平等院拝観料に鳳凰堂の内部拝観は含まれるの?境内見どころについて

神社仏閣(観光)
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“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。

京都在住のブロガーKyotaroです。

京都宇治といえば“宇治茶”が有名ですが、同時に源氏物語ゆかりの地など観光地としても人気のエリアです。

その代名詞とも言えるのが「平等院鳳凰堂」で「古都京都の文化財」のひとつとしてユネスコの世界文化遺産に登録されています。

今回は平等院鳳凰堂の拝観料と見どころについてシェアします。


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平等院の拝観料には鳳凰堂の内部拝観も含まれるのか?

京都宇治を代表する観光地でもある「平等院」は修学旅行をはじめ年間数多くの参拝者が訪れる人気のスポットです。

近くを流れる宇治川をはじめ周辺は自然に囲まれた静かで美しい景観を誇るエリアです。

春には桜、秋には紅葉を楽しむこともできます。

今回は宇治駅から商店街を抜け、平等院表参道を経て平等院の入場口へと辿り着きました。

宇治は全国有数のお茶処だけあり、商店街のあちこちに有名な茶問屋がたくさんあります。

駅から徒歩約10分、宇治橋の袂から続く平等院表参道へ。

表参道入口付近の宇治川沿いには紫式部像があり、宇治が源氏物語ゆかりの地であることのムードを盛り上げてくれます。

平等院の拝観料について


平等院の拝観料は大人600円、中高生400円、小学生300円となっており、境内庭園と平等院ミュージアム鳳翔館の入場ができます。

鳳凰堂の内部拝観は含まれていません。

拝観時間としては1時間もあれば充分なのですが、阿弥陀如来を安置する鳳凰堂(阿弥陀堂)の内部拝観をする場合は、上記拝観料+300円の志納金が別途必要となります。

平等院に行けば鳳凰堂の内部拝観は欠かせませんので大人で拝観料600円+鳳凰堂内部拝観志納金300円の合計900円が必要となります。

尚、鳳凰堂の内部拝観は志納金なので中高生、小学生も志納金300円となります。

鳳凰堂の内部拝観には整理券が必要?

平等院の受付で拝観料を納めて境内に入ったらまず、鳳凰堂拝観受付へ行き、志納金300円を納めて整理券を受け取ります。

1回につき20名という定員が設定されており、案内人付での拝観となります。

時間は9時30分~20分に1回ずつ16時10分まで20名×21班の定員枠があり、整理券配布が終了次第、その日の受付終了となります。

時間帯は選ぶことができず、当日直接、鳳凰堂拝観受付で申し込むことになり、時間の書いた整理券を受け取り、5分前に受付前に集合、案内となります。

1班あたり所要時間20分のミニガイド付ツアーとなっています。(※堂内は写真撮影禁止)

平等院鳳凰堂の歴史と境内見どころについて

京都宇治の平等院は寺院なのですが、もともと藤原道長の別荘を寺院に改めたため、「お寺」というよりは「宮殿」という感じがします。

境内は広大な敷地ですが、拝観は鳳翔館と鳳凰堂の内部拝観を含め1時間あれば充分拝観できる寺院です。

では世界文化遺産「平等院」について詳しく見ていきましょう。

平等院の歴史

「平等院」は1052年(永承7)に関白・藤原頼通が父の藤原道長の別荘を寺院に改め創建したのが始まりと云われます。

平等院創建の年は“末法初年”にあたり、末法思想が貴族、僧侶らの間で広まりをみせ、極楽往生を願う浄土信仰が社会の各階層にも広く流行する契機となりました。

創建翌年1053年(天喜元)には阿弥陀如来坐像を安置する「阿弥陀堂」が建立されます。

「阿弥陀堂」とは、現在「鳳凰堂」と呼ばれている阿字池の中央に浮かぶ赤塗りのお堂のことです。

創建から現在に至るまでこの鳳凰堂(阿弥陀堂)は火災に遭うことなく、歴史を重ねてきており、現在は後世にこの遺産を受け継ぐために堂内の改修工事が行われています。

鳳凰堂

平等院のシンボル「鳳凰堂」は極楽浄土の宮殿をモデルとしており、中堂と左右に伸びる翼廊、背後の尾廊からなる希少な建物でもあります。

中堂内には平安時代を代表する仏師定朝の作であることが確実視される唯一の仏像や御本尊の阿弥陀如来坐像、雲中供養菩薩像52躯の他、9通りの来迎を描いた壁扉画が集約されています。

雲中供養菩薩像52躯のうち26躯と来迎を描いた壁扉画を再現したものが鳳翔館に展示されています。

鳳凰堂の内部拝観は時間が決まっており、かつ各班20名、所要時間20分のミニガイド付ツアーとなっています。

鳳翔館

「平等院ミュージアム鳳翔館」には平等院創建以前の平安彫刻や平等院に伝わる様々な宝物が展示された博物館で拝観料600円(大人)に含まれています。

梵鐘、鳳凰像一対、雲中供養菩薩像26躯や十一面観音立像を展示、また鳳凰堂内部の壁扉画を再現した展示室、映像による案内など充実の展示内容となっています。

雲中供養菩薩像26躯が展示されたエリアはまさに極楽浄土信仰の世界が目の前に広がる幻想的な空間が広がります。

浄土院

鳳翔館の出口から出て石段を下りた左手に浄土院が見えてきます。鳳凰堂の背後にあたります。

浄土院は平等院の塔頭寺院で浄土宗の栄久上人が15世紀後半(明応年間)の平等院修復のために開創した寺院と云われます。

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本堂には御本尊の「救世船乗観音」が祀られ、交通の要衝であった宇治の平等院へお参りに来られる人々より旅の安全、航海の無事を願う篤い信仰を受けていたました。

