上醍醐登山で准胝堂、山頂までの所要時間と見どころ徹底紹介

神社仏閣(観光)
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京都在住のブロガーKyotaroです。

京都はすっかり秋らしくなってきました。

先日、醍醐寺から登山参道でめざす上醍醐まで行って来ました。

女人堂から先は入山料が必要な聖域で山頂近くにある「准胝堂」が西国三十三ケ所第十一番霊場でしたが、2008年8月の落雷で全焼してしまったことでも有名。

※現在、納経と御朱印は醍醐寺伽藍内の観音堂、上醍醐登山口の女人堂にて受けることができます。

今は再建に向けて準備が着々と進められているとか。詳しく見ていきましょう。


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上醍醐登山で准胝堂までの所要時間はどのくらいかかる?

醍醐寺(下醍醐)は太閤秀吉のお花見で有名ですが、実は西国三十三ケ所の第十一番霊場として知られているのが上醍醐にある准胝観音堂です。

2008年8月24日未明の落雷によって全焼し、現在は更地になっているのですが、先日上醍醐登山で訪れた際に「准胝観音堂 再建予定地」という看板が立っていました。

実際にKyotaroが上醍醐の山頂まで行って来た所要時間を紹介します。

上醍醐登山で准胝堂までの所要時間

上醍醐山頂までの参道は本格登山となり、所要時間は健脚の人で片道平均1時間はかかります。

Kyotaroは女人堂から“休憩なし”でひたすら登山道を歩いて約50分はかかりました。

また体力に自信の無い人、足が悪い人は必ず誰か付き添いの人と一緒に参拝に訪れるようにし、ご自身のペースで無理のない登山を心がけましょう。

登山は女人堂一丁から何丁まである?

上醍醐への道のりは非常に険しく、女人堂から続く参道はまさに登山道そのものです。

登山道沿いには石碑が建っており、「一丁」から始まった石碑は山頂まで行くと「何丁」かが気になりますよね。

Kyotaroもゴールは何丁か?が気になりつつ登り続け、上醍醐山の標高が495mというから、勝手に十丁がゴールかな?なんて甘い事を考えてたら全然…。

女人堂がスタート地点で一丁、山頂は二十丁となります。

登山の際の十合目=山頂付近とは意味が異なるようです。

上醍醐登山に必要な装備とは?

上醍醐への参拝は当然、普通のお寺参拝とは訳が違うので服装、靴、持ち物から装備をしっかりしましょう。

特に水分補給の水やお茶は山頂の五大堂付近まで自動販売機もありませんので必ず準備してから登山に入りましょう。

また服装は夏場でも長袖、上着、汗をかいた際のタオル、雨具(レインコート)、歩きやすい履き慣れた運動靴は最低必要です。

またゴミは必ず持ち帰るようにしましょう。

上醍醐登山道は健脚向きの険しい道のり?

上醍醐登山道は健脚向き登山であり、決して普通のお寺参拝とは訳が違います。

上醍醐境内の諸堂へ行くのに登山を経て片道1時間の所要時間がかかります。

登山道はそこそこ整備されていますが、急な石段や足場の悪い箇所も途中あります。

靴はハイヒールや革靴では当然、こなせませんので注意しましょう。

上醍醐登山に途中休憩所はあるのか?

上醍醐登山道の途中に休憩所が1ケ所だけあります。

九丁付近にあるのでちょうど半分登ったくらいのところに湧き水と屋根付きの休憩所があります。

また途中にも所々腰掛けて座れるベンチが数か所設けてあるので、無理をせずゆっくり自分のペースで最後まで登頂できるよう心がけましょう。

友人なんかと複数名で登ることをおすすめします。独りだとただただ登山が途中、辛くなってきますし、気も紛れませんので。

上醍醐の准胝堂以外の見どころを徹底紹介

上醍醐の准胝堂といえば西国三十三ケ所霊場めぐりの第十一番霊場として有名です。

上醍醐への登山参道を経て准胝観音堂までおよそ1時間はかかります(Kyotaroは開山堂まで約50分かかりました)。

2008年8月24日未明の落雷によって焼失、全焼しましたが、現在は再建に向けて着々と動き出しているようです。

清龍宮拝殿(国宝)

上醍醐に到着後、社務所を通過して最初に出てくるお堂が国宝の「清龍宮拝殿」です。

楓に囲まれたロケーションで見た雰囲気からその歴史を感じることができます。

現在は固く閉ざされており、外観のみを拝観することになります。

1088年(寛治2)創建され、現在の建物は1434年(永享6)に再建されたものです。

建築に邸宅風の技法が用いられており、垢抜けした外観が洗練された気品を備えており、歴史的建造物として高い評価を得ています。

醍醐水

山と一体化するかのような佇まいで神聖なオーラを感じるお堂で醍醐寺発祥の霊泉。

女人堂で参拝してから上醍醐に入り、最初にお参りするのが「醍醐水」となります。

その歴史は古く874年(貞観16)に聖宝理源大師によって開創されました。

大師が落葉をかき分けその下から湧出した泉を汲み「あ 醍醐水なる哉」の言葉を残して忽然と姿を消したと伝えられ、これが醍醐寺発祥の霊泉と云われる所以です。

醍醐とは乳製品における五味の最上を意味する名称ですが、醍醐寺の場合は心の糧として仏法が最高であることをいわんとするものです。

准胝観音堂(再建予定地)

