京都在住のブロガーKyotaroです。
京都最強のパワースポットと呼ばれる“下鴨神社”を参拝してきました。
パワースポットには、「ここがパワスポ」と言われて見学するものと神聖なパワーを肌で感じながら見学できるスポットがあります。
後者のひとつが世界文化遺産の下鴨神社、糺の森です。京都最強と呼ばれる神聖なパワーを体感して来ました。
予めポイントを整理して参拝に訪れると視点が変わり、より深く感銘を受けることもできますよ。
あまり知られていない?下鴨神社、糺の森のパワースポットを紹介
下鴨神社というとたいていの人は糺の森をまっすぐ通り抜けて参道から参拝に訪れる人、西駐車場から楼門前へ出てくるふた通りではないでしょうか?
糺の森は歩くだけで神聖なパワーと夏にはマイナスイオンを肌で感じながら歩けます。
その勇壮な佇まいの楼門からも神聖なパワーを感じるし、楼門前の“さざれ石”“連理の賢木”からも神秘的なものを感じることができます。
でも下鴨神社には他にも、“人にあまり知られていないパワースポット”があります。詳しく見ていきましょう。
“烏の縄手”の先にある神聖な「舩島」
下鴨神社のスピリチュアルスポット。
「糺の森」の途中に入口があり、ほとんどの人は気付かずに通過してしまいます。
紀元前から変わらない原生林が生い茂り、神聖な雰囲気が漂います。
「烏の縄手」の由来は御祭神である賀茂建角身命の別名が「八咫烏」であり、その御祭神のもとへお参りする参道という意味で名付けられました。
烏の縄手を進んでいくと現れる「船島」こそが葵祭を前に行われるお祓い神事や歴代斎王による祭祀が行われていたという“スピリチュアルスポット”なのです。
かつてここで祀られていた奈良殿神には社殿等はなく、この船島を“磐座”として崇拝されいたと云われます。
大炊殿“葵の庭”にある「水ごしらえ場」
「大炊殿(おおいどの)」は神様にお供えする御食事を調理していたという社殿。
ここは特別参拝エリアで現在は団体しか入場できず、個人は見学できません。(※拝観料500円が別途必要)
奥にいらっしゃる神様へお参りする参道という意味の「浦の廻廊」を歩いて「大炊殿」へと向かいます。
廻廊を進めていくと途中に「葵の庭」があり、「水ごしらえ場」もここにあります。
この「水ごしらえ場」こそがパワースポットとして注目を集め、訪れる人も多い場所なのです。
「大炊殿」では古代の調理道具の展示を見学でき、水ごしらえ場の近くにある井戸「御井(みい)」も見逃せません。
世界文化遺産の下鴨神社は摂社と末社の数がスゴい?
世界文化遺産の下鴨神社には7つの摂社と11の末社があります。
広大な敷地の中、糺の森の中、馬場に鎮座する第一摂社の河合神社や末社の雑太社(さわたしゃ)や下鴨神社の境内にある摂社の出雲井於神社、末社の言社など18もの摂末社があるのです。
そのすべてをお参りするには結構な時間が必要となります(最低1時間は必要)。
下鴨神社には7つの摂社
下鴨神社にある7つの摂社についてまとめました。第一摂社の河合神社は近年、女性参拝者が急増している神社として注目を集めています。
河合神社(かわいじんじゃ)
日本第一美麗神である玉依姫命(たまよりひめのみこと)をお祀りしている、女性守護の神様として有名。
境内には鴨長明ゆかりの「方丈庵」や「貴布禰神社」、日本サッカー必勝の神・八咫烏命を祀る「任部社」がある。
「鏡絵馬」が有名で「お化粧室」で熱心に絵馬にメイクしてる女性がとても印象的です。
出雲井於神社(いずもいのへじんじゃ)
御祭神は健速須佐乃男命(たけはやすさのおのみこと)で古代山城北部に住んでいたという葛野主殿県主部(かどのとのもりあがたぬしべ)の人々が祖神とした。
葛野主殿県主部たちは鴨氏と同じ祖先を持ち、出雲井於神社は鴨社領出雲郷の総社として信仰が厚く、別名「比良木神社」とも呼ばれます。
「井於」とは鴨川のほとりを指し、出雲郷にある鴨川のほとりにある神社という意味が込められているのです。
三井神社
「風土記」の山城國賀茂神社の条に「蓼倉里三身社(たてくらのさとみつみのやしろ)」、「延喜式」では「三井ノ神社」とある神社。
