竹の径(向日市)は阪急洛西口駅から歩くと便利?行き方と見学所要時間

京都街歩き
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“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。

京都在住のブロガーKyotaroです。

今回は京都西山エリアに広がる竹林を活用・整備した近年話題沸騰の「竹の径(向日市)」の紹介です。

Kyotaroが学生の頃は、部活動のランニングコースだった向日丘陵の竹林ですが、このあたりは全国屈指の筍の産地でもあります。

観光に際してややわかり辛い場所にあるので行き方と見学所要時間について紹介します。

「竹の径」の見どころと併せてぜひ参考にして下さい。


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竹の径までの行き方と見学所要時間について

「竹の径」は京都府向日市で京都市に隣接する京都西部の「西山エリア」にあります。

JR京都線「向日町」、阪急京都線にも「西向日」「東向日」とそれぞれ向日市に駅が存在しています。

周辺には「桂離宮」や阪急嵐山線の分岐点となる京都桂や「長岡天満宮」花手水で有名な「柳谷観音楊谷寺」のある長岡京市などがあり、桂と長岡京の間に位置するのが向日市です。

ここでは「竹の径」への行き方と見学所要時間について紹介します。

竹の径の最寄駅は阪急京都線の洛西口駅

「竹の径」がある向日市にはJR京都線、阪急京都線それぞれの駅がありますが、実はアクセスがいちばん便利なのが阪急京都線「洛西口駅(京都市)」です。

阪急洛西口駅は比較的歴史の新しい駅で阪急桂駅と東向日駅の間に完成したのが2003年(平成15)です。

近年では京都桂川イオンモールの開業に伴い、阪急京都線の最寄駅としても知られ、利用客が非常に多い駅となっています。

阪急京都線「洛西口駅」の西口から歩いて「竹の径」入口まで徒歩約15分の距離です。

向日市にあるので地名から阪急京都線「東向日駅」が近いのでは?と思いがちですが、東向日駅から歩くと25分はかかります。

阪急洛西口駅から竹の径までの行き方

阪急洛西口駅から「竹の径」まで行く方法について紹介します。

まず阪急洛西口駅には各駅停車の電車しか停車しませんので注意しましょう。

大阪梅田方面からだと特急に乗って長岡天神駅で、京都河原町方面からだとひとつ京都よりの桂駅でそれぞれ各駅停車に乗換が必要となります。

阪急洛西口駅を降りるとイオンモールとは反対側、ロータリーがある西口方面へ出ます。

駅と交差する東西の通りを山が見える西方向に進んでいきます。

この時のポイントは物集女(もずめ)という地名。

“物を集める女”と書いて“物集女(もずめ)”と読みますが、まず京都以外の観光客の方には「何て読むの?」という地名ですね。

洛西口駅から西方向に歩き、南北に走る物集女街道の交差点を目印に進みます。

信号でいうと4つ目の信号がある交差点ですね。

物集女交差点を超えてさらに西に進み、物集女交差点から緩やかな坂を登り始めた2つ目の信号、中海道の交差点(「竹の径」の看板あり)を左に曲がります。

左折すると「向日回生病院」があり、病院へ続く坂道が続きます。右手には竹林が見え始めます。

坂道をあがって右手に病院を見ながら通り過ぎ、直角カーブを登りきった突き当りが「竹の径」入口、スタート地点となります。

竹の径を見学するのに時間はどのくらい必要?

「竹の径」の見学所要時間はだいたいゆっくり歩いて1時間以内と考えて下さい。

見どころの8種類の竹垣をすべて見ようと思うと一本道ではなく、多少行ったり来たりしないと行けません。

また写真を撮るポイントもいくつかあるので観光しながらとなると60分では足りない事もあるかもしれませんね。

駅からの移動距離(往復)を入れるとだいたい1時間半から2時間は所要時間が必要と考えてスケジュールをたてましょう。

竹の径(向日市)の見どころは8種類の竹垣で楽しむべし

京都府向日市の北西部にある向日丘陵の竹林は全国でも屈指の良質な筍の産地として有名です。

このあたり一帯のほとんどが昔は竹林でしたが、竹林の景観保全と環境整備を行い、ご当地特産といわれる孟宗竹を使った整備を2000年(平成12)から行い完成したのが現在の「竹の径」です。

以来「竹の径」は京都府向日市の観光資源となり、「全国遊歩百選」のほかに「歩きたくなるみち500選」に認定され、「京都府景観資産」「京都府文化的景観」などにも選定され近年注目を集めています。