もともとこの地に准胝観音堂がありましたが、2008年8月24日未明の落雷によって全焼してしまう悲しい出来事から早や十数年。

現在は「准胝観音堂再建予定地」の看板が立っています。

その敷地の広さから、当時の准胝観音堂のお堂の大きさは容易に想像でき、西国三十三ケ所の第十一番霊場の一日も早い復活を願うばかりです。

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女人堂を出発して准胝観音堂まで約40分の道のりでした(Kyotaroの場合)。

薬師堂(国宝)

准胝観音堂の再建予定地から歩くこと約10分で山上伽藍のひとつである国宝の「薬師堂」に到着します。

このお堂も外観を見るだけでその歴史を感じることができる見事なお堂です。

薬師堂は聖宝理源大師によって907年(延喜7)に創建されますが、その後1121年(保安2)に再建され今日に至ります。

山上伽藍のなかでも最古の建物であり、数少ない平安時代の遺構としてとても貴重な存在といえます。

御本尊の薬師如来坐像と脇侍の日光、月光両菩薩はともに国宝に指定されており、聖宝理源大師の弟子である会理僧都の作と云われる優美な作品として知られる。

歴代聖帝が自らの病気の平癒を祈念して金箔を尊像に貼り加えてきた歴史から「箔薬師」の名で今でも厚い信仰を集めています。

五大堂

薬師堂を後にして徒歩すぐで山頂T字路へ辿り着き、正面の鐘楼左側石段の上に立つ勇壮なお堂が「五大堂」です。

緑の屋根が秋晴れの青空に映える印象的なお堂で五大堂前に建つ三体の像が独特の威厳を放っています。

醍醐天皇の御願により907年(延喜7)に創建され、度重なる再建を繰り返し、豊臣秀頼再建の様式を再現し1940年(昭和15)に再建されたのが現在の「五大堂」。

その名の通り、不動明王、降三世夜叉明王、軍茶利夜叉明王、大威徳明王、金剛夜叉明王を祀り、「五大力さん」の通称でも親しまれています。

如意輪堂(重要文化財)

五大堂に続いていよいよ開山堂のある山頂付近が近づくと見上げるように見えて来るのが重要文化財に指定の「如意輪堂」です。

山頂伽藍はそれぞれが特徴的な建造物になっており、如意輪堂は下から見上げるとまるで五重塔のような風貌をしています。

聖宝理源大師が准胝堂とともに自己の如意輪観世音菩薩を祀られたという由緒深いお堂。

再三にわたる焼失によって現在の建物は1606年(慶長11)豊臣秀頼によって再建されたものですが、その木造りはすべて大阪で行われたものと云われます。

開山堂

開山堂は山頂伽藍のなかでも最大の建造物であり、間口が五間、奥行きが八間あり、正面には軒唐破風が付いた大規模な建造物です。

堂の内内陣には中央に開山聖宝理源大師像(重要文化財)、左側に弘法大師像、右側に醍醐寺一世座主観賢僧正像が泰安されています。

またお堂内部には雲・竜・牡丹・唐獅子の透かし彫りなど慶長年間の端正で自由な意匠も見られ、まさに桃山時代を象徴する建造物となっています。

山頂に着くと圧倒されるような存在感を放っており、よくこの難所にこのような建造物を建立で来たものだと感心しながら拝観してました。

開山堂も度重なる火災に遭い、その都度再建を繰り返し、現在の建物は1606年(慶長11)豊臣秀頼によって再建されたものです。

再建時には聖宝理源大師像が祀られていた場所から遺骨を納めた壷が出土しており、開山堂の再建はずっと現在の場所で行われてきた証拠にもなっているのです。

山頂から宇治、大阪方面を眺望

如意輪堂と開山堂の間からは宇治市街から大阪方面にかけての眺望が楽しむことができ、耳を澄ますと下界の騒音が聞こえてきます。

京滋バイパスから天王山、さらに天候が良ければその奥には大阪のオフィス街までが眺望できます。

如意輪堂と開山堂の間が広場のようになっており、ベンチも数か所あるのでここでお弁当の昼食など摂るのもいいかもしれませんね。

近くには縁結びにご利益のある「白山大権現」が鎮座しておられますのでついでにお参りしましょう。

上醍醐へのアクセスと駐車場について

■上醍醐寺
TEL:075-571-0002
〒601-1383 京都府京都市伏見区醍醐醍醐山1
入山料金 大人600円 中高生400円
入山受付 9:00~15:00
アクセス
・京都駅よりJR琵琶湖線、湖西線で山科駅乗換、地下鉄東西線「醍醐駅」下車、徒歩10分
・京都駅よりJR奈良線で六地蔵駅乗換、地下鉄東西線「醍醐駅」下車、徒歩10分
・山科駅、六地蔵駅からは京阪バスも運行、「醍醐寺前」下車、徒歩すぐ。
・京都駅より京都醍醐寺ライン(京阪バス)「醍醐寺」下車、徒歩すぐ。
駐車場  有料あり(※普通車100台)

まとめ

今回は醍醐寺に行くならいつか参拝に行ってみたい、とKyotaroも個人的に思っていた「上醍醐」紹介でした。

残念ながら「准胝堂」はまだ再建予定で拝観することはできませんが、歴史を感じることのできる山頂伽藍は本当に見事な建造物ばかりです。

本格登山ですが、健脚の人であれば登頂所要時間は平均1時間もあれば辿り着けますし、下山は40~50分ほどで降りることができます。

下山の際には足場が悪い箇所がありますのでくれぐれも転倒に注意しながら下山しましょう。

愛宕神社がある京都愛宕山の約半分といったところでしょうか、その約半分の所要時間で登頂して下山することができました。

これからは紅葉も美しい季節がやってきますので装備をしっかり、体調を整えてぜひあなたもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。


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