京都在住のブロガーkyotaroです。
京都には五箇室門跡があり、そのひとつが曼殊院門跡です。
今回は圓光寺や詩仙堂を訪ねた際に、車を圓光寺近くの駐車場に停めてたまたま歩いて行ける距離に曼殊院門跡もあると知り、徒歩で散策がてら訪ねました。
京都には美しい庭園がたくさんありますが、ここの庭園もなかなかのものでした。
お気に入りの庭園について調べるとだいたい“小堀遠州公”ゆかりであることが多いです。
遠州好みの庭園にハマってるのかな?と最近は自分でも思います。
曼殊院門跡の幽霊掛け軸と見どころについて
曼殊院門跡は圓光寺より歩いて約15分程度の距離、早い人なら12~13分で辿り着く距離です。
京都一乗寺界隈は散策すると結構、おもしろいエリアで今回は詩仙堂→圓光寺→曼殊院門跡の順番で参拝に訪れました。
曼殊院門跡にある幽霊掛け軸とは?
曼殊院門跡の見どころを紹介する前に曼殊院にあるという“幽霊掛け軸”について触れておきたいと思います。
※幽霊掛け軸の写真はありません。撮影も不可です。でも公開されてました。
曼殊院門跡の見どころは遠州好みの枯山水庭園にあると言われるのですが、ひと通り境内のめぐった最後の最後になぜか?“幽霊掛け軸”が展示されています。
水墨画のような絵とはいえ、“身の毛もよだつ”とはその時に感じました。
正直、不意を突かれたように出てくるので正直、一瞬、掛け軸の前で固まってしまいます。
この幽霊掛け軸には言い伝えがあって、所持していたある農家の人があまりにも家の不幸が続くので、相談したところ、どうやら幽霊の掛け軸が家にあるからと知りました。
その農夫は供養のために寺を納め、御供養をお願いした幽霊掛け軸が今は曼殊院門跡に所蔵されているのです。
今から二十年以上も前の話だそうです。
曼殊院門跡の見どころについて
曼殊院門跡は伝教大師の草創に始まり、比叡山西塔北谷に位置することから東尾坊と呼ばれています。
別名、小さな桂離宮と呼ばれるのは、1656年に桂宮智仁親王の御次男、良尚法親王の時に現在の地に移ったと云われ、庭園、建築ともに良尚法親王の識見、創意によるところが多い為です。
境内には国宝の黄不動尊、古今和歌集、曼殊院本が所蔵されています。
最大の見どころは遠州好みの枯山水庭園で国の名勝庭園に指定されています。
庭園内には鶴島、亀島があり、鶴島には樹齢約400年の五葉の松があり、鶴をかたどっています。松の根元にはキリシタン燈籠があり、“曼殊院燈籠”と呼ばれてます。
亀島には地に這う松がまるで亀のような形をしてることからその名が付けられました。
曼殊院門跡の枯山水庭園は禅的なものと王朝風のものが融合した庭園で5月初旬には霧島ツツジが真紅に染まる、燃えるような花を咲かせます。
大書院、小書院、虎の間、竹の間、孔雀の間、十雪の間など境内は見どころが充分で歴史を感じる境内になっています。
曼殊院門跡の行き方は?専用駐車場はあるの?
曼殊院門跡は京都市左京区の“一乗寺”と呼ばれるエリアにあり、京都中心街から結構離れた場所にあります。
公共交通機関を利用
公共交通機関を利用した一般的な行き方は、
1)京都駅、四条河原町、三条京阪から市バスを乗り継ぐ方法
2)地下鉄烏丸線で「松ヶ崎」まで行き市バスを乗り継ぐ方法
3)京阪電車と叡山電車を乗り継いで「修学院」まで行く方法
と大きく分けて3つの方法があります。
最寄りのバス停は「一乗寺清水町」「一乗下り松町」となります。
京都の主要ターミナルから市バスが充実していますし、道路渋滞が心配、という人は京阪電車と叡電を乗り継いで行く方法が時間を読むには確実でしょう。
専用駐車場はあるのか?
曼殊院門跡には専用駐車場(無料)があります。スペース的には50台程度はとめることが可能です。
京都市左京区一乗寺は京都中心街からも離れていて、公共交通機関で行っても住宅街を抜けて結構歩かないといけません。
手っ取り早く車で行きたい、という人は車を利用してもいいでしょう。
但し、春や秋のシーズン中は専用駐車場が満車になることも多いので車で行くのであれば朝一番の時間帯をめがけていきましょう。
曼殊院門跡へのアクセスと駐車場について
■曼殊院門跡
TEL:075-781-5010
〒606-8134 京都市左京区一乗寺竹ノ内町42
拝観時間 9:00~17:00
※2020年4月現在当面の間は10:00~15:00
※上記はコロナウィルス感染拡大防止の為
拝観料金 一般600円 高校500円 小中400円
アクセス 主要ターミナルより市バス利用
・JR京都駅より5系統「一乗寺清水町」下車
・四条河原町より5系統「一乗寺清水町」下車
・三条京阪より5系統「一乗寺清水町」下車
・地下鉄松ヶ崎駅より北8系統「一乗寺下り松町」下車
・地下鉄国際会館駅より5・31番系統「一乗寺清水町」下車
※上記いずれも東へ徒歩20分程度
・叡山電鉄「修学院駅」東へ徒歩20分程度
駐車場 専用の無料駐車場あり(50台程度)
まとめ
今回は曼殊院門跡の見どころ、行き方から駐車場についてまとめました。
拝観順路の最後に“幽霊掛け軸”がある、という不意打ちを食らいましたが、庭園をはじめ境内には見どころがたくさんあります。
また、国宝の黄不動尊、古今和歌集、曼殊院本が所蔵されており、見応えは充分ある寺院です。
車で行かれる場合はシーズン、時間帯に注意して行きましょう。
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