新選組屯所旧前川邸の東の蔵初公開!壬生寺、新徳寺とだんだら珈琲店

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“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。

京都在住のブロガーKyotaroです。

「浅葱色のだんだら模様の羽織」と「この夏、京都にて待つ。」のキャッチフレーズ。

第48回 京の夏の旅が2023年7月8日(土)より本格スタート、Kyotaroは早速、壬生寺界隈の公開寺院、旧跡を訪れてきました。

今回、話題になっているのが初公開シリーズの「新選組屯所旧前川邸 東の蔵」です。

詳しく見ていきましょう。

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新選組屯所旧前川邸と徒歩1分圏内?壬生寺と新徳寺へ

京都の壬生界隈は幕末に都を駆け巡った、あの新選組発祥の地、ゆかりの地として有名ですね。

2023年新選組結成160周年を記念して第48回 京の夏の旅では新選組ゆかりの地、京都壬生にて初公開が目白押しで新選組ファン必見の公開案件が盛りだくさんとなっています。

Kyotaroも気になって早速、行ってきましたのでその様子をシェアします。

新選組屯所旧前川邸 東の蔵が初公開

新選組屯所旧前川邸は1863年(文久3)の新選組発足から約2年間、新選組の屯所となった場所として有名です。

その旧前川邸にある東の蔵が今回初公開される、ということで話題になっています。

新選組ファン必見の歴史舞台

なぜ話題なのか?というと新選組が一躍有名になった、あの池田屋事件の端緒となった土方歳三による古高俊太郎への拷問が行われたのがこの「東の蔵」だから。

幕末に長州藩の不穏な動きを察知していた新選組が秘密裏に内偵をすすめ、新選組の鬼副長として恐れられていたあの土方歳三が古高俊太郎へ執拗に拷問を行いました。

そして御所に火を放ち、天皇を連れ去ろうとしている尊王攘夷派の浪士たちの企みを突き止めます。

新選組は尊王攘夷派の浪士たちが密会するという京都三条界隈を捜索、ついに「池田屋」がその密会場所であることを突き止め、急襲します。

これが歴史上有名な「池田屋事件」です。

外から見た東の蔵、窓が見えますが、芹沢鴨の暗殺計画に実際に使用された窓。

この窓から芹沢鴨が旧前川邸のちょうど向い側に位置する八木邸に戻るのを確認してから計画を実行したと云われます。

池田屋事件の端緒となった東の蔵公開

「池田屋事件」の端緒の舞台となった旧前川邸 東の蔵の特別公開が話題になる理由がご理解いただけたでしょうか?

残念ながら蔵の中は一切、写真撮影禁止となっています。

東の蔵、見どころは2階床の一部を開けて1階から地下金庫まで通じる荷物昇降用の荒縄が梁から吊るされており、2階天井から吊るされた縄が吹き抜けを通して1階部分まで垂れさがる状態で展示されています。

この荒縄に古高俊太郎は吊るされて拷問を受けたといい、2階部分に足が縛られ、1階部分に頭が来るように吊るされたといい、当時の様子を再現しています。

もとは貴重品を保管するために造られた蔵なので四重扉の厳重な造りとなっていてまさに当時の金庫の役割を果たしていたといいます。

ちなみに東の蔵手前には西の蔵(味噌蔵として使用)もありますが、こちらは内部非公開となっています。

新徳寺は新選組誕生のきっかけとなった演説の地

新選組屯所旧前川邸に隣接するのが新徳寺です。

ここは新選組誕生のきっかけになったという尊王攘夷演説の地として知られ、幕末に上洛した「浪士組」のリーダーであった清河八郎が浪士たちを集めて演説を行った場所。

この演説に反発した近藤勇らが清河八郎率いる「浪士組」と決別、立ちあげた集団が「新選組」というわけです。

本堂のほか、本堂内部の燭台は当時のまま残されていて御本尊の准胝観音菩薩像、地蔵菩薩像が安置されています。

新徳寺の地蔵菩薩像は「屋根葺地蔵」と呼ばれ、古来より信仰されています。

壬生寺本堂と壬生塚

壬生寺とは新選組が兵法訓練場として使用していた寺院です。

平安時代に作られたという現存最古級と云われ、国の重要文化財に指定の地蔵菩薩立像を祀る壬生寺の本堂内部が今回、初公開。

また、本堂裏手にある宝物庫では、復元された新選組隊服「浅葱色のだんだら羽織」や十一代和泉守兼定作刀の刀剣など複数の刀剣、壬生狂言の面などが展示されています。

また壬生塚は壬生寺阿弥陀堂の内部にて普段から公開されており、通常公開時は300円で拝観できます。

阿弥陀堂の奥にある壬生塚には近藤勇の胸像、八木邸で暗殺された芹沢鴨、平山五郎の墓をはじめ新選組隊士の墓塔があります。

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阿弥陀堂の地下には歴史資料室があり、新選組についての解説のほか、仏像、天皇拝領品などの寺宝、壬生狂言に関する展示がされていますのでお見逃しなく。

