京都大好きブロガーKyotaroです。
京都の蹴上インクラインは歩いて緩やかな坂をウォーキングすることができます。
でも意外に蹴上インクラインを上がった先に何があるのか?知らない人も多いのではないでしょうか?
今回は蹴上インクラインの先にあるスポットの紹介です。
牛若丸ゆかり「義経地蔵」が蹴上インクラインにある?
蹴上インクラインの緩やかな坂を登り切った先にあるのは「蹴上船溜」と「本願寺水道水源地」。
琵琶湖疎水の歴史を感じることができる場所でもあり、琵琶湖疎水工事を指揮したという田辺朔郎博士像があります。
琵琶湖疎水とは別に京都の街の高低差を利用した本願寺水道の水源地となる溜池もあります。
ここの水が高低差を利用した水道を辿って実は東本願寺前にある噴水になっているのは聞いて驚きました。
Kyotaroも実際にそのルートを辿って来ましたよ。
またこの辺りまで来ると標高も高いので京都の街並みが一望することもできます。
京都の街が一望できる高台に佇む石仏があります。下手をすれば気付かずに通り過ぎてしまうようなレベルの存在感です。
瓦屋根の雨除けとその下にある石仏、ただのお地蔵さんか?と思いきや看板には「義経地蔵」と書かれた京都市の紹介看板があります。
そう、このお地蔵さまこそ「牛若丸」ゆかりの石仏「義経地蔵」なんです。
「義経地蔵」の由来について
平安時代の末期に遮那王こと牛若丸(のちの義経)は鞍馬山を離れて平家打倒を決意します。
金売吉次とともに奥州へと向かう事となります。
京都を出発し奥州へ向かう途中の日ノ岡峠に差し掛かったときのこと。
行く手より馬に乗った平家の関原与一ら九人の一団とすれ違った際に一団のひとりが誤って泥水を蹴り上げてしまい、その泥が牛若丸(義経)の衣服を汚してしまいます。
謝ることなく通り過ぎようとする一団の無礼に逆上した牛若丸(義経)は一団の九人全員を切り殺してしまいます。
その後、我に返った牛若丸(義経)は自らの行為を悔やみながら旅を続けることに。
牛若丸に頼まれた村人が切り殺された九人の菩提を弔うため、この地に九体の石仏を安置しました。
この時に安置された九体のうちの一体がこの地に祀られ「義経地蔵」と呼ばれています。
地名である「蹴上」はこの時の馬が泥を蹴り上げたことが由来になっているといわれます。
義経地蔵へのアクセスと駐車場について
■義経地蔵
〒606-8443 京都府京都市左京区粟田口山下町
拝観料金 無料、拝観自由
アクセス
地下鉄東西線/「蹴上駅」下車、徒歩約3分
市バス/「法勝寺」下車、徒歩約5分
駐車場 なし ※周辺コインパーク利用
まとめ
京都の蹴上インクラインの先にひっそりと佇む石仏「義経地蔵」。
蹴上の地名の由来ともなる事件が、この地でおこり、牛若丸(義経)に切り殺された九人の一団を弔った9体のお地蔵様のうちの一体だったんですね。
今も京都の街を眺める高台にひっそりと佇んでいます。
蹴上インクラインを上った先にあるので桜の季節、秋の紅葉シーズンなどにウォーキングしてみては如何でしょうか?
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