雲龍院“御寺泉涌寺別院”で悟りの窓、迷いの窓としきしの景色を満喫

神社仏閣(観光)
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京都在住のサラリーマン・ブロガーKyotaroです。

コロナウィルス感染拡大防止に伴う緊急事態宣言によって京都の主要寺院も拝観休止が続いてましたが、5月22日の宣言解除とともに徐々に拝観を再開する寺院が増えて来ました。

今回訪ねた御寺泉涌寺別院「雲龍院」もそのひとつです。

ここは普段から人があまり来ない寺院で穴場スポットでもあります。

あまり人に教えたくありませんが、今回はこっそり行って来た感想についてまとめました。

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雲龍院といえば“悟りの窓”と“迷いの窓”

雲龍院は“御寺泉涌寺別院”で通天橋で知られる東福寺から徒歩10分の距離にあります。

皇室ゆかりの写経道場としても有名で皇室と密接な関わりがある寺院でもあります。

kyotaroが雲龍院を訪ねた最大の理由が“悟りの窓”と“迷いの窓”を拝観するためでもあります。詳しく見ていきましょう。

悟りの窓と迷いの窓

雲龍院は庭園をL字型で囲むように書院が並んでおり、拝観入口からいちばん奥にある「悟りの間」に“悟りの窓”“迷いの窓”があります。

悟りの窓”の前には椅子が置いてあり、そこから丸い窓を同じ目線で眺めることができます。

正確な真円は禅における“悟りの境地”を表しており、眺めることであなたも何かを悟ることができるかも。

悟りの窓”からは春になると手前から紅梅・花海棠・シャクナゲが順番に花を咲かせて訪れる人の目を楽しませてくれます。

ガイドブックには“悟りの窓”しか紹介されていないのですが、隣にある四角い窓が“迷いの窓”です。

この“悟りの窓”と“迷いの窓”をみてkyotaroは気付いたのが、似たような景観を京都鷹峯にある「源光庵」(※現在拝観休止中)でも見たことがあります。

五色の紅葉とは?

悟りの窓”がある「悟りの間」には秋になるともうひとつ見どころがあります。

廊下から見た正面のふすまがわずかに開いた隙間から見える“五色の紅葉”です。

特に紅葉も終盤になるとグラデーションが美しい1本の楓の樹があり、ここも秋になると境内のインスタ映えスポットになります。

月窓(げっそう)の間

「悟りの間」の隣にあるのが「月窓(げっそう)の間」でとても小さな部屋。

「月窓の間」は「悟りの間」とふすまの仕切りで繋がっており、室内からはのんびり庭園を眺めることができます。

獅子の絵が描かれた屏風が置かれてあり、人が少なければこの部屋でくつろいでる人もいるようです。

龍淵のさやけし(水琴窟)


「月窓の間」の斜め向かい、庭園縁側には「水琴窟」があり、雲龍院では“龍淵のさやけし”と呼ばれています。

縁側に突き出た竹筒にそっと耳をあてると「水琴窟」ならでは、独特の音色が聞こえてきます。

雲龍院“蓮華の間”から眺める“しきしの景色”

雲龍院拝観入口より順路に進んで行くと最初に辿り着く書院が「蓮華の間」です。

あの「報道ステーション」のお天気お姉さんこと青山愛さんが番組内で推奨したという雪見障子の四角いガラス窓から「しきしの景色」と呼ばれる風景を楽しむことができます。

ここは座布団が置いてある場所からの眺めがまるで四つの絵画を見てるかのような風景を撮影することができます。詳しく見ていきましょう。

蓮華の間はテレビ中継でも有名?


「蓮華の間」は「報道ステーション」のお天気コーナーで紹介される季節の風物詩としてお天気お姉さんこと青山愛さんお気に入りのスポットとして紹介されたことがあります。

また「旅サラダ」でも「蓮華の間」に設置された座布団から見える4つの景色が話題となったこともあります。

ちなみに座布団の設置個所には「報道ステーション」お天気アナこと青山愛さんがこの場所をお気に入りにされてる案内板が置いてあります。

蓮華の間“しきしの景色”とは?

