“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。
京都在住のブロガーKyotaroです。
夏の風物詩として近年は「風鈴廻廊」とよばれる、多くの風鈴を飾って風が吹くとまるで妖精たちの笑い声のような音色に涼を感じる、そんなイベントが神社仏閣でよく開催されています。
今回、訪ねたのは平安神宮の神苑入口近くの境内廻廊(重要文化財)で行われる「七夕風鈴まつり」です。
コロナ禍でお馴染みになった「茅の輪くぐり」も2年ぶりに体験してきました。
詳しく見ていきましょう。
平安神宮の七夕風鈴まつりと茅の輪くぐりについて
ここ数年、京都でも初夏の風物詩になった感がある「七夕風鈴まつり」と「茅の輪くぐり」は、疫病退散への願いを込めて開催する神社仏閣が増えました。
今回は平安神宮の「七夕風鈴まつり」に実際に行って来た様子をシェアします。
平安神宮の七夕風鈴まつり
平安神宮の御本殿から続く境内廻廊には、6月24日(土)から約1,000個の風鈴が設置され、爽やかな音色に心が癒されました。
6月24日(土)から8月31日(木)の「七夕風鈴まつり」期間中は、願い事を記入した色とりどりの短冊をかけて奉納(短冊初穂料300円)することができます。
今まで見てきた風鈴廻廊と比べると規模はやや小さいのですが、広大な平安神宮の境内を歩いているとどこからともなく、風鈴の音色が聞こえてきます。
御本殿をお参りした後、神苑入口方向へと境内廻廊を進むと「風鈴廻廊」を楽しむことができます。
まるで竜宮城のような境内廻廊に響き渡る風鈴の音色は京都の新しい初夏の風物詩になりそうです。
平安神宮の茅の輪くぐりも体験
京都各所で6月中旬から6月30日まで行われるのが応天門に設けられた「茅の輪くぐり」です。
「茅の輪くぐり」は、平安神宮でも6月15日(木)から6月30日(金)まで開催されており、「風鈴七夕まつり」初日に訪ねた際に体験してきました。
8の字を描くように左・右・左と巨大な茅の輪を潜ることで厄除けのご利益があると云われています。
今年は海外からの観光客の皆さんもチャレンジされていたのが印象的でした。
茅萱には水を浄化する作用があり、茅は日本古来から厄を退ける力があると信仰されており、周辺では八坂神社の茅の輪くぐりもコロナ禍の3年間でこの時期、祭礼の祇園祭との絡みから毎年話題になっていましたね。
6月30日午後4時からは「夏越の大祓式」が行われ、応天門に設置された「大茅の輪(おおちのわ)」を潜り抜け、斎場へ参入し全員で「大祓詞(おおはらえのことば)」が唱和、お祓いを受けることができ、こちらは参加自由になっています。
6月24日(土)に訪れた際は、「茅の輪くぐり」の前に順番待ちする人の行列ができていました。
平安神宮の境内・境外の見どころについて
今回、平安神宮を訪れた際、神宮前の岡崎公園イベント広場では「京都博覧会」のイベントが行われており、たくさんの出店がありました。
週末ということもあり、たくさんの人で賑わいを見せていました。
岡崎公園イベント広場
一年を通じて様々なイベントが行われる公園で2023年ゴールデンウィークには「餃子大作戦」というフェスが開催されたのは記憶に新しいところですね。
今回、訪ねた時には「Re:京都博覧会2023」が開催されていました。
国内外より多種多様なジャンルで活躍する人々が集結、様々なPop-up storeが集う、野外フェス型の博覧会です。
応天門
平安神宮の入口となる大きな楼門で鮮やかな朱色の二層楼門となっています。
碧瓦本葺で高さが約19mの神門でまるで竜宮城の入口を想像させてくれる外観です。
おとぎの世界に誘われるような錯覚に陥ります。
額殿
奉納された額や絵馬を掛けて置く建物として別名「絵馬堂」とも呼ばれています。
入母屋造、碧瓦本葺、丹塗の建物でぱっと見、倉庫の役割を果たしてるのかな?という印象の建物です。
内部は非公開となっています。
神楽殿
額殿と対になるように真東側に建つのが神楽殿です。
諸催事の際に神楽や歌舞の奉納、筝曲を奏でた儀式殿としての役割を果たしています。
入母屋造、碧瓦本葺、丹塗の建物でその点は額殿と対照的な位置関係、見た目となっています。
大極殿
平安神宮の御本殿がある、中心的な建物です。
外観は平安京の正庁・朝堂院の大極殿を模して建てられた立派な建物です。
碧瓦本葺、丹塗で高さ16.7m、桁行33.3m、梁行12mある拝殿は間近で見るととても迫力があります。
ここでしっかりお参りしましょう。
大極殿内は一切の写真撮影は禁止ゾーンとなっています。
蒼龍楼
西方にある白虎楼とともに平安京の朝堂院の儀式を模した建物で、古来中国の四神相応の地で東方を守護する「蒼龍」から来ている。
Kyotaroがまるで竜宮城のようと何度も本記事で紹介するのはこの「蒼龍楼」と「白虎楼」の外観を見てそうのように思うからです。
白虎楼
東方の蒼龍楼と同様、東西対照に建つのが白虎楼。
由来は蒼龍楼と同じく、四神相応の地の西方を司る「白虎」に由来。
白虎楼には神苑への入口があります。
神苑
平安神宮の神苑はその規模約10,000坪の広大な池泉回遊式庭園で南神苑、西神苑、中神苑、東神苑という4つのエリアに分かれています。
苑内にはしだれ桜の樹が多く、春にはお花見の名所として人気があります。
南神苑は入ってすぐ目の前に紅しだれ桜苑が広がり、桜開花時期になると美しいしだれ桜が魅了してくれます。
西神苑は白虎池越しに見る桜がありますが、規模は小さく、こちらは桜名所というよりは6月の花菖蒲が美しい庭園です。
中神苑の見所は臥龍橋でここは藤棚や睡蓮が晩春から初夏になると美しく咲き誇ります。
東神苑は栖鳳池に浮かぶ泰平閣(橋殿)が庭園の景観として見応えがあり、必見の価値ありです。
平安神宮へのアクセスと駐車場について
●平安神宮
TEL:075-761-0221
〒606-8341 京都府京都市左京区岡崎西天王町
■拝観時間 8:30~18:00※季節により異なる
■拝観料金 神苑大人600円 小人300円
■アクセス 京都主要ターミナルよりバスが便利
・市バス/JR「京都駅」又は阪急「京都河原町駅」より5系統「岡崎公園美術館・平安神宮前」下車、徒歩すぐ。
・地下鉄東西線/「東山駅」下車徒歩10分
■駐車場 市営岡崎駐車場500台/1時間500円
まとめ
コロナ終息祈願を願う、七夕風鈴まつりと茅の輪くぐりを実際に体験してきた様子を紹介させて頂きました。
初夏の風物詩として定着してきた平安神宮の行事ですが、そこには度重なる疫病の流行に苦しんできた京都の歴史、思いが込められていたんですね。
コロナ禍は日本人しかいなかった京都の観光地ですが、茅の輪くぐりを一生懸命に見よう見まねでされている外国人観光客の姿を見ると、新しい時代がまたやってきたのかな、と思わされる光景でした。
七夕風鈴まつりは8月31日(木)まで開催しているのでぜひ、京都へお越しの際は平安神宮参拝とともに訪れてみてはいかがでしょうか。
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