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京都在住のブロガーKyotaroです。
2023年、京都の桜は各所での開花が例年になく早いようです。
冬場の極寒が引き金になったのと、2月下旬から温暖な気候の影響もあり、一気に開花が進み、早咲きの河津桜が満開を迎える頃に枝垂れ桜の開花が始まった、そんな印象です。
例年の見ごろと比べてもかなり早い開花となった京都御苑にある近衛邸跡の糸桜を中心に周辺にある桜をめぐった時の様子をシェアします。
京都御苑で近衛邸跡の糸桜を中心に歩いてめぐる枝垂れ桜
京都御苑にある近衛邸跡の場所には大きな枝垂れ桜の木が数本植えられており、例年3月下旬の20日すぎに満開を迎えます。
2023年春は例年になく早い開花で3月19日時点で既に満開を迎えていました。
近衛邸跡の糸桜が見頃を迎えると一緒に楽しめる枝垂れ桜が京都御苑の周辺にあるので今回は併せてめぐったスポットを紹介します。
詳しく見ていきましょう。
京都御苑、近衛邸跡の糸桜
京都御苑の北側エリアにある近衛邸跡は今出川通(京都御所北)沿いの今出川門から入ってすぐの場所にあります。
京都市街を南北に走る「市営地下鉄・烏丸線」の今出川駅から丸太町駅の間に京都御苑があり、近衛邸跡の糸桜を見るのであれば北側の「今出川駅」下車が便利です。
ちなみに今出川門の向い側は有名な同志社大学となり、学生が多いエリアでもあります。
京都御苑は全国的にも有名ですが、実は近衛邸跡の糸桜はそこまで有名ではなく、地元民が桜を愛でる憩いの場のような存在でした。
近年SNSの拡散によって人が集まる現象がよくみられますが、近衛邸跡の糸桜もその影響が大きく、現在では海外からの観光客も桜を見にやって来るほどになりました。
糸桜の品種はエドヒガンで元来、“枝垂れ桜=エドヒガン”と言っても過言ではなく、その名の通り“春の彼岸の頃に咲く桜”という事からその名が付けられました。
また、かつては枝垂れ桜を「糸桜」と呼んでいたのですが、近衛邸に咲く枝垂れ桜が元祖のような存在となり現在も「糸桜」と呼んでいます。
近衛邸跡の糸桜は背後に池があるのですが、暫く池の水が無い状態が続いていましたが、2022年の改修工事に伴い、近衛邸にあった池泉庭園が再現されました。
糸桜の向こう側に池がある光景を今は見ることができ、景観としてグレードアップしています。
また2022年に近衛邸跡の糸桜近くに“笹屋伊織”のカフェがオープン、「SASAYAIORI+京都御苑」として営業しており、桜シーズン突入ということで多くのお客様で賑わっていました。
京都出町の本満寺にある枝垂れ桜
京都御苑にある近衛邸跡の糸桜より苑内を東に向いて歩き、今出川口、もしくは石薬師村御門を出て寺町通を歩くこと約15分で枝垂れ桜で有名な本満寺へと行く事ができます。
本満寺の枝垂れ桜はあの京都のお花見でも人気のある円山公園にある「祇園枝垂れ」の姉妹桜として知られています。
ここも近年、テレビなどでよく紹介されるようになり、多くの花見客で賑わうようになりました。
本満寺境内、山門入ってすぐ左手に咲く一本桜なのですが、とても大きな枝垂れ桜でその存在感を示しています。
桜の真下から天蓋のように広がる枝、桜の花、そして青空のコントラストがとても美しい枝垂れ桜なのでぜひそのアングルからのお花見も満喫して頂きたいですね。
本満寺については以下の記事でも詳しく紹介させて頂いてます。
旧有栖川宮邸に咲く枝垂れ桜
京都御苑の西側を南北に走り抜ける通りが烏丸通でこの烏丸通りの下を市営地下鉄・烏丸線が走っています。
そんな京都御苑の西側にあるのが「旧有栖川宮」で現「平安女学院大学・有栖川館」です。
場所的には狛猪で有名な足腰の神様「護王神社」の南、「烏丸下立売」交差点北西角に位置します。
「旧有栖川宮」そして「平安女学院大学・有栖川館」と書かれた見事な門構えで外壁に囲まれている庭園から見事な枝垂れ桜が同じく満開を迎えていました。
「旧有栖川宮」の枝垂れ桜は烏丸通から眺めるだけで中には入ることができませんが、桜開花時期には門の前で立ち止まって写真撮影する人も少なくありません。
天気が良ければ青空に映えるピンクの枝垂れ桜がとても美しく感じ、思わず写真に納めたくなる、そんな桜で開花時期も近衛邸跡の糸桜とほぼ同時期。
