“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。
京都在住のブロガーKyotaroです。
2021年新春の初詣はコロナ感染拡大による移動自粛のため各所で参拝客が激減してるようです。
毎年、京都随一の初詣客が訪れる「伏見稲荷大社」も例外なく、閑散とした元旦を迎え、3ケ日にも関わらず、密を避けるため露店も一切中止になりました。
そんな「伏見稲荷大社」に正月明けの3連休最終日に行って来ましたので混雑状況をシェアしたいと思います。
伏見稲荷大社の混み具合はどうなった?新型コロナの影響
毎年正月3ケ日には初詣に約250万人が訪れるという京都の「伏見稲荷大社」は京都でいちばん初詣客が多い神社で全国的に見ても5本の指に入るくらい混雑が半端ない神社。
2020年1月から新型コロナの感染拡大が日本で始まって1年が経ちました。
特に2020年11月下旬からの感染拡大・第三波によって2021年正月は全国的に移動自粛要請が出て初詣にも大きな影響が出ました。
京都屈指の人気を誇る京都の「伏見稲荷大社」は正月3ケ日が明け、どうなっているのでしょうか?
正月太り解消の為、稲荷山の山頂までしっかりお参りして来ました。
2021新春は正月明けに初詣へ
2021年初詣は3密回避のため、正月3ケ日を外して参拝に出かけてきました。
今回訪ねたのが“千本鳥居”と“狛狐”で有名な「伏見稲荷大社」です。
京都の「伏見稲荷大社」といえば正月は境内がまさに“人の海”になって身動きがとれず、本堂に辿り着くまで人の大渋滞で1時間近くかかることもあるくらいでした。
今年は新型コロナ感染拡大防止のため、日本政府からも正月は“ステイホーム”“外出移動自粛”の要請が出ていたため、境内はかなり空いていました。
普段の閑散期平日並み?といってもいいくらいでしたね。
海外でも人気のある千本鳥居
「伏見稲荷大社」といえば海外からの観光客にも大人気の“千本鳥居”が有名です。
本殿参拝後にそちらまで行きましたが、人のいない“千本鳥居”の写真が普通に撮影できるくらい人がいませんでした。
まぁ実際には参拝客が結構いましたが、混雑してる「伏見稲荷大社」を知ってるKyotaroはすごく人が少ない、という印象を受けました。
千本鳥居の先にある「奥社奉拝所」でUターンする人が多く、例年はこの辺まで結構な混雑があるのですが、2021年1月3連休はやはり空いていました。
いざ、稲荷山初詣へ
「奥社奉拝所」の左手に稲荷山へと続く参道がありますのでそちらからいよいよ稲荷山登山となります。
途中「熊鷹社」と「三ツ辻」「三徳社」を経由して「四ツ辻」へ辿り着きます。
ここまで緩やかな坂道の参道と石段が続きますので間違いなく運動靴でお越し下さい。
登山といっても稲荷山は山頂の標高がわずか233mとなっており、そこまでキツイわけではありませんが、お参りの際に靴は歩きやすいものにしましょう。
また「三徳社」を超えた先にある展望所、四ツ辻にある休憩所の2ケ所から京都市街・伏見の街並みを眺望することができます。
天候が良ければ西山三山のひとつ「善峯寺」の伽藍が太陽光に反射するのがうっすらと見えます。
ちなみに眺望がいいのは四ツ辻まででここから先、山頂の一ノ峰から三ノ峰まで山頂を一周する参詣道からは京都の街並み眺望が出来る場所はありません。
神の宿る山で感じる神秘的なパワー
四ツ辻の先に「参拝順路 一周30分」の看板があり、その先にやや背の高い“千本鳥居”が続きます。
そのまま時計回りに山頂参詣道を一周すると再び四ツ辻にある休憩所へ戻って来ます。
四ツ辻から稲荷山山頂まで続く一周約30分の参詣道を進んでいきますが、この辺りから神秘的な光景が続きます。
特に印象に残ったのが「眼力大神」「薬力大神」「薬力の滝」「御劔社(長者社)」「焼刀の水」、そして所々にあるたくさんの「お塚」です。
稲荷山は歴史も古く、どの社も古いため、どこか神秘的なパワーが宿ってるような気がします。
刀剣乱舞に登場する名刀ゆかりの地
「御劔社(長者社)」の御祭神は本殿裏にある大きな釼石(雷石)はまさに神が宿る磐座といった感じです。
「御劔社(長者社)」横にある「焼刀の水」は三条小鍛冶宗近が勅命を蒙り、稲荷山の山中で稲荷大神の助けを得て名刀「小狐丸」を鍛えた霊水という言い伝えが残っています。
「小狐丸」といえば能の「小鍛冶」に歌われた伝説の剣といわれる名刀で人気オンラインゲーム「刀剣乱舞」にも登場します。
三条宗近が帝からの勅命をうけて合槌稲荷神社へ勅命大成を祈願した際に狐の化身として現れた稲荷明神が合槌を振り打ち上げた刀であるとの伝説が残されています。
伏見稲荷大社、神の宿る山「稲荷山」へ
「伏見稲荷大社」は本殿をお参りしてから、背後に佇む稲荷山山頂までお参りすることでさらにご利益を得ることができます。
そんな神が宿るという稲荷山には7つの神蹟が存在し、これら「稲荷山七神蹟」こそが神秘のチカラが宿る、まさにパワースポットなのです。
ここでは「稲荷山七神蹟」について詳しく見て行きましょう。
御膳谷奉拝所
稲荷山山頂の参詣道を四ツ辻から時計回りにスタートして「眼力大神」を過ぎて暫くすると参詣道が右手にカーブを描くその場所にあるのが「御膳谷奉拝所」です。
石段を上がった高台にあり、森の中にたくさんの「お塚」が建ち並ぶ様子が神聖な雰囲気を醸し出しています。