三身社(みつみのやしろ)とはご本宮の賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)と妻の伊賀古夜日売命(いかこやひめのみこと)、子の玉依姫命の三神が祀られた社の事である。
賀茂波爾神社(かものはにのじんじゃ)
高野川の河畔にあり、旧田中村(現・高野)の産土様で下鴨神社の境外摂社。
「赤宮神社」「赤宮稲荷大明神」とも呼ばれ、地元では「赤宮さん」の愛称で親しまれる。
御祭神は波爾安日子神(はにやすひこのかみ)、波爾安日女神(はにやすひめのかみ)を祀る。
御蔭神社(みかげじんじゃ)
下鴨神社より高野川を遡った河畔の森林、比叡山麓に鎮座する下鴨神社の境外摂社。
御祭神は下鴨神社と同じく、東殿に玉依姫命(たまよりひめのみこと)、西殿に賀茂建角身命(わけいかずちのみこと)を祀ります。
日吉神社
下鴨神社の境外摂社のひとつ。
貴布祢神社(きふねじんじゃ)
京の奥座敷、貴船神社と同じく高龗の神を御祭神とする水を司る神様。
下鴨神社にある11の末社
続いて下鴨神社にある11の末社についてまとめました。糺の森にある「ラグビーの神様」や“みたらし団子発祥の地”になった井上社など一風変わったお社も含まれます。
言社(ことしゃ)
下鴨神社本殿前に並ぶ7つの社を総称して「言社」と呼びます。
17世紀に造営されたもので大国主命(おおくにぬしのみこと)の7つの別名が付けられた社で十二支の守り神でもあります。
印璽社(いんじしゃ)
本殿のすぐ近くに古くから鎮座する社。印璽とはしるし、印判、印形のことで中国では印影、印章ともいい、聖徳太子の時代に渡来。
契約の神様として大切な契約、物事の成功を祈願に訪れる人も多い。
井上社(御手洗社)
賀茂斎院の御禊や解斎、関白賀茂詣のお祓いのために参拝された社で別名を御手洗社ともいいます。
みたらし川はなぜか、土用になると池周辺、川底から清水が湧き出るので「鴨の七不思議」のひとつに数えられる。
湧き上がる水泡を団子型に模ったものが“みたらし団子の発祥”と伝えられています。
相生社
縁結びの神様として知られ、御祭神は産霊神でめでたいことを「相生」という発祥はこの地から始まったと云われます。
縁結びの御神木として名高い“連理の賢木”は二本の木が途中で一本に結ばれており、恋愛成就や縁結びのパワースポットとして参拝者も多い。
雑太社(さわたしゃ)
日本ラグビーの聖地“第一蹴の地”(糺の森)に鎮座するお社で“ラグビーの神様”として近年は注目を集める。
御祭神の神魂命(かんたまのみこと)の“魂(たま)”が“球(たま)”に通じるとして糺の森で初めて第三高等部と慶應義塾大学の学生によってラグビーの練習が行われたことからラグビーの聖地として今日に語り継がれています。
河崎社(こうさきのやしろ)
京都大学から田中神社一帯の鴨長明一族の集落があった地域の社として崇拝されていたが、元々は現在の知恩院付近であったと云われる。
戦乱による焼失や御所跡への遷移、近年は京都市の都市開発に伴い、賀茂斎院歴代斎王神霊社への合祀により撤去されたままになっていました。
第34回式年遷宮事業一環で再興され、現在は下鴨神社「糺の森」に鎮座する。
賀茂斎院歴代斎王神霊社
読み方は「かものさいいんのごれきだいのいつきのみやのみたまのおやしろ」といい、京都三大祭のひとつ「葵祭」の斎王さまの御神霊を祀る神社。
紆余曲折の歴史のなかで「河崎社」と合祀されたりしたが、第34回式年遷宮事業により「糺の森」再興した社のひとつ。
愛宕社・稲荷社
愛宕社は賀茂斎院御所の守護神として御所内に祀られ、稲荷社は同じく賀茂斎院御所内の忌子女庁屋(いぬこのめちょうや)の守護神とし、庁屋の池庭の島に祀られている。
愛宕社を東社、稲荷社を西社とし、相殿として祀っている。
祓社(はらいのやしろ)
御祭神は玉依姫命、賀茂健角身命、祓戸大神を祀る。旅行、交通安全の守護神。
印納社
文字通り古印章を納めて祈願する社。印璽社(いんじしゃ)と同じく印鑑を祀る社であるが、印納社は下鴨神社の境内外、西駐車場北に鎮座する。
下鴨神社の歴史、御祭神、御利益と境内見どころについて
