“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。
京都在住のブロガーKyotaroです。
京都八瀬にある瑠璃光院といえばテーブルに反射した絶景がSNSでも話題のスポット。
見事なシンメトリーが話題となり、ハッシュタグでも“#絶景リフレクション”というタグが一躍有名になったとか。
青もみじの瑠璃光院に続き、秋の特別拝観にも行ってきましたのでその時の様子をシェアさせて頂きます。
気になる紅葉は?
瑠璃光院「秋の特別拝観」は予約が困難?実際に行ってきた感想
瑠璃光院「春の特別拝観」での“青もみじ”に続き、今回は「秋の特別拝観」に予約して行ってきました。
コロナ感染拡大の影響で2020年は入場制限を行っており、2021年秋のピーク期間が予約制になったのもそのためです。
瑠璃光院「秋の特別拝観」コロナ前とどう変わった?
コロナ前まで「秋の特別拝観」は予約制でなく、拝観券を購入するのに先着順に長蛇の列ができ、山門前でも再び区画整理された場所で並んで結構待ってから入場していました。
2015年12月上旬にKyotaroが行ったときは海外観光客(インバウンド)も結構な数が来られてましたので境内はかなりの混雑で写真撮影するのにもひと苦労でした。
コロナウイルスが感染拡大する前の2019年秋までは先着順での拝観となり、特に予約も必要がありませんでした。
実際に2021年「春の特別拝観」4月15日から6月15日までの期間に先着順での拝観でしたが、例年の秋ほどの混雑はありませんでした。
2021年春から初夏は京都も緊急事態宣言の影響を受け、観光客が激減していたのが混雑緩和の要因だと思われます。
瑠璃光院「秋の特別拝観」の予約が困難に?
瑠璃光院「秋の特別拝観」は2021年10月1日から12月12日まで開催されるのですが、特に拝観する観光客が多くなる10月30日~12月5日までの期間は事前予約制となりました。
拝観時間は10時から17時ですが、予約が必要な10月30日から12月5日の期間は9時から18時までの拝観時間となります。
予約開始は10月20日(水)10時~でしたが、やはり週末を中心に予約が殺到し、特に紅葉がピークを迎える11月20日(土)から11月30日(火)までほぼ予約枠が“満”の状態でした。
入場制限を行うための予約制とのことですが、もとから紅葉シーズンにはあふれんばかりの観光客が押し寄せていたので無理もありません。
今回Kyotaroは仕事の都合もあり、11月13日(土)に予約して行ってきましたが、かろうじて予約が間に合ったという状況でした。
ちなみに10月1日から10月29日までと12月6日から12月12日までは先着順での拝観となり、特に予約は必要がありません。
瑠璃光院「秋の特別拝観2021」へ実際に行って来た感想
実際に瑠璃光院の「秋の特別拝観」へ行ってきた感想ですが、今までは待たされてやっと入れたと思ったら境内は人だらけ、と風情も何も無い状態が当たり前でした。
要するに今までは先着順で長蛇の列ができるほどの人気ぶりで1から3時間程度の待ち時間が発生することがあり、やっと入れたと思ってもせっかくの景観が大混雑のため台無し。
2021年秋の特別拝観は事前予約制となり、入場制限がかかってしまいましたが、同時に拝観する人数に制限がかけられてるため、比較的ゆとりをもって拝観することができました。
特に2階書院からの「絶景リフレクション」もゆとりをもって綺麗に撮影ができました。
ただ予約制のデメリットとしては予約できなかった場合、秋のベストシーズンに瑠璃光院の拝観ができなくなるという事です。
が、個人的にはオーバーツーリズムの要因にもなっていた寺院なので「予約制」は歓迎、ぜひ美しい景観をゆとりをもって見て頂きたいと思っています。
瑠璃光院の紅葉見頃、気になるピークはいつ?
続いて瑠璃光院の紅葉見頃はいつ頃か?について紹介していきましょう。
概ね、一般的に京都が紅葉ピークとなる11月下旬が見頃といえそうですが、実際はどうでしょう?
詳しく見ていきましょう。
瑠璃光院の紅葉ベストシーズンはズバリ!
瑠璃光院の紅葉見頃のベストシーズンは例年11月21日以降、23日あたりがピークとなります。
2階書院から眺めるグリーンシャワー(初夏)の景観がまるで嘘のような“燃え盛る紅葉”のシンメトリーに変化します。
予約状況をみても11月20日から11月30日まで全く空きがない状態となっているのをみてもわかる通り、紅葉がベストシーズンを迎える時期に予約が集中、もうすでに予約が出来ない状態になっています。
紅葉が最も美しく見ることができるのは、11月23日祝日から同28日日曜にかけての期間でしょう。
瑠璃光院がある八瀬の気候は?