また2023年の新選組結成160年を記念して壬生塚にはあらたに新選組副長・土方歳三の胸像が当時「池田屋事件」のあった祇園祭前祭宵山の日に新たに建立されます。

だんだら珈琲店で余韻に浸る

2023年は新選組結成160年の節目の年、第48回 京の夏の旅では新選組誕生の地であり、ゆかりの地でもある壬生界隈の寺院、史跡を初公開。

新選組屯所旧前川邸の東の蔵、新徳寺、そして壬生寺本堂と壬生塚は歩いて1分圏内にあるので一緒に巡ることをおすすめします。

京都の蒸し暑い夏に開催される特別公開、かつ旧前川邸 東の蔵の内部はとても蒸し暑くて汗が滲み出てきます。

3ケ所をすべて拝観したら、たっぷり汗をかくと思うので新徳寺の向い側にある小さなカフェスタンドで少し休憩してみてはいかがでしょうか。

だんだらクッキーソフトがおすすめ

だんだら珈琲店は2021年7月16日にこの地にオープンした小さなカフェスタンドです。

やはり新選組を一躍有名にした「池田屋事件」勃発の日(当時の祇園祭宵山の日)に開業、かつ店名は新選組の隊服に由来してるのが一目瞭然、新選組を意識してこの地に開業したテイクアウトもできるカフェスタンド。

おすすめはズバリ!京都の暑い夏、拝観後の休憩にはやはり冷たいソフトクリーム、ということで「だんだらクッキーソフト(570円)です。

新選組隊服の浅葱色のだんだら羽織を意識した水色と白のクリーム、そしてクッキーには「誠」の文字が刻まれたなんともお洒落なクッキーソフトです。

ソフトクリームは見た目そのまま、とてもさっぱりした味わいでクッキーは濃厚な味わいの和菓子に近い印象でした。

とても小さなお店でカウンター席も3席、他は奥に3名程度座れる長椅子席があるのみという本当に一杯珈琲を飲んで休憩する、まさにカフェスタンドです。

また入口にはテラス席が1組分あり、Kyotaroはそこで「だんだらクッキーソフト」を頂きました。

店内では店長のこだわりでしょうか?フィギュアなど新選組グッズの販売も行われています。

絵はがきは可愛らしいキャラになった隊士のイラストが描かれてました。

場所は壬生寺横のコインパーク内、新徳寺山門の真向いなのですぐにわかると思います。

●だんだら珈琲店(テイクアウトメイン)
TEL:075-812-0312
〒604-8821 京都府京都市中京区壬生梛ノ宮町26
■営業時間 ※曜日によって異なる
月~木 10:30~16:00
金・土 10:30~21:30(21:00 L.O.)
日・祝 10:30~17:00
■定休日  不定休
■アクセス 市バス、阪急電車が便利
・京都駅からJR嵯峨野線「丹波口駅」下車、徒歩約12分
・京都駅から市バス26・28系統「壬生寺道」下車、徒歩約4分
・阪急電鉄京都線「四条大宮駅」下車、徒歩10分
■駐車場  なし※周辺コインパーク利用

新選組屯所旧前川邸へのアクセスと駐車場について

●新選組屯所旧前川邸
TEL:075-752-0227
〒604-8811 京都府京都市中京区壬生賀陽御所町49
■入場料金(通常非公開)
京の夏の旅 特別公開 大人800円 小学生400円
■営業時間(通常非公開)
京の夏の旅 特別公開 10:00~16:30(16:00受付終了)
■アクセス
・京都駅からJR嵯峨野線「丹波口駅」下車、徒歩約12分
・京都駅から市バス26・28系統「壬生寺道」下車、徒歩約4分
・阪急電鉄京都線「四条大宮駅」下車、徒歩10分
■駐車場  なし※周辺コインパーク利用

※京の夏の旅で特別公開期間中の拝観料金、拝観時間については「壬生寺」「新徳寺」も同じとなります。


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まとめ

新選組結成から160年の節目の年、2023年の夏、48回目の京の夏の旅で新選組ゆかりの地にある文化財特別公開が行われています。

京都の壬生界隈は京都の観光地としてはマイナーな場所ではありますが、歴史好き、かつ新選組ファンにとってまさに聖地ですね。

新選組屯所旧前川邸の東の蔵、新選組誕生のきっかけとなった演説場所の新徳寺、そして新選組ゆかりの寺・壬生寺本堂など新選組160年の歴史を経て初公開されるこの3ケ所は必見の価値ありですね。

ただ京都市観光協会主催イベントのため、1ケ所が800円となかなか割高、3ケ所巡って2,400円がかかりますのでご注意ください。(2023年7月8日~2023年9月30日まで開催)

所要時間は歩いて3ケ所まわって約1時間15分といったところでしょうか?

じっくり見たい人でも1時間30分あれば充分まわれる距離に3ケ所のスポットがあるので壬生まで辿り着けば、のんびり観光できます。

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