正式名称は「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」で山城国一宮、二十二社(上七社)の一社であり、旧社格は官幣大社という京都最古級の由緒ある神社。
現在は神社本庁の別表神社として格式の高い、京都を代表する神社のひとつに数えられます。
下鴨神社の歴史について
下鴨神社の創始は紀元前といわれ、正式な年代は特定できていません。
「日本書紀」には神武天皇の時代紀元前658年に御祭神の賀茂建角身命を奉斎していた「葛野主殿県主部」の氏族名が記されており、この頃の創建ではないかと考えられている。
崇神天皇の紀元前90年に社の端垣が造営、垂仁天皇の紀元前28年に御神宝が奉られ、欽明天皇の代544年4月から「賀茂祭(葵祭)」が執り行われるようになった。
また糺の森周辺の発掘調査では縄文・弥生時代の住居跡が見つかるなどの資料から奈良時代以前から下鴨神社が大きな社であり、盛大な祭事が行われていたことが伺える。
平安時代からは京都守護の神として、皇室からも厚い信仰を受け、式年遷宮、斎王制度の制定など格式の高い神社であったことが各文献より明らかになっている。
「源氏物語」「枕草子」など王朝文学の舞台として度々登場することからも当時の文化、宗教の中心としての栄華を極めたのです。
下鴨神社の御祭神と御利益について
下鴨神社の御祭神は西殿に賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)、東殿に玉依姫命(たまよりひめのみこと)を祀ります。
東西の本殿はともに国宝に指定されており、下鴨神社はユネスコの世界文化遺産でもあります。
賀茂建角身命は世界平和、五穀豊穣、殖産興業、身体病難解除の御利益があります。
また賀茂建角身命を金鵄八咫烏(きんしやたがらす)として表現することもあり、導きの神、勝利の神、方除、厄除のほか、学問、就職、旅行、交通など多方面にわたるご利益がある。
玉依姫命は女性守護の神様として縁結び、安産、育児、美容などへの御利益があります。
下鴨神社の境内見どころについて
下鴨神社は糺の森をはじめ広大な敷地面積を誇り、歴史も京都最古と言われるほどの神社で境内敷地におけるマンション建設でも話題になりました。
見どころとしての魅力はパワースポットとしての魅力でもあり、外せないポイントは以下10のパワースポットとなります。
さらに上記10のパワースポットを魅力別に分類すると以下の通りです。普通に参拝してたのでは素通りするスポットもあるのでご注意ください。
御祭神に女性守護の神、玉依姫命を祀ることから近年は女性参拝者が急増してるスポットもあります。
このようにじっくり参拝してすべてのパワースポットの御神徳にあやかりたい、というあなたは所要時間が2時間は必要となります。
時間配分には充分注意しましょう。
下鴨神社へのアクセスと駐車場について
■賀茂御祖神社(下鴨神社)
TEL:075-781-0010
〒606-0807 京都市左京区下鴨泉川町59
拝観時間 9:00~17:00
拝観料金 境内自由※一部特別参拝有料
特別参拝 大人500円 小中学生250円
アクセス 京阪電車利用又は市バスが便利
・京阪電鉄鴨東線「出町柳駅」下車、徒歩15分
・市バス「下鴨神社前」「糺の森前」下車、徒歩10分
駐車場 専用駐車場300台/30分150円
まとめ
京都最古と言われる賀茂御祖神社(下鴨神社)の紹介でした。
古来より格式の高い神社として知られ、上賀茂神社に対して鴨川の下流に位置することから「下鴨神社」「下鴨さん」と呼ばれています。
摂末社だけでも境内、境外に18あり、パワースポットとしての見どころも多数あります。
特にパワースポットとしても“京都最強”と言われるほどなので下鴨神社を参拝せずに京都のパワースポットは語れないかもしれませんね。
歩くだけで感じられる「糺の森」の神聖なパワーをあなたも体感しに来ませんか?
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