京都在住のブロガーKyotaroです。
少し前に超ローカルネタで京都市西京区にある複数の「三宮神社」について紹介しました。
今回はそのうちのひとつで京都市西京区川島にある「三宮神社」に次いで二つ目の紹介「樫原三ノ宮神社」と隣接する「三ノ宮天満宮」の紹介です。
気になる3つの“さんのみやじんじゃ”の紹介第二弾となります。
詳しく見ていきましょう。
樫原三ノ宮神社は武・山・酒の三神を祀る神社
京都市西京区にある「樫原(かたぎはら)三ノ宮神社」は創建年代は不明でかつては「柏原神社」とも呼ばれていたことがあります。
創建年代は不明ですが、詳細を調べてみると色々と興味深いことがわかりましたので紹介します。
拝殿の先に近代的なガラス張りの建物(祈願殿のような社殿)があり、そのさらに背後に立派な本殿があります。
京都樫原の住宅街に鎮座する普通の静かな神社で参拝者が特別多いというわけでもなく…。
樫原三ノ宮神社の御祭神・三神とは?
まず御祭神は三神を祀り、豪華な顔ぶれです。
どうやら京都洛西の大枝山にかつて棲みつき、山を越えて京都に入る旅人を襲い恐れられていた日本三大妖怪にも数えられる「酒呑童子」の伝説にも関係があるようです。
確かに京都樫原から洛西大枝山はすぐの距離にありますし、気になる3つめの「三宮神社」も大枝山の麓あたりにあります。これは何かにおいますね…
大枝山に棲みついた酒呑童子にまつわる話
「酒呑童子」を退治したという平安中期の武将として有名な源頼光がこの地にあったという祠に供えてあった神酒を飲んで一気に酔いつぶれたことがあります。
そこである日、思いついたのが、その名の通り酒を呑むのが大好きな「酒呑童子」にこの神酒を呑ませて酔いつぶれたところを退治しようと思いついたのです。
その作戦はうまくいき、源頼光は見事「酒呑童子」を退治し見事、その首を奪ったと云います。
この言い伝えより、樫原三ノ宮神社では鬼を退治できた「酒の神」、源頼光の武徳から「武勇の神」そして大枝山の伝説から「山の神」の三神を祀りその神徳を称えたのが「樫原三ノ宮神社」だと云われています。
樫原三ノ宮神社の神紋がスゴい?
酒呑童子退治の伝説の後、江戸時代には第五代将軍の徳川綱吉公が樫原三ノ宮神社の御神徳を仰ぎ、社殿を寄進した際に家紋である徳川葵を許したといいます。
また幕末の時代に攘夷祈願で参拝に訪れた孝明天皇が社殿の造営をはかり、御所絵師を派遣して、孝明天皇の養子にあたる華頂宮博経親王より菊華紋章入りの提灯を下賜されます。
それ以来、樫原三ノ宮神社の神紋は「徳川葵」と「菊華紋章」をあわせ用いたものとなっているのです。
単なる田舎の神社ではなく、御由緒正しき霊験あらたかな神社だったんですね。
三ノ宮天満宮は学問の神様“菅原道真公”を祀る神社
三ノ宮天満宮は樫原三ノ宮神社の境内社として産土鎮座の守護神、文教の祖神として氏子崇敬者からの信仰も篤く1972年(昭和47)に創建されました。
神紋は剣梅鉢で現在の社務所は大正天皇の御大礼饗宴場建物を下賜されたものとして有名です。
しかも御祭神はあの“学問の神様”として知られる菅原道真公“菅公”をお祀りしています。
境内社としての「三ノ宮天満宮」ですが、社殿は既述の通り、由緒正しき、立派な社殿であり、この樫原地域の人々にとっても氏神様として存在感ある神社なのです。
日本各地にある天満宮とその御神徳はなんら遜色のない“菅公”の存在感をここ樫原の地で示しておられます。
樫原三ノ宮神社・三ノ宮天満宮へのアクセスと駐車場
■樫原三ノ宮神社(三ノ宮天満宮)
TEL:075-381-5230
〒615-8151 京都府京都市西京区樫原杉原町12-1
拝観料金 無料、拝観自由
拝観時間 境内自由
アクセス
阪急京都線/「桂駅」下車、徒歩約20分
市バス、京阪京都交通、ヤサカバス「三ノ宮街道」下車、徒歩2分
※市バスは阪急桂駅西口より西1,2,3,5,6,8系統、臨西2に乗車
駐車場 なし
まとめ
今回は超ローカルネタ「樫原三ノ宮神社」と境内社「三ノ宮天満宮」の紹介でした。
洛西・大枝山に伝わる酒呑童子退治の伝説にまつわるので、そっちのほうから興味深く訪ねてみることで3つめの京都市西京区御陵にある「三宮神社」に繋がります。
「樫原三ノ宮神社」を訪ねて感じたのは、このあと3つめの大枝山麓にある3つめの「三宮神社」から最終的には大枝山の山中にある「首塚」に辿り着くのかも…という期待?不安?
でも「首塚」は京都でも有数の心霊スポットでもあり、紹介するかどうかは3つ目の「三宮神社」を訪れてから考えるとしよう。
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