楊谷寺のあじさいウィークは階段とアンブレラ、新しいインスタ映えが話題

神社仏閣(観光)
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“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。

京都在住のブロガーKyotaroです。

京都府長岡京市の山里にある「柳谷観音 楊谷寺」がかつて想像できないくらいの参拝客で賑わっていると聞いて行って来ました。

実際に訪れると、確かにかつてないほどの参拝客でごった返しており、本堂前にはふたつの行列、境内参道の中腹には人だかりができており、まるでどこかのテーマパークに来たような錯覚に陥るほどでした。

以前より6月開催の「あじさいウィーク」は多くの参拝客で賑わっていたのですが、かるくその5倍?いや10倍近くの人が境内に。

その理由について今回は紹介します。

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柳谷観音 楊谷寺のあじさいウィーク

柳谷観音 楊谷寺といえば、花手水発祥の地として知られ、今や全国の寺院や神社でも設置される花手水の走りとなったお寺。

もともと交通アクセスが不便な場所にあり、檀家さんは車で墓参りに訪れる事が多い、京都府長岡京市の山奥にある普通のお寺という印象でした。

アクセスの不便さで言うと、最寄駅の阪急電車京都線の西山天王山駅から徒歩で小一時間はかかり、最寄りバス停からでも歩いて40分程度、しかも峠超えのような道を歩かないといけません。

Kyotaroが初めて訪れたのは2015年頃の5月だったと記憶していますが、車で訪れました。当時は境内最寄りの第一駐車場は参拝者無料でした。※現在はコインパークとなり、参拝者も有料になりました。

紫陽花名所ならではのあじさいウィーク

柳谷観音 楊谷寺は紫陽花の名所として知られ、毎年6月1日から30日まで紫陽花が見頃のシーズンに合わせて特別参拝が行われます。

コロナ前まではあじさいウィーク、もみじウィークなど特別参拝時のみ拝観有料(700円)でそれ以外の期間は境内参拝自由になってました。

近年は花手水が有名となり、メディアでの紹介やSNSでの拡散により、参拝者が急激に増えたからでしょうか、2022年より通年で拝観料500円が必要となり、あじさいやもみじのウィークは拝観料700円、参拝者無料の駐車場も有料となりました。

あじさいウィークには、境内の紫陽花と併せて人気爆発となったのが、山門入ってすが左手にある龍手水が紫陽花の花々で彩られる「花手水」です。

当初はあじさいウィークには登場する紫陽花で手水が埋め尽くされた「花手水」がこの時期の主役で、多くの参拝者が花手水の写真を撮影するのを目的に訪れていたといっても過言ではありません。

特に若い女性が感動しながら撮影しておられる光景もよくある訪れる度に目の当たりにして来ました。

この若者達が投稿する写真が話題となり、一気に全国区になったんですね。

10年前から大きく変わった楊谷寺

10年前当時の楊谷寺には花手水という印象は全くなく、かつ本堂をお参りした後、本堂裏手にある「正一位願力稲荷大明神」を参拝してそのまま階段、坂道を上がり、奥之院まで行きました。

実は奥之院へは本堂をお参りしてそこで靴を脱いで靴袋に入れて名勝庭園が拝観出来る書院、そして限定公開される上書院(別途拝観料700円必要)から水琴窟、紫陽花回廊と呼ばれる階段を上がって奥之院まで行くのがスタンダードな参拝順路。

その頃は、境内に複数ある花手水も存在しておらず、書院から眺めた名勝庭園の立派さに感動したのを覚えています。

なぜ楊谷寺は花手水で有名になったの?

現在、花手水は山門入ってすぐ左にある龍手水、名勝庭園入口と上書院へと通じる出口側にひとつずつある花手水、水琴窟の花手水、そして寺宝庫と無料休憩所の間にある、花手水があります。

山門入ってすぐの龍手水、よくお寺にある龍の口から水が出てる、参拝前にお清めをする“アレ”です。

もともと日本ではお花を浮かべる習慣が昔からあったと云われます。

楊谷寺を歴史と四季を感じられる聖地にしたい、不安な現代にご利益と五感を通じて心に平安を、との思いから数年前の住職交代を機に定期的に手水舎にお花をいれるようになりました。

花手水という名称は、本来野外で手を清める際に草花で代用した行為を言うそうです。

楊谷寺の自然に花を浮かべた手水舎・手水鉢そのものを「花手水」と呼ぶようになり、メディアやSNSを通じ全国に拡散したのが始まりです。

あじさいウィークの新しいコンテンツ登場

楊谷寺のあじさいウィークにここ数年で変化が出て来ました。これらがまたメディアによる紹介でさらに参拝者が増えています。

2024年6時週末に訪れた時、驚きの光景を目の当たりにしました。

楊谷寺の駐車場から山門まで参道を300mほど歩かないといけないのですが、その参道を埋め尽くす参拝者の行列…。

並ぶこと約20分強でようやく山門の受付へ。

かつて山奥の寺院と思っていた当時からは想像できない光景です。

その理由はあじさいウィークに登場した2つの新しいコンテンツにありました。

龍をイメージした紫陽花階段

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先ほど紹介した本堂裏にある「正一位願力稲荷大明神」の近くにある石段を活用した紫陽花階段が2022年から登場しました。

