“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。
京都在住のブロガーKyotaroです。
京都の一級河川といえば、桂川、宇治川、そして木津川があり、この3つの川が合流して淀川となり、大阪湾へと続いています。
京都一級河川のひとつ木津川は京都府南部を流れる雄大な川でこの川に架けられた木造の長い橋が近年脚光を浴びており、人気観光スポットになっています。
今回は木津川に架かる「流れ橋」について紹介します。
詳しく見ていきましょう。
流れ橋とは?時代劇の定番ロケ地へ行って来た
京都にある「流れ橋」は近年、時代劇やドラマのロケ地として脚光を浴びており、多くの人が訪れるスポットになっています。
もともと地元民の大切な生活道路としての役割もあるため、決して観光客を受け入れるような環境ではなかったのですが、駐車場を含め周辺地域の整備が進んでいたのに驚かされました。
流れ橋について紹介していきます。
流れ橋とは?
「流れ橋」とは川が増水すると橋桁が流れてしまう橋のことをいいます。
増水する度に橋が流されるなんて大変では?と思うのですが、そこには先人たちの知恵が結集されていました。
ではなぜ?増水時に流されてしまう構造になってるのか?それには2つの大きな理由があります。
ひとつめは増水時にあえて橋桁を流すのは橋全体の倒壊を防ぐためです。
増水して流される、と聞くと橋まるごと流されてしまうと勘違いしがちですが、そうではなく、あえて橋桁を流しやすくすることで水の抵抗をうまく受け流しているのです。
ふたつめは増水で流された時の復旧の時間、コストが比較的少なくて済むからです。
流れ橋はワイヤロープで橋脚と橋桁が繋がれているので、流された後にそのワイヤーロープを引き上げることで橋桁を橋脚の上に簡単に戻すことができます。
増水時にも流されない頑強な橋を作るのもいいのですが、復旧に莫大な費用と時間がかかってしまうため、そうではなく流れ橋は増水の度に流されることを想定し、すぐに復旧できるような構造になっている、というわけです。
時代劇にもよく登場する流れ橋
「流れ橋」はかつて時代劇によく出てきた橋としても有名です。
昭和を代表的する時代劇「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」のロケ地であり、最近では「るろうに剣心~最終章~」にも登場しています。
確かに「流れ橋」を見るとどこかでみたことがある光景と感じる人も多いのでないでしょうか?
実際に行ってみると周辺は雄大な木津川、そして田園風景が広がる八幡市、久御山町という京都府南部の平野が広がる自然豊かな景観で電柱ひとつありません。
時代劇ロケ地の定番で現在は人気の観光地
流れ橋は実際に歩いて渡ることもできますのでロケ地めぐりをはじめ、その景観をひとめ見ようと現在は多くの観光客が訪れます。
手すりがない橋が300m以上も続く、しかも木造の橋は全国的にも珍しく、実際に渡ってみるとそこそこ高さもあるため、転倒や落下しないよう注意しましょう。
ちなみに最高で5mの高さがあるため、結構なスリルを楽しむことができます。
また桂川・木津川沿いを走るサイクルロード沿いにあるため、多くのサイクリストが休憩に立ち寄る場所にもなっています。
木津川の堤防は高台になっているので流れ橋と木津川を眼下に眺めながら、遠くには比叡山や愛宕山など京都を代表する霊峰の眺望も楽しむことができます。
抹茶の原料を栽培する浜茶の茶園
流れ橋のある上津屋周辺の木津川河川敷では「浜茶」とよばれる碾茶(てんちゃ)の茶園が広がっています。
茶畑の上に黒のカバーをかぶせて栽培される茶畑の風景は京都府南部特有の茶畑の景観でもあり、流れ橋と周辺の浜茶の茶園は「日本茶800年の歴史散歩」の名で文化庁の日本遺産に認定されています。
流れ橋とともに京都ならではの茶畑の景観が楽しめるスポットとして近年注目を浴びています。
ちなみに茶畑がある八幡市側の河原から河川敷方面へ降りることができるので流れ橋の橋脚を下から眺めることができます。
写真で見るのと実際に見るのとではそのスケールの違い、予想以上の橋脚の大きさに圧倒されます。
流れ橋はどこにある?駐車場はあるの?