瑠璃光院は御存じの方も多いと思いますが、京都市街地の北部にあり、気温も大原の里と同様に京都市内中心部よりやや低いエリアとなります。
また2021年の紅葉は例年より早いと聞いていたのでやや早く紅葉することを期待していましたが、さすがに11月15日以前だと紅葉ベストシーズンにはかなり早かったようです。
京都大原の里や高雄三尾など京都郊外にあるエリアは自然に囲まれた景観や周辺を清流が流れていることもあり、京都市内より平均気温が2~3℃は低く、気候条件が異なります。
でも瑠璃光院のもみじは京都市内の紅葉スポットとさほどピークの時期が変わらない事が今回訪ねてみて実感することができました。
瑠璃光院の紅葉と境内見どころ
今回は11月中旬頃に行った際の瑠璃光院、紅葉の様子と見どころを紹介します。
紅葉はピーク期ではありませんでしたが、相変わらずの絶景に感動させられます。
山門
叡山電鉄「八瀬比叡山口駅」から徒歩約5分、高野川清流沿いに瑠璃光院はあります。
入口にあたる山門は、寺院の入口というよりは豪邸の入口に近い印象を受けます。
周囲は普段は閑静な住宅地となっており、自然に囲まれたロケーションが心地よい空間を創り出しています。
山露路の庭
山門から瑠璃光院の玄関までのあいだに広がる境内の庭園を「山露路の庭」と呼びます。
上を見上げると樹々の紅葉が始まり、下を見ると青苔が美しく、静寂に包まれた空間を演出しています。
苔むした庭園から見え隠れする茶庵の光景、庭園に溶け込むように建つ十三重の石塔はまるで絵画の世界にいるような感覚を体感できます。
玄関
「山露路の庭」を通り抜けた先にある玄関は数寄屋造りの優雅な佇まいとなっています。
木々に囲まれややうす暗い景観の先に見える玄関の明かりがまた何とも言えない景観となっています。
玄関前の池には錦鯉が優雅に泳ぐ姿を見ることができます。
書院
玄関から入るとすぐに2階書院へと続く階段があり、さっそく2階へ。
眼下に「瑠璃の庭」を見下ろす景観と窓の外には楓の樹々の姿を同じ目線で眺めることができます。
書院にはまるで鏡のように透き通って反射する立派なテーブルがあり、窓の外にある楓の樹々が生い茂る景観を映し出すシンメトリーはSNSでも一躍有名ななった光景です。
まさに至福の時間を堪能することができます。
また書院の反対側には八瀬の山里に広がる美しい景観を眺望することもできます。
窓の外はまるで額縁に収まった一枚の絵画のようにも思えます。
瑠璃の庭
一面苔の絨毯に覆われた瑠璃光院の主庭にあたる「瑠璃の庭」。
苔の間を縫うように流れる一条のせせらぎが優美な曲線を描き、風情ある庭園の光景を際立たせます。
苔の絨毯の上にほのかに色づく紅葉とのコントラストは初夏の青もみじとはまた異なる趣があり、その美しさにしばらく心を奪われることでしょう。
庭園の美しさの影に隠れてしまいがちですが、書院には襖絵や掛け軸の展示もあります。
ぜひご覧ください。
臥龍(がりょう)の庭
「臥龍の庭」は今にも天に駆け上がろうとする龍を水の流れと石組で躍動的に表現した「池泉回遊式庭園」です。
庭園の前に佇む人々の心を解き放ち、昇運の兆しをもたらすと云われています。
ここでも池を優雅に泳ぐ鯉たちの姿を見ることができます。
臥龍の庭と反対側にも小さな庭園が広がり、美しい景観をここでも楽しむことができます。
茶庵「喜鶴亭」
三条実美公ゆかりの由緒ある茶室として知られる茶庵「喜鶴亭」。
中に入れませんが、内部を拝観することはできます。
京都ならではの詫び寂び文化の世界を見ることができます。
秋のピークを迎えると茶室の向こうには紅葉が広がります。
瑠璃光院へのアクセスと駐車場について
●瑠璃光院
TEL:075-781-4001
〒606-0067 京都府京都市左京区上高野東山55
■拝観時間 10:00~17:00
※紅葉期間中は9時~18時までの拝観時間
■拝観料金 一般2,000円 学生1,000円
■アクセス
・叡山電鉄/叡山本線「八瀬比叡山口駅」下車、徒歩11分
・京都バス/京都駅・四条河原町・京阪三条から17系統乗車「八瀬駅前」下車、徒歩5分
■駐車場 専用なし
まとめ
京都八瀬にある「絶景リフレクション」が美しい紅葉の「瑠璃光院」の紹介でした。
半年前の初夏に“青もみじ”を堪能させて貰いましたが、今回は紅葉の景観を楽しみに行って来ました。
今回2021年の「秋の特別拝観」に予約しようと思ったのですが、紅葉ピークが予想される11月20日から月末の30日までほぼ予約枠は満席となり、予約ができない状態でした。
なかなかベストシーズン中に行くことができませんが、緑から黄色、朱色へと色づきが変わる瞬間のグラデーションも非常に美しい事に今回気付かされました。
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