階段一面を埋め尽くす紫陽花が映えることから、こちらもたくさんの参拝者が撮影の順番待ちをしておられました。

Kyotaroも並ぶこと25分程度でようやく撮影することが出来ました。

ここは場所が狭いのでどうしても人が殺到すると行列が出来るのは致し方ないですね。

関西では奈良県の紫陽花名所の長谷寺で階段一面を埋め尽くす圧巻の紫陽花階段が有名ですね。

また撮影スポットの階段下付近で上を見上げると鳥居の朱と空の青、そして青もみじのコントラストが太陽光に映える光景が広がります。

11時から14時頃が殺到にベストな時間帯とのことです。

また紫陽花階段手前には紫陽花に彩られた龍の像があり、こちらも撮影スポットになってます。

アンブレラスカイと境内紫陽花のコラボ

「正一位願力稲荷大明神」近くの紫陽花階段から坂道を上がっていくとたくさんの傘が宙に浮かぶエリアへ辿り着きます。

青紫系あじさいカラーのビニール傘が頭上を彩り、こちらは近年話題の「アンブレラスカイ」です。

この辺りは境内の紫陽花群生地でもあるので紫陽花とアンブレラスカイのコラボを楽しむ方ができ、この辺りにも多くの人だかりが出来ていました。

このイベントは2023年から始まり、昨年当ブログでも紹介させて頂きましたが、2024年は2回目という事で今年はさらに多くの人が撮影に来られていました。

またすぐ近くにはハートの空撮影スポットもあり、この辺りで上を見て撮影してる人が多いので注意して通り抜けましょう。

この辺りから左手に坂道を上がっていくと奥之院下手辿り着けます。

元祖・花手水こと龍手水にも大行列

楊谷寺の花手水はもはや全国区になりましたが、6月あじさいウィークになると山門横の龍手水が彩り豊かな紫陽花で埋め尽くされる様子がSNS映えすると話題となり、拡散されたのが元祖・花手水です。

龍の口から水が流れ出る手水舎はお寺ではお馴染みの光景ですが、その龍と紫陽花のコラボレーションした様子がまた絵になります。

かつては手水舎の周囲に撮影してる人が多くても10人以内という感じで譲り合いながらすぐに撮影ができたのですが、今回訪れた際には本堂前から阿弥陀堂前くらいまで50m以上の行列ができていました。

龍手水の上にも昨年からアンブレラが飾られるなど、さらにバージョンアップした感じがありましたが、やはり紫陽花が手水鉢一面に敷き詰められた様子はとても美しく、心が落ち着く光景ですね。

なんとなく最近のメディアでの紹介で初めて来られた方が多いのか、ひたすら行列ができていたのですが、Kyotaroはいつも横からのアングルで撮影するのでお邪魔にならない角度からスムーズに撮影をさせて頂きました。

また先に紹介したとおり、境内には龍手水のほかにも書院に2ケ所、水琴窟に1ケ所、そして寺宝庫横に1ケ所の花手水があるのでぜひ、すべて見逃すことなく参拝したいですね。

柳谷観音 楊谷寺へのアクセスと駐車場について

■柳谷観音 楊谷寺
TEL:075-956-0017
〒617-0855 京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷2
拝観時間 9:00?16:00(最終受付16:00)
拝観料金 通常期500円 ウィーク700円 ※中学生以下無料
アクセス 最寄駅の「西山天王山駅」から徒歩1時間
・阪急京都線「西山天王山駅」下車、徒歩60分
・阪急バス「奥海印寺」下車、徒歩40分
・タクシー利用の場合「西山天王山駅」より10分、「長岡天神駅」より15分
※アクセスが非常に不便なのでマイカーでの参拝者が多いです。
駐車場  専用駐車場あり(60分以内500円)※第4駐車場は無料(離れた場所)


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まとめ

今回は様変わりした「柳谷観音 楊谷寺」のあじさいウィークの様子について紹介させて頂きました。

もともと10年前にはじめて訪れた頃から、Kyotaro個人的には人があまりいないけど立派な庭園が拝観できる、奥之院からは木立の間から比叡山も眺められるなど静かな境内が気にっていた場所でした。

ですが、今回訪ねてみると撮影目的の参拝者が300m以上、参拝受付に行列をつくり、境内では紫陽花階段に25分程度、龍手水にも同等の行列、静かな奥之院付近も人だらけで心落ち着く、心の平和を見出すことはできませんでした。

また定期的に公開される「上書院」も待ち時間2時間以上と2時間以上と言われ、「2時間もどこで待つのだろう・・」と思いながら、今回は断念しました。

昨今、コロナが明けて再び問題化している「オーバーツーリズム」現象がこの山奥でも起こっていました。

様々な工夫をして人を呼び込むのはいいことですが、境内での対策がほぼ実施されておらず、炎天下でひたすら行列を作らせたり、マナー違反を制止する職員もおらず、非常に今回は残念な訪問となりました。

次回にはしっかりそのあたりの整備が成されてることを切に願います。

お出かけの際には熱中症対策をしっかりしてから、また朝一番や閉門間際の比較的空いてる時間に行かれることをお薦めします。

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