時代劇やドラマのロケ地の定番「流れ橋」はどこにあるのでしょうか?
また交通の便はどうなってるのでしょうか?
駐車場は完備してるのか?
ここでは実際に訪れる際に気になるポイント、周辺の便利な施設についてまとめました。
流れ橋はどこにある?
そもそも「流れ橋」は京都のどこにあるのでしょうか?
「流れ橋」がある場所は木津川を渡る京都府八幡市と久御山町を結ぶ場所にあり、正式名称を「上津屋橋」といいます。
全長356m、幅は3.3mの日本最長の木造橋で手すりがない橋として知られ、歩行者以外に自転車、二輪車は降りて通行ができますが自動車は通行できません。
平日はそこまで人が多くないので訪れる時間帯によってはのどかな風景を独り占めすることもできます。
流れ橋へ行くには?駐車場はあるのか?
流れ橋に行くのに便利な方法は自転車、もしくは車でいくことです。
自転車は先ほども紹介のとおり、桂川・木津川サイクルロードの沿線にあるため、地元京都にお住いの方は自転車でサイクリングがてら行くのも気持ちがよくておすすめです。
公共交通機関だと京阪電車の「石清水八幡宮駅」から京阪バス、京阪淀駅または近鉄大久保駅から京都京阪バスに乗り継いで行く方法がありますが、バス停からも少し歩かないといけないのでやや不便です。
駐車場は後ほど紹介する「やわた流れ橋交流プラザ四季彩館」に車を停めて行くのが一番近い駐車場となります。
徒歩3分くらいの距離にありますし、駐車料金もかかりません。
やわた流れ橋交流プラザ四季彩館
流れ橋のある上津屋にある「やわた流れ橋交流プラザ四季彩館」を紹介します。
今回、Kyotaroが流れ橋の観光に際して拠点にした施設で駐車場があり、宿泊施設の他に入浴施設「四季の湯」や食事施設「ビュッフェレストラン八幡家」、地元でとれた農産物の直売所が併設されています。
農産物の直売所では地元でとれた新鮮な野菜の他、お米、地元京都名産の宇治茶などが販売されています。
駐車場から流れ橋までは隣接する石田神社参道を歩いて5分もかからない距離なのでとても便利です。
しかも駐車料金は無料です。
流れ橋へのアクセスと駐車場について
●流れ橋(上津屋橋)
TEL:0774-62-1731
〒614-0000 京都府八幡市上津屋宮前川端 流れ橋(上津屋橋)
■営業時間 見学自由
※駐車場はやわた流れ橋交流プラザ四季彩館の営業時間内
■定休日 なし
■アクセス
・京阪「石清水八幡宮駅」から京阪バス73・75・76系統「上津屋流れ橋」下車、徒歩5分
・京阪「淀駅」から京都京阪バス21系統「佐山」下車、徒歩10分
・近鉄「大久保駅」から京都京阪バス21系統「佐山」下車、徒歩10分
■駐車場 やわた流れ橋交流プラザ四季彩館の駐車場利用(無料)
まとめ
今回は木津川に架かる時代劇やドラマのロケ地として近年注目を集める「流れ橋」こと「上津屋橋」の紹介をさせて頂きました。
実際に渡ってみると橋の上は思っていたより広く、橋の上からの眺めは快適で場所によっては5m以上の高さになる箇所もあり、結構なスリルを味わうことができます。
八幡市側を拠点に観光することになり、駐車場も無料で利用できる「やわた流れ橋交流プラザ四季彩館」に車を停めて観光することができます。
のどかな京都ならではの風景をあなたもぜひ満喫しに来ませんか?
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