京都在住のブロガーKyotaroです。
京都嵐山にある素晴らしい庭園に行ってきました。
その名も「大河内山荘庭園」で寺院にある庭園とは違う素晴らしさがありました。
京都嵐山の山中にある、隠れた名所の見どころと魅力に迫ります。
大河内山荘庭園の入場料が高い理由とは?
大河内山荘庭園への入場料はひとり1,000円(大人・小人)となり、入場料としてはやや割高感があります。
庭園維持費が大変なことはわかる、でも京都の寺院で庭園を拝観するといえばだいたい平均が大人ひとり当たりが500円前後だと考えるとかなり高いですね。
でも庭園維持費にコストがかかるのもあるのですが、もうひとつ理由がわかりました。
大河内山荘庭園の入場門から入って中門近くに「お抹茶席」があり、そこでお抹茶と茶菓子の振舞があるのです。
そう、大河内山荘庭園の入場料金にはお抹茶と茶菓子がセットになった金額だったんですね。
受付で入場料金を支払うとパンフ、絵はがきと一緒に「お抹茶券」も頂けます。
茶室の窓からは竹林が広がり、また茶室前の屋外でもお抹茶を楽しめるようになっています。
桜や新緑、紅葉の季節には贅沢なティータイムを堪能できますよ、ぜひあなたも体験してみて下さい。
大河内山荘庭園の見どころと魅力を紹介
大河内山荘庭園は昭和初期の映画俳優である大河内傅次郎氏が別荘として造営した回遊式日本庭園です。
傅次郎氏がいつまでも美しい景観を残したいという“想い”から自ら設計し、庭園造営にあたった為、とても贅沢で美しい景観となっています。
大河内山荘庭園の見どころを紹介します。
大乗閣と中門、前庭
入口から入って最初に見えてくるのが中門と大乗閣。ともに登録有形文化財に指定されている。
大乗閣の前にはとても美しい「日本庭園」が広がり、まるで小説の舞台にいるような感じになります。
大乗閣は寝殿造、書院造、数寄屋造など日本住宅の伝統様式のいいとこどりをした建物と言っても過言ではありません。
大河内傳次郎の構想に基づいて数寄屋師の笛吹嘉一郎氏がその施工にあたりました。
庭園
大河内山荘の庭園は四方を自然に囲まれていることもあり、緑豊かな庭園です。
東に嵐山、西に保津峡、遠くに霊峰「比叡山」を借景にした回遊式庭園で庭師の広瀬利兵衛氏とともに傅次郎自らも造営を行いました。
贅沢な借景と自然に囲まれた景観が、通常の寺院にある池泉式回遊庭園や枯山水庭園とは明確に違う素晴らしさがここにはあります。
持仏堂
持仏堂は大河内山荘初期の建物であり、登録有形文化財に指定されている。
信仰の厚い大河内傳次郎氏が座禅を行った場所として有名です。
白石の前庭には複数の若い松の木が植えられています。
嵐峡展望台
正面の同じ目線に嵐山、大悲閣千光寺、眼下に保津峡が広がるビュースポットです。
ここも大河内山荘庭園の借景のひとつになっています。すぐ隣には亀山公園(嵐山公園)の展望台があります。
もはや庭園というよりは公園にある展望台といった感じを受けますね。
滴水庵と前庭
大河内山荘庭園内にある茶室で登録有形文化財に指定されています。
ふたつの広間がある茶室と土間のある水屋は丸太や竹を用いた数寄屋風の造りになっており、園内の景観には欠かせない存在である。
前庭は苔庭となっており、新緑のシーズンは“青もみじ”と“青苔”が眩しい幻想的な世界を創り上げています。
月香亭
大河内庭園の山頂に位置し、正面には霊峰・比叡山と京都の市街地が一望できる、絶景ビュースポットです。
月香亭はなんとも絶好の場所に建っており、造営に際しての傅次郎氏の贅沢な構想が伺えます。
ここに座ってしばらく京都の街並みと比叡山、東山三十六峰を眺めてみましょう。
天気が良ければ本当に気持ちいいビュースポットですよ。
大河内山荘庭園の歴史について
大河内山荘庭園は1931年(昭和9)に映画俳優であった大河内傅次郎氏が当時としてまだ長期保存が難しいとされた映画フィルムと違って、永遠になくなることのない美を追求したいという思いで自ら設計し庭の造営を始めたのが始まりです。
傅次郎氏がまだ34歳の時で小倉百人一首で有名な小倉山の南東、嵐山公園との間の約2万平方メートルの広大な荒地に美しい庭園を造ったのです。
傅次郎氏が64歳で亡くなるまでの30年もの間、映画出演料のほとんどを別荘建築と庭園造営につぎ込んで地道に大河内山荘を造り上げたと云われます。
当時は往年の名俳優スターとして、高峰秀子、片岡千恵蔵、山田五十鈴、京マチ子といった当時、傅次郎との共演者たちが山荘に招かれていました。
園内には桜や楓の樹が多く植栽され、嵐山に保津川の清流、比叡山や京都の街並みまで眺めることができ、四季折々の風情があります。近年、国の文化財に指定されました。
大河内山荘庭園へのアクセスと駐車場について
●大河内山荘
TEL:075-872-2233
〒616-8394 京都市右京区嵯峨小倉山田淵山町8
■入場時間 9:00~17:00
■入場料金 1,000円(お抹茶・茶菓子付)
■アクセス JR・嵐電・阪急が便利
・京都駅よりJR山陰本線「嵯峨嵐山駅」下車、徒歩約15分
・四条大宮より京福電鉄(嵐電)「嵐山駅」下車、徒歩約12分
・大阪方面より阪急電鉄嵐山線「嵐山駅」下車、徒歩約23分
・市バス&京都バス「野々宮」下車、徒歩約10分
■駐車場 専用駐車場なし※嵐山の観光駐車場、コインパークを利用
まとめ
昭和初期の映画俳優スターが30年間こだわり続けて造り上げたという「大河内山荘庭園」の紹介です。
見どころもたくさんあり、大自然に囲まれた景観なので素晴らしく見応えがあります。
入場料金はやや高く、子供料金もなくひとり1,000円のお抹茶と茶菓子付ですが、せっかくなので庭園見学後はまったりティータイムを楽しむのもいいのではないでしょうか?
嵐山にあるので周辺観光地も見どころ満載です。
ぜひ、京都嵐山観光のアクセントとして訪ねてみてはいかがでしょうか?
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