先ほど紹介した本満寺とは糸桜を挟んで全くの逆方向ですが、京都御苑内を散策しながら訪れるのも天気の良い日にはとても心地よいものです。
京都御苑内の壮大な光景を楽しみつつ、京都御苑を訪れたらぜひ一緒に訪れて欲しい桜として紹介しました。
出町柳、長徳寺のオカメ桜
最後に紹介するのは枝垂れ桜ではありませんが、京都出町柳駅前にある長徳寺のオカメ桜を紹介します。
そもそも長徳寺は観光寺院ではないので境内拝観をすることはできないのですが、山門前にある濃いピンクの早咲きオカメ桜が近年、SNSで拡散され満開になると多くの観光客が山門前に写真撮影に訪れます。
鮮やかなピンク色をした桜の花がとても印象的で遠くからもその濃いピンクはとても目立ち、多くの人を惹きつけるようです。
オカメ桜は正式名称を「オカメ」といい、イギリスの桜研究家が寒緋桜と豆桜を交配して創り出した品種です。
長徳寺には1993年(平成5)に植えられたまだ若い樹木なんですね。
例年見頃が3月上旬から中旬頃と早いのですが、オカメ桜の特徴は桜の花が散ってからの“散り桜”も楽しめる点にあり、ちょうど“散り桜”の頃に近衛邸跡の糸桜が見頃を迎えます。
もし時間に余裕があれば、桜の状況を事前に各自で確かめて頂き、併せて訪れてみるのもいいと思います。
本満寺から歩いて10分程度、京都御苑近衛邸跡の糸桜からも歩いて17分の距離です。
長徳寺については以下の記事でも詳しく紹介させて頂いてます。
京都御苑起点で枝垂れ桜を車で巡る場合、駐車場はどこにすべき?
京都御苑起点の枝垂れ桜めぐりを車で訪れる場合、駐車場はどこがいいのか?悩みますね。
今回のケースで重要視すべきは、駐車料金というより滞在する時間の方だと思いますので滞在時間3時間以内と想定した観点でおすすめの駐車場を2ケ所紹介します。
京都御苑中立売西駐車場
今回紹介する京都御苑起点で桜めぐりをするなら圧倒的に「京都御苑中立売西駐車場」が便利です。
131台の収容ができるし、京都御苑一般公開入口まで歩いてすぐ、糸桜のある近衛邸跡まで徒歩5~8分程度の距離、また蛤御門など史跡めぐりにも便利な立地です。
気になる駐車料金ですが、普通車は3時間以内800円と長時間滞在する場合にコスパが良いという事です。
3時間以後は30分ごと100円が加算される料金体系です。
京都御苑東側にある「京都御苑清和院東駐車場」は場所的に行ったり来たりとなるため「京都御苑中立売西駐車場」と同じ料金体系でもあまりおすすめは出来ません。
京都市出町駐車場
もし出町柳にある長徳寺オカメ桜もめぐるのであれば「京都市出町駐車場」もおすすめです。
ここは普通車が30分150円なので3時間滞在でも900円という料金体系、かつ当日の最大料金も1,200円となっています。
地下駐車場かつやや狭い通路を通行、窮屈な敷地内での駐車をしないといけないので運転に自信がない人には向かない駐車場です。
長徳寺まで徒歩3分、本満寺まで歩いて5分、京都御苑まで徒歩15分程度の位置関係です。
京都御苑「近衞邸跡」へのアクセスと駐車場について
●京都御苑「近衞邸跡」
TEL:075-211-6364(一般財団法人国民公園協会)
〒602-0881 京都市上京区京都御苑内
■電話受付 8:30~16:30
■拝観料金 公園内は無料
■拝観時間 苑内自由
■アクセス 市営地下鉄烏丸線「今出川駅」が便利
・市営地下鉄/「今出川駅」下車、乾御門まで徒歩5分、
・京都駅より市バス/4・17・205系統「府立医大病院前」下車、徒歩約7分
・四条河原町より市バス/3・4・17・37・59・205系統「府立医大病院前」下車、徒歩約7分
■駐車場 中立売駐車場(3時間まで800円、以後30分毎100円)
まとめ
今回は京都御苑を起点にめぐることができる枝垂れ桜を紹介させて頂きました。
所要時間も3時間以内と他の桜めぐりと併せて観光することもできますのでぜひ参考にして下さい。
京都御苑の散策もゆったり楽しめて3時間程度となりますし、京都御苑の一般公開をしてもプラス30分~1時間という所要時間です。
2023年は全国的に早い開花となり、京都の桜開花もかなり早いのですが、早咲きから遅咲きまで数多くの品種があるので見頃の桜を求めてめぐるのも楽しいかもしれませんね。
あなただけのプランをぜひ見つけて京都の魅力に触れてみて下さい。
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