるのか?というとこちらも西郷さんと清水寺成就院の僧・月照上人が密議を重ねていたという茶亭「採薪亭」があった地だから。

こちらも史跡となっており、即宗院の庭園横の側道を裏山方向に進んでいくと即宗院霊園前を左にあがる緩やかな石段があり、その先に「東征戦亡之碑」があります。

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裏山ということもあり、とても静かな場所ですが、即宗院入口から歩いて5分程度で辿り着ける距離なのでぜひ、併せて拝観しましょう。

西郷隆盛と月照上人といえば、都を追われて薩摩へと逃れ、互いに失意の中、錦江湾へ入水をはかり、月照上人は命を落としますが、西郷隆盛は一命をとりとめ、後に大島へ流されることになる契機となった関係です。

東征戦亡之碑は薩摩藩ゆかりの地であり、歴史上大きな意味合いを持つ史跡というわけなんですね。

即宗院はどこにあるの?拝観所要時間はどのくらい必要?

続いて即宗院への行き方と拝観に要する時間について紹介しましょう。

東福寺塔頭寺院というけど案外、場所が分かり辛い場所にあります。

即宗院までどうやって行くの?

即宗院はすでに紹介の通り、大本山・東福寺の塔頭寺院のひとつです。

場所は同じ東福寺塔頭寺院の「龍吟庵」のすぐ隣にある寺院で「偃月橋(えんげつきょう)」を渡って正面が龍吟庵、すぐ左手が即宗院という位置関係になっています。

よって東福寺本坊庭園の入口がある庫裏の前をそのまま通り過ぎて突き当りを左に曲がると「偃月橋」が見えてきます。

京阪、JRの東福寺駅から歩いて12~13分の距離、ほぼ東福寺までの距離に2,3分ほど余分にかかる、と思って貰っていいでしょう。

即宗院の拝観所要時間は何分?

臥雲山即宗院の拝観所要時間は裏山にある「東征戦亡之碑」まで拝観したとしておよそ30分程度の所要時間です。

もちろん、「東征戦亡之碑」は別に見たくないなど個人差はありますが、だいたいの目安としてお考え下さい。

即宗院は境内は庭園がそこそこの広さですが、降りて散策できないので、本堂参拝と庭園を眺めるのみなのでさほど所要時間が長くなることはありません。

本堂から書院は15分もあれば充分ですが、本堂から眺める庭園はスペースがあまり広くないため、長居出来ませんが、本堂奥にある書院は座椅子が複数あるため、そちらに座ってのんびり庭園を眺めるのもいいかもしれません。

仮に書院でゆっくりしたとしても40分もあれば充分すぎるのではないでしょうか?

あくまでKyotaro個人の主観での案内ですので、あくまで拝観の参考にして下さいね。

即宗院へのアクセスと駐車場について

●臥雲山即宗院(秋の特別拝観)
TEL:075-561-9200
〒605-0981 京都府京都市東山区本町15丁目
■特別拝観 2023年11月3日(祝)~12月3日(日)まで
■拝観時間 9:00~16:30(受付終了16:00)
■拝観料金 大人300円 小人200円 ※小学生未満は無料
■アクセス JR奈良線、京阪京都本線「東福寺駅」下車、徒歩13分
■駐車場  なし※東福寺駐車場、又は周辺コインパークを利用


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まとめ

今回は通常非公開の東福寺塔頭寺院「臥雲山即宗院」の紹介でした。

毎年、秋の特別公開時のみ拝観することができる寺院で、庭園が美しく紅葉する時期は圧巻の景観がお楽しみいただける、隠れた紅葉名所でもあります。

特に薩摩藩との縁が深く、あの西郷隆盛が月照上人と尊王攘夷運動の弾圧から逃れて密議を交わしていたことから、歴史上でもとても重要な場所、史跡であることがわかります。

毎年、秋の行楽、紅葉シーズンに合わせて特別公開されますので隣接する「龍吟庵」と併せて拝観するのも面白いですね。

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この記事を書いた人
Kyotaro

京都在住、念願の京都に1戸建て住宅を新築購入した既婚の53歳、フツーの会社員。子供は3人で男ー女ー男の“二太郎+一姫”。将来は奥さんと京都でお洒落なカフェを営むことができればいいな、とささやかな夢を持っています。どうぞよろしくお願いします。

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