“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。
京都在住のブロガーKyotaroです。
京都秘境に咲く幻の花を求めて京都市左京区の久多まで行ってきました。
今回の目的は幻の花こと「北山友禅菊」を実際にこの目で見る事、Kyotaroはマイカーを利用して行ってきました。
京都市左京区という地名ですが、侮るなかれ、まさに山間の秘境に佇む山里に咲く菊の花、そこまで苦労して見に行く価値があるのか?
実際に訪ねてみた様子を感想とともにシェアします。
北山友禅菊とは?京都秘境に咲く幻の花を求めて
ここ数年、夏になると「北山友禅菊」という名をSNSなどで目にするようになりました。
菊の花、ということは初秋、9月ごろの印象が強かったのですが、どうやら夏の盛り7月下旬から8月中旬のお盆時期に最盛期を迎えるとか。
昨年に行こうと計画していましたが、休みの日の天候とか、諸々条件が重なり、今年(2023年)に初めて訪ねることができました。
行く前から気になっていたのは、京都人でも滅多に聞かない「久多」という地名、京都市左京区らしいのですが、地図を見ると「…。」という感じになります。
場所的には山里で知られる京都大原の里より、遥か彼方まで行った先、滋賀県の朽木村のほうが近い?てか滋賀県では?という場所にあります。
実際に行ってきた感想は以下の通り。
北山友禅菊とは?なぜ幻の花なのか?
そもそも北山友禅菊とは?どんな花なのでしょうか?
最近はSNS投稿などですぐにその姿を確認することができるのですが、紫色をした菊の花のようです。
北山友禅菊とは久多エリアに咲いていた野生菊の中から強健で栽培しやすい色鮮やかな系統を選抜、栽培したもので平成9年から栽培が始まりました。
ユウゼンギクといえば北アメリカ原産の多年草で日本には明治時代半ばに輸入され、全国的に野生化していった品種ですが、北山友禅菊のそれとは品種が違います。
京都市左京区久多エリアにたくさん自生していた野生菊はチョウセンヨメナという品種でその名の通り、朝鮮半島原産キク科の多年草で日本には大正時代に観賞用として渡来。
花の色が紫ということで名称由来tにもなっており、畑一面に咲く姿はとても美しく、心が落ち着く風景が広がります。
京都市左京区の久多エリアってどこにあるの?
京都市左京区久多はどのあたりにあるのか?
地図で見てもらうのがいちばんわかりやすいと思います。
当ブログでも京都駅から大原三千院がある京都大原の里は京都市街地からかなり離れた場所にありますよ、と紹介していますが、大原の里よりもさらに山奥に位置する秘境。
国道367号線を途中峠を越えた先、滋賀県大津市の葛川梅ノ木にある橋を左折します。
左折したあとは細い山道を走ること約15~20分で久多エリアに入ります。
葛川梅ノ木から久多までは途中、山間渓流沿いのオートキャンプ場が複数あるエリアを通過、自然豊かなエリアに入っていきます。
367号線沿いの川は滋賀県を流れる安曇川ということで久多へのアクセスは一旦、滋賀県に入ってから再び京都市左京区の久多へ辿り着く、まさに県境越えルートなんですね。
マイカーでのアクセス方法と駐車場について
続いて京都市内からマイカーでのアクセス、そして久多の駐車場事情について紹介します。
まずアクセス方法ですが、京都駅からグーグルマップの経路検索をすると二つのルートが示されました。
一つ目は京都大原の里を経由する京都市内経由で国道367号線の途中峠超えルート。
二つ目は京都市内から滋賀県西大津バイパスこと国道161号線経由、途中峠超えするルート。
どちらのルートもポイントは国道376号線の途中峠ですね。
個人的にもこの途中峠より北側の367号線はほとんど利用しないのでまさに初めて通る秘境への道、という印象です。
さらに国道367号線を「葛川梅ノ木」バス停手前の橋を左折し、川沿いにある久多の里キャンプ場、大黒谷キャンプ場を越えた先が久多エリアです。
マイカーだと途中、離合が厳しい道がたくさんあるので注意が必要です。
そして駐車場ですが、久多エリアの志古渕神社まで来るとチラホラ北山友禅菊が畑一面に咲く様子が目に入ってきます。