「連華の間」に設置された座布団から障子を眺めて気付くのが、4つの格子窓の向こう側に広がる風景です。

左の窓から「椿」「燈籠」「カエデ」「松」がそれぞれ楽しむことが可能です。

この四つの窓から見える風景を「しきしの景色」と呼びます。

なかなかお洒落な演出が境内でなされているのが嬉しいですね。

まだまだある?雲龍院の見どころについて

雲龍院には「悟りの間」と「蓮華の間」以外にも見どころがあります。

特に皇室に深い関わりがある寺院ということもあり、重要文化財に指定される本堂「龍華殿」は皇室ゆかりの写経道場として、霊明殿は皇族の位牌堂として知られています。

本堂「龍華殿」に安置される薬師・日光・月光の薬師三尊像や「走り大黒天」などまだまだある境内の見どころを紹介します。

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大輪の間の瞑想石でのんびり

「蓮華の間」の次の間である「大輪の間」は庭園向きに並ぶ書院のなかではいちばん大きな部屋で中庭を壁越しにある座椅子に座ってのんびり眺めることができます。

座椅子とテーブルのあるので新緑や紅葉、季節の花々を眺めながら休憩することも可能です。(※人で混雑してなければ)

「大輪の間」の庭園縁側には“瞑想石”が6個置いてあり、座椅子とセットになっています。

まぁるい瞑想石を土踏まずに押し当てるようにして、座椅子に座って美しい庭園を眺めてリラックスします。

まずは“息を吐く”“息を止めながら瞑想石に気を集中”、最後に“ゆっくりと鼻から息を吸い込む”という呼吸法を繰り返します。

霊明殿

霊明殿は後水尾天皇以降の皇族の位牌堂のことです。

内陣の中央に北朝の後光厳天皇、後円融天皇、後小松天皇、弥光天皇の御尊牌、左側には後水天皇から孝明天皇までの歴代天皇の御尊牌が泰安されています。

また右側には東福門院、普明照院など江戸時代の皇子皇女の尊牌が泰安されており、雲龍院や御寺泉涌寺がいかに皇室と密接な関係があるのかがわかります。

徳川慶喜公ゆかりの石灯籠

霊明殿のすぐ前にある庭園の中央には見事な石灯籠が建っており、灯籠を中心に白砂が菊の御紋の模様に描かれています。

霊明殿前のこの石灯籠は徳川15代最後の将軍・徳川慶喜公の寄進と云われています。

もともと孝明天皇陵にあったが、幕末混乱時期に薩摩藩によって放り投げられたが、当時の雲龍院ご住職が夜中にこっそり取りに行かせてこの場所に設置したといいます。

実はやや灯籠が歪んで建ってるのもそのせいだという説があります。

龍華殿(本殿)

御本尊の薬師如来と日光菩薩と月光菩薩を両脇にお祀りする雲龍院の本堂にあたる建物で本堂正面には勅使門があります。

日光菩薩は日勤、月光菩薩は夜勤のお役目があるとされています。

夜中に大雨が降って雨漏りして月光菩薩の足元は水浸しになれどお薬師さまには何も被害がなかったという言い伝えがあります。

龍華殿の屋根は薄く割った“さわら”の板を竹の釘で打ち付けた美しいこけら屋根となっています。

こけらの漢字は“柿”の字に似ているが“杮”と市の縦線を繋ぐので微妙に異なるのです。

龍華殿前には、「高野槇」があり、秋篠宮家の若宮、悠仁さまのお印の木となっています。

雲龍院へのアクセスと駐車場について

■雲龍院(御寺泉涌寺別院)
TEL:075-541-3916
〒605-0977 京都市東山区泉涌寺山内町36
拝観時間 9:00~17:00
拝観料金 一般400円
アクセス 東福寺駅から徒歩が便利
・京阪&JR「東福寺駅」下車、徒歩18分
・市バス「京都駅前」より208系統「泉涌寺道」下車、徒歩13分
駐車場 泉涌寺駐車場を利用(※無料)

まとめ

今回は“悟りの窓”“迷いの窓”で有名な御寺泉涌寺別院「雲龍院」の紹介でした。

直ぐ近くに東福寺という有名スポットがありますが、「雲龍院」は比較的訪れる人も少なく、とても静かな寺院なのでKyotaroのお気に入りスポットになっています。

「大輪の間」の座椅子に腰かけて楽な姿勢でぼーっと中庭を眺める、「悟りの間」の座椅子に腰かけて丸い“悟りの窓”を眺め、「悟りの境地を開く」ことができる禅寺です。

中庭にボロボロの姿で佇む杉の木は、かつて落雷にあって今の姿になったとか。今は避雷針が杉の最頂部に設置されています。

テレビでも紹介された「蓮華の間」で見ることができる“しきしの景色”は座布団が置いてある場所に座ることで左から椿、灯籠、楓、松が絵画のように眺めることができます。

このように雲龍院の境内には見どころが多く、季節の花々を楽しめる中庭や美しい紅葉を満喫できる書院など女性好みの寺院となっています。

2020年6月現在、鷹峯源光庵は拝観が出来ませんので、現在“悟りの窓”と“迷いの窓”を見ることができるのは京都では雲龍院のみとなっています。

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