東福寺芬陀院で過ごす静寂の時間~雪舟と重森三玲、ふたりの天才が共演した庭園

神社仏閣(観光)
[広告] 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。

京都在住のブロガーKyotaroです。

京都・東福寺の広大な境内にひっそりと佇む塔頭「芬陀院(ふんだいん)」。

ここは、水墨画の巨匠・雪舟が手がけたと伝わる日本最古級の枯山水庭園を有することから別名「雪舟寺」として親しまれています。

しかし、この美しさは一度失われかけた歴史があることをご存知でしょうか?

昭和の巨匠・重森三玲氏の手によって蘇った名園と、彼が遺した独創的な空間。

今回は、静寂の中で自分を見つめ直す、芬陀院の魅力を紹介します。

詳しく見ていきましょう。

スポンサーリンク

時を超えて愛される「雪舟寺」芬陀院の歴史

芬陀院(ふんだいん)は境内にある画聖・雪舟作の庭で有名な東福寺塔頭寺院のひとつ。

方丈前の南庭、そして東庭からなる京都最古の枯山水庭園といわれています。

Kyotaroは今回が初訪問、とても静かで京都のオーバーツーリズム、どこ吹く風?という感じでした。

摂関家・一条家の菩提寺としての歩み

芬陀院は、鎌倉時代の元亨年間(1321~1324年)に関白・一条内実が父の菩提を弔うために創建しました。

以来、五摂家の一つである一条家の菩提寺として高い格式を誇り、東福寺の中でも屈指の歴史を持つ塔頭として知られています。

絵ではなく庭を贈った、雪舟の粋なエピソード

室町時代、時の関白・一条兼良が雪舟に「水墨画の揮毫(きごう)」を依頼したことがありました。

しかし、雪舟は「絵はいつか朽ちてしまうが、庭であれば永遠に残り、四季折々の表情を楽しめる」と考え、水墨画の代わりに庭園を築いたと伝えられています。

こうして生まれたのが主庭の「鶴亀の庭」です。

石を組み合わせて不老長寿の象徴を表現したこの庭は、まさに雪舟の水墨画をそのまま立体化したような、力強くも気品溢れる構成となっています。

雪舟庭園、重森三玲との運命的な出会い

長い歴史の中で、芬陀院は度重なる火災に見舞われ、庭園も一時は荒廃し土砂に埋もれてしまいました。

その窮地を救ったのが、昭和を代表する作庭家・重森三玲でした。

彼は雪舟の意図を深く読み解き、この名園を現代に蘇らせるという運命的な役割を担うことになります。

雪舟庭園の復活、これこそが当時、東福寺本坊庭園の改修も手掛けていた、重森三玲の名を世間に知らしめることなるのです。

重森三玲の芸術家としての天才的な一面が雪舟の庭園に込められた意図を読み解き、庭園の見事復活に導くことができたのかもしれません。

雪舟寺・芬陀院の見どころ、重森三玲が吹き込んだ新しい息吹「静寂の贅」

続いて雪舟寺と呼ばれた芬陀院と重森三玲との関りから境内の見どころを紹介していきます。

時代を超えて出会ったふたりの天才による共演、庭好きには堪らない景観がそこには広がっていました。

庭園の魂を掘り起こした重森三玲の芸術的な感性

1939年(昭和14)、重森三玲氏は荒廃した雪舟庭園の復元に着手しました。

特筆すべきは、外部から新しい石材を一切持ち込まず、当時境内に残されていた素材のみで庭園を復活させたというエピソード。

土の中に埋もれていた石を一つひとつ丁寧に掘り起こし、古図をもとに「雪舟が置いたであろう場所」へ戻していく作業は、まさに先人との対話。

スポンサーリンク

この徹底した敬意と三玲氏の芸術家としての天才的な感性が、庭園の真の姿を見事、復活させました。

三玲氏の独創性が光る「東庭」と茶室「図南亭(となんてい)」

復元に情熱を注ぐ一方で、三玲氏は自身オリジナルの庭園も境内に遺しています。

1969年(昭和44)に手がけた「東庭」は、直線的な石の配置がモダンな印象を与える彼らしい作品です。

また、一条家ゆかりの茶室「図南亭(となんてい)」の改修では、意匠を凝らした円窓を設計。

そこから覗く景色は、まるで計算し尽くされた一幅の絵画のようで、訪れる者の目を楽しませてくれます。

「静寂に包まれる」至福のひととき

芬陀院の最大の魅力は、観光地の喧騒を忘れさせてくれる圧倒的な静寂。

縁側に座り、雪舟が描き、三玲が守り抜いた庭園を眺めていると、不思議と心が凪いでいくのを感じるはずです。

あえて何もしない。

ただ庭と対話し、光の移ろいを感じて「ボーッとする」。

そんな時間が、現代人にとって何よりの癒やしとなりますね。

芬陀院(ふんだいん)の詳細とアクセスについて

●東福寺 芬陀院
TEL:075-561-1728
〒605-0981 京都府京都市東山区本町15丁目803
◆拝観料金 大人 500円・小中学生 300円
◆拝観時間 9:00~16:30(受付終了16:00/冬季は16:00拝観終了)
◆アクセス JR奈良線・京阪本線「東福寺駅」下車、徒歩10分
◆駐車場  なし※近隣のコインパーキング、又は東福寺の駐車場を利用


国内ランキング

まとめ

東福寺の塔頭・芬陀院は、水墨画の巨匠・雪舟が描いた精神性と昭和の天才・重森三玲の情熱が交差する特別な場所。

雪舟が「朽ちぬもの」として遺した庭園を三玲が当時の石材のみを使って執念で復元した歴史を知ると、目の前の景色がより一層深い意味を持って迫ってきます。

華やかな京都観光も素敵ですが、たまには静かな縁側に腰を下ろし、庭園の石組みを眺めながら自分自身と向き合う時間を作ってみてはいかがでしょうか。

芬陀院で過ごした「何もしない贅沢」、明日からの活力を与えてくる、そんな体験でした。

スポンサーリンク
この記事を書いた人
Kyotaro

京都在住、念願の京都に1戸建て住宅を新築購入した既婚の54歳、フツーの会社員からフリーランスに転身。子供は3人で男ー女ー男の“二太郎+一姫”。将来は奥さんと京都でお洒落なカフェを営むことができればいいな、とささやかな夢を持っています。どうぞよろしくお願いします。

Kyotaroをフォローする
神社仏閣(観光)
Kyotaroをフォローする
京都はんなりずむ

コメント

タイトルとURLをコピーしました