京都祇園祭の前祭は新型コロナ影響に伴い“山鉾なし”巡行で開催

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京都在住のブロガーKyotaroです。

7月17日は、祇園祭「前祭」山鉾巡行の日ですが、今年は新型コロナウィルスの影響で既に開催中止が決定しています。

でも7月1~31日まで京都各所で今年は規模縮小ながら開催されていることは当サイトでも紹介してきましたが、7月17日も山鉾巡行に代わる行事が行われました。

23の山鉾保存会代表者らが四条烏丸交差点から八坂神社四条御旅所まで徒歩で巡行しました。


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京都祇園祭「前祭」山鉾巡行中止に代わる巡行

2020年7月17日午前9時に巡行が開始されました。

先頭には「祇園会」の旗、そしてチリン棒のかみしも姿の関係者約50人が四条烏丸交差点を出発、八坂神社がある東方向に歩き始めました。

巡行と言っても「山鉾」ではなく、23の山鉾保存会代表らが疫病を集めるという依り代の「榊(さかき)」を手に1列になって四条通を巡行。

巡行の順番は2019年祇園祭「前祭」の巡行順だったようです。

毎年「くじ改め(巡行順の確認)」が行われる四条通堺町にも「榊の枝」が設置され、そこを通過する保存会の各代表が一礼。

四条烏丸交差点を出発して20分程度で四条寺町にある八坂神社四条御旅所に到着すると一人ずつかしわ手を打って御旅所から八坂神社に向かって遥拝しておられました。

一日も早いコロナ終息を願う気持ちが伝わってきます。

そもそも祇園祭の山鉾巡行はどうやって開催される?

京都に夏の到来を告げる祇園祭の山鉾巡行は前祭17日と後祭24日に行われます。

例年、前祭の山鉾巡行が行われる頃にうっとおしい梅雨が明け、五山送り火が行われる8月16日まで約1ケ月間の“暑い熱い夏”が始まるのです。

「前祭」山鉾巡行では有名な長刀鉾を先頭に四条通を東に進んでいき、四条河原町交差点と河原町御池では山鉾を旋回させる「辻回し」が行われます。

この山鉾がくるりと90度方向を変える「辻回し」は山鉾巡行のハイライトとして人気があります。

河原町通を北上、御池通を西進する約3㎞を山鉾が巡行していきます。

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山鉾巡行の後は八坂神社の御祭神を移した神輿も街中を練り歩き、八坂神社御旅所に置かれる行事が毎年7月17日に行われるのです。

疫病退散と来夏の祭礼開催への思い

2020年7月17日に例年とは異なる巡行を行った23の山鉾保存会代表の思いはひとつ。

「感染症の早期終息と来夏の無事祭礼開催」の思い、これは今日見学に来た観光客も皆が同じ思いなのではないでしょうか?

2020年の新しい形での23の山鉾保存会代表の巡行を最後まで見守っておられた「祇園祭山鉾連合会」の木村幾次郎理事長。

今年は4月に山鉾巡行の中止が決まってから「祭礼は中止でも何らかの形で祭の本義である疫病退散の願いを示す方法を模索してこられた」そうです。

感染拡大を防止するための苦渋の決断でしたが「来夏の祭礼開催」に繋がる2020年ならではの巡行ができ、観光客にも祇園会の決意を示すことができたのではないでしょうか?

一日も早い終息をkyotaroも心から願っています。感染予防対策は各自が行う、もう世の中の常識になっており、個々が注意して安心できる社会にしていくことが先決ですね。

まとめ

2020年は「山鉾」がない独特の形での巡行開催となりました。

「動く美術館」と呼び声の高い山鉾巡行に代わり、徒歩で“榊”を手に持って歩いて巡行する2020年の巡行。

見た目の絢爛豪華さは例年ほどではなかったかもしれませんが、人々の願いがひとつになった心に残る2020年の巡行になったことでしょう。


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