そのまま進んでいくとアルファベット看板のある駐車場らしきスペースが複数見えて来るのですが、「G」とか「F」なので先を目指すと龍宝寺手前にある橋の付近でようやく係員らしき人たちが立っており、誘導してくれます。
今回は北山友禅菊摘み取り園があるメイン会場近くの駐車場「B」に停めることができました。
普段は農家の土地だと思うのですが、北山友禅菊開花期は駐車スペースとして開放、有料ですが地元の方々が誘導してくれます。
駐車料金は1回500円で半券をダッシュボードの上に提示してから散策に出かけましょう。
北山友禅菊を観賞する際の注意点
北山友禅菊を観賞する際の注意点を3つお話しておきます。
北山友禅菊観賞園周辺にはトイレがない
まずトイレは会場となる畑周辺にはありません。
久多エリアに来る途中にあった神社「志古渕神社」の横に比較的綺麗な公衆トイレがありますのでこちらを利用しましょう。
北山友禅菊の畑は入場料金が必要
北山友禅菊は会場周辺道沿いに畑が続き、普通に畑に入場ができますが、畑内は観賞園となっており、各畑の入口に集金箱が設置されていますのでどこか1ケ所でいいので支払いをしましょう。
観賞園入園は一人500円で10本の北山友禅菊摘み取りができるようになっています。
尚、摘み取りは畑のどこの花を摘み取ってもいいわけではなく、摘み取りできる場所が指定されていますので指定場所で摘み取りを行うようにしましょう。
昼食を食べる場所が少ない
北山友禅菊がある京都市左京区久多エリアは山間に佇む山里です。
京都市内からでも車で行くとなると2時間弱の所要時間となり、時間的に久多でランチタイムを迎えることになるケースもあり得ます。
しかし山里で軽食程度なら食べることができますが、飲食スペースも限られており、決しておすすめできる環境にありません。
食事は予め違う場所で食べる計画をして行くようにしましょう。
京都市内から北山友禅菊の公共交通機関でのアクセス方法は?
今回、Kyotaroはマイカー(車)で北山友禅菊がある京都市左京区久多エリアまで行きましたが、公共交通機関で行く方法はあるのでしょうか?
京都市内、京都駅起点で公共交通機関でのアクセスについて紹介しましょう。
北山友禅菊観賞園がある京都市左京区久多エリアの最寄バス停は京都バスの「葛川梅ノ木」バス停です。
最寄りと言っても国道367号線沿いにあるバス停でバスを下りてから367号線沿いの川を渡ってから山間の道を歩くこと久多までは1時間以上はかかります(車では15~20分程度ですが)。
京阪電車の出町柳駅前から京都バスの「朽木小学校前行き」出ているのですが、このバスが「葛川梅ノ木」に停まります。
京都駅から京阪出町柳へはJR奈良線でひと駅目の東福寺駅で京阪電車へ乗換のルートがいちばんわかりやすいですね。
但し、京阪出町柳駅前から出てる京都バス「朽木小学校前行き」が土日限定、かつ本数もかなり限られており、公共交通機関でのアクセスがいかに不便かを物語っています。
このように公共交通機関でのアクセスの不便さが京都市左京区久多エリアが秘境と呼ばれる所以を物語っています。
北山友禅菊へのアクセスと駐車場について
●北山友禅菊(京都市左京区久多エリア)
TEL:090-7757-6123 (久多花き組合)
〒520-0463 京都府京都市左京区久多宮の町203
■入園料金 500円
■入園時間 入園時間帯自由
■アクセス マイカー利用がおすすめ
・京都バス、京阪電車出町柳発「葛川梅ノ木」下車、徒歩1時間以上
■駐車場 来園者専用駐車場あり、1回500円
まとめ
今回は当ブログ初登場の「北山友禅菊」の紹介をさせて頂きました。
2023年は8月5・6日が「北山友禅菊祭り」開催期間で8月6日訪れました。
秘境だから?猛暑の影響?か、観光客はそこまで多くありませんでしたのでのんびり風景を楽しむことができました。
簡単にアクセスできる場所ではないのでなかなか訪ねる機会もないと思うのですが、行くとしたら車でいくことをおすすめします。
かつ車でも運転に自信がない方は、運転慣れされてる方と行くことをおすすめします。
行くのが本当に大変な秘境ですが、一度はぜひ訪れてみたい場所ですね。
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