また堂内には他に文化財の阿弥陀如来立像、帝釈天立像を安置、隣接する養林庵書院の障壁画が収蔵されています。

境内には内部の鏡天井に龍の彩色画が描かれ、建立当時のまま残る羅漢堂や伏見城より移築されたという養林庵書院、本堂にはご朱印所、その裏には霊園もある立派な寺院です。

平等院旧南門

平等院旧南門は伏見桃山城から移築されたもので江戸時代初期伝来の各種古図と比較しても場所・規模ともに変動がないことから当時からこの地にあったと推測されます。

平等院旧南門の主要部分は希少な赤樫(アカガシ)の巨木であることが2010年(平成22)夏の古典技法による再塗装工事で明らかになりました。

赤樫は固くて火に強いことから戦国時代の城門などによく使用され、城造りの天才といわれる秀吉による「薬医門」の現存する最古の建築物として注目されています。

最勝院

「最勝院」は浄土院とならぶ平等院塔頭寺院のひとつで天台宗の単立寺院です。

1654年(承応3)に京都東洞院六角勝仙院(住心院)の僧が平等院に移り、その住庵を「最勝院」と呼んだことに始まります。

これに伴い、中世末以降に平等院と疎遠になっていた天台宗が復帰した形になります。

不動堂・地蔵堂

「最勝院」の本堂にあたり、ご本尊は不動明王を祀ります。

また不動堂にはご本尊の他に役小角(えんのおづぬ/役行者)の像が祀られています。

隣接する「地蔵堂」には地蔵菩薩坐像がお祀りされています。併せてお参りしましょう。

源三位頼政公墓所

保元・平治の乱で武勲を挙げ、平清盛の奏請によって源氏初の従三位に叙せられた源頼政の墓所。

1180年(治承4)5月26日に平家追討の兵を挙げるも平知盛軍の追撃を受け、平等院境内で自刃することになったのです。

また源頼政公は歌人としても名高く、勅撰集に優れた和歌を多く残しており、特に「辞世の和歌」はとても有名です。

「埋もれ木の 花咲くこともなかりしに 身のなる果てぞ 悲しかりける」

観音堂

鎌倉時代初期に創建当時の本堂跡に再建された建造物と云われます。

簡素な建物ながら垂木を地円飛角の二軒とし、天平以来の格式高い様式に倣っているのが特徴です。

観音堂前には藤棚があり、毎年4月下旬から5月上旬に見事な藤棚が参拝する人を出迎えてくれます。

扇之芝

源頼政が辞世の和歌を残し自刀したといわれる場所がこの「扇之芝」です。

扇の形をした区画に芝が生い茂り、松の木が一本立っています。

観音堂の背後にあたり、分かりづらいですが、入場口から入ってすぐ左手に案内看板がありますので見逃されませぬよう注意を。

六角堂・鐘楼

境内、阿字池のほとりに佇む六角堂、その先の高台には鐘楼があります。

平等院の鐘は「姿の平等院」として日本三銘鐘のひとつにあげられ鐘身に施される装飾がとても美しいことで知られます。

現在の鐘楼は1972年(昭和47)に寸分違わぬ姿で復元されたもので2代目の鐘楼となっています。

平等院へのアクセスと駐車場について

●平等院
TEL:0774-21-2861
〒611-0021 京都府宇治市宇治蓮華116
■拝観料金
・庭園+平等院ミュージアム鳳翔館
大人600円 中高生400円 小学生300円
・鳳凰堂内部拝観
志納金300円
■拝観時間
・庭園
8:30~17:30
・鳳凰堂内部拝観
9:30~16:10 ※各回20名定員
・平等院ミュージアム鳳翔館
9:00~17:00 ※受付終了16:45
■アクセス JR又は京阪宇治駅より徒歩
・京都駅よりJR奈良線「宇治駅」下車、徒歩10分
・京阪電鉄「中書島駅」乗継、宇治線終点「宇治駅」下車、徒歩10分
■駐車場  南門前の宇治駐車場利用、普通車700円
※祝日除く月曜、木曜休業あり。注意。


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まとめ

今回は京都宇治にある「平等院」の紹介でした。

「寺院」というより「宮殿」のイメージが強い鳳凰堂は極楽浄土の宮殿をイメージして作られた建物というだけあり、通常寺院のお堂にはない華やかさと希少な造りが特徴的。

拝観料600円だけでは鳳凰堂の内部拝観ができませんので注意しましょう。

受付で拝観料を納めた後に鳳凰堂内部拝観受付へ行き、拝観時間の書いた整理券を受け取ってから境内散策、拝観をしましょう。

Kyotaroが訪れた時は鳳凰堂の内部拝観まで45分あったのでその間に「鳳翔館」を含め境内拝観を先に済ませました。

また平等院の周辺には表参道沿いの土産店、飲食店やスターバックスコーヒー、宇治川もありますので散策しながら周辺観光を楽しむこともできます。

春の桜や藤棚、秋の紅葉時期がおすすめですが、比較的観光客の少ない1・2月もゆったりのんびり境内拝観できるのでおすすめです。

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