「御膳谷奉拝所」は稲荷山山頂にある一ノ峰(末広大神)、二の峰(青木大神)、三の峰(白菊大神)など三ケ峰とは反対側の北側にあたり、三つの峰の渓谷が集まる場所です。
三つの渓谷に沿って流れる大自然のパワーが集まる場所であり、パワースポットというに相応しい、まさに要所でもあるのです。
かつてこの場所には神饗殿(みあえどの)と御竈殿(みかまどの)があり、三ヶ峰に神供をした場所と云われています。
御劔社(長者社)
四ツ辻から山頂の参詣道を時計回りに進んで二つ目の神蹟が「御劔社(長者社)」です。
別名「剣社(つるぎしゃ)」とも呼ばれ、御祭神は下鴨神社と同じく、加茂玉依姫(かものたまよりひめ)が祀られています。
「御劔社(長者社)」の御祭神は山上古図にも釼石(雷石)と記されている通り、神が宿るという巨大な磐座が祀られていてその姿からとてつもないオーラを感じずにいられません。
「御劔社(長者社)」は稲荷山の三つの峰と同様、神祭りの場所として篤く信仰されてきた神聖な場所で社の背後にはたくさんの「お塚」斜面に沿うように並び建ちます。
また、神蹟の左には「焼刃の水」と呼ばれる井戸があります。
この井戸には謡曲「小鍛冶」で三条小鍛冶宗近が一条帝より勅命を蒙り、稲荷山の山中で稲荷大神の助けを得て名刀「小狐丸」を鍛えた霊水という言い伝えがあります。
上之社(末広大神)
稲荷山最高峰の場所で標高は233mという看板があります。
石段を昇った小高い丘の上に「末広大神」が鎮座しており、稲荷山麓の本殿ができるより以前の古くから信仰されてきた場所です。
本殿御祭神である大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)の分身が祀られています。
古来より平安京市場の神様としての信仰が篤く、現在はデパートやスーパー関係者からの信仰を集めています。
まさに商売の神様としての御神徳のルーツを伺い知ることができますね。
中之社(青木大神)
中之社には青木大神(あおきのおおかみ)がお祀りされており、ここは稲荷山で二番目に高い場所、二の峰にあたります。
青木大神は本殿に祀られる佐田彦大神(さたひこのおおかみ)と同じ神様と云われ、別名・猿田彦大神とも呼ばれています。
ここも小高い丘の上に社が鎮座しており、周囲にはたくさんの「お塚」があります。
荷田社
稲荷山の二の峰と三の峰の間に位置し、「間の峰(あいのみね)」とも呼ばれています。
御祭神は「伊勢大神」で江戸時代には人呼塚、命婦塚との呼び名があったようです。
入り口に建つ石鳥居は何気なく見えますが、実は奴祢鳥居(ぬねとりい)という額束の両側に合掌状の破風扠首束(さすつか)をはめた独特の形をした希少な鳥居なのです。
秦氏以前に稲荷山で神様をお祀りしていたのが荷田氏一族との言い伝えがあり、その名が現在も社の名称として残ります。
下之社(白菊大神)
稲荷山の三の峰にあたり「白菊大神」が祀られています。
「白菊大神」は麓の本殿中央に祀られている主祭神・宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)にあたります。
明治半ばにこの地からなんと「変形神獣鏡」が出土し、現在は京都国立博物館に出陳されています。
「変形神獣鏡」が出たという事は、この場所で古墳時代であった4~5世紀頃に重要な儀式が執り行われてきたことがわかり、当時の人々にとって大切な場所であったことが伺えます。
伏見稲荷大社のルーツを感じさせる太古のロマンがここにはあります。
田中社
稲荷山参詣道を一周して四ツ辻に戻って来ると正面に稲荷山最北端にあたる荒神峰へと続く参道があります。
その参詣道を登った先にあるのが「田中社」です。
「田中社」には権太夫大神が祀られており、確かに麓の本殿でもいちばん左側(北側)に下之社摂社ということで「田中大神(たなかのおおかみ)」が祀られています。
ここからは京都市街中心部より以北の街並みが眺望できます。
伏見稲荷大社へのアクセスと駐車場について
●伏見稲荷大社
TEL:075-641-7331
〒612-0882 京都府京都市伏見区深草藪之内町68
■拝観時間 自由参拝(終日)
■拝観料金 境内自由
■アクセス JR奈良線、京阪電鉄が便利
・JR奈良線/「稲荷駅」下車、徒歩すぐ
・京阪電鉄/「伏見稲荷駅」下車、徒歩5分
・市バス/伏見稲荷大社前バス停から徒歩7分
■駐車場 専用駐車場あり(無料)
※但し、12月30日~1月5日は境内駐車場を閉鎖、注意。
まとめ
2021年の正月明け3連休最終日に訪れた「伏見稲荷大社」と「稲荷山」の様子をシェアしました。
毎年大勢の初詣客で賑わう伏見稲荷も今年はコロナの影響で比較的静かな年明けを迎えたようです。
比較的スムーズに本殿まで参拝ができ、到着から稲荷山山頂登頂して戻って来るのに約2時間の所要時間でした。
特に稲荷山は京都屈指のパワースポットとしても知られ、山全体が神々しい雰囲気に包まれています。
家族の健康、一日も早いコロナの終息(疫病退散)を祈願、そして最後は拝殿南側にある「東九神社」で長女、次男の受験合格祈願で〆て来ました。
とてもいい運動になったし、いい汗をかきました。稲荷山の神々に感謝。
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