全長約1,8㎞におよぶ京都でも最大規模の竹林道であり、毎年10月には「竹の径・かぐやの夕べ」という水ろうそくによる幻想的なライトアップが行われます。

秋宵の竹林を照らす光景はまさにおとぎの国、「かぐや姫」の世界を彷彿させます。

「竹の径」を観光する際に注目してほしいのが、美しい景観と8種類もの独特な竹垣が連なる光景。

それぞれの竹垣の特徴について紹介しますのでチェックしてみて下さい。

竹穂垣

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竹垣に通した竹の枝を選別、束ねた垣根で竹穂のボリュームを存分に生かした一般的によくみられる竹垣です。

竹林との相性が抜群の美しい光景を演出する竹垣で嵐山嵯峨野の竹林などでも見られます。

向日市の「竹の径」でもいちばん多く見られるシンボル的な竹垣です。

海道垣

名称の由来は「中海道」「御所海道」という地元「物集女(もずめ)町」の地名に由来する竹垣で波打つような景観が特徴。

無限に波打つ海の径をイメージして作られており、職人の感性、技術が融合した意匠としてとても奥の深さを感じさせる竹垣です。

かぐや垣

竹筒と竹穂を組み合わせたとても珍しい竹垣で最大の特徴は竹筒の長短がかぐや姫の着る十二単衣の襟をイメージして作られている点。

絶妙なバランスが優しく女性的な雰囲気を作り上げており、まさにおとぎの世界にいるかのような感覚にさせてくれます。

来迎寺垣

地元の物集女(もずめ)町にある紫雲山来迎寺にちなんで命名されたという竹垣です。

長めに切り揃えた竹穂垣に特徴的なデザインの扉が等間隔で配置された、和の世界をいかんなく表現した竹垣となっています。

思わず写真に納めたくなる景観は向日市「竹の径」ならではの竹垣といっても過言ではありません。

物集女垣

名称は地元の物集女町に由来、中世に存在したという物集女城跡の城壁をイメージして作られた竹垣です。

竹の表面を縦横に配した竹垣で竹林の美しさをより際立たせる竹垣として見る人の目を楽しませてくれる景観が印象的です。

深田垣

名称の由来は地元向日市寺戸町に流れる深田川でキラキラと輝き流れる川面イメージして作られた竹垣です。

まるで竹細工のように精巧に組み合わせられた竹垣は「竹の径」に美しさと彩りのアクセントを与えています。

古墳垣

竹林の中にある前方後円墳の丸みをイメージして作られた竹垣で寺戸大塚古墳の前に設置された竹垣です。

高度な加工技術を駆使した竹垣で細部にわたるまで職人技が光る「竹の径」屈指の撮影スポットにもなっています。

※寺戸大塚古墳は被葬者は不明。戦前、戦後の調査の結果、前方部より竪穴式石室、後円部より主体部と墳丘が三段に築成された墳頂には埴輪をめぐらした方形区画や土師器の供献場所が見つかっている。

寺戸垣

地元住民に親しみのある向日市寺戸町に名称が由来する竹垣で格子の間から見える竹林がまた違った趣となって見る人を楽しませてくれます。

結び目の位置、格子の間隔など細部まで職人の技が生かされており、つい竹垣そのものに見入ってしまう美しさを誇ります。

以上、8種類の竹垣が「竹の径」にあり、ひとつひとつ異なる趣の景観を楽しみながら散策するのも観光の楽しみ方のひとつです。

他にも「竹の径」の中心にある「子どもの広場」は整備されたきれいな公園で西山に沈む夕陽を観賞できる絶景スポットにもなっています。

竹林が続く景観ですが、退屈させない工夫がされており、なぜか竹林に囲まれた道を目の当たりにすると心が落ち着くのは、やはり日本人の特性なのでしょうか。

竹の径(向日市)へのアクセスと駐車場について

●竹の径(向日市)
〒617-0002 京都府向日市寺戸町
■営業時間 見学自由
■見学料金 無料
■アクセス
・阪急京都線「洛西口駅」下車、徒歩15分
・阪急京都線「東向日駅」下車、徒歩25分
・阪急バス「向日市役所」下車、徒歩18分
■駐車場  なし※竹林公園隣接のコインパーク利用


※コインパークはキョウテク洛西竹林公園を利用するのが便利で平日最大300円で60分200円、週末土日祝は最大700円で同じく60分200円となっています。


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まとめ

今回は京都西山エリアのシンボル的な観光資源のひとつ「竹の径」の紹介でした。

京都西山は全国的にも有名な筍の産地として知られ、特に質の高さは全国でもトップクラスといわれています。

「京都の筍は味が違う」とよく称されるほどの産地なので竹林の規模も全国トップクラスです。

周辺では嵐山嵯峨野の竹林が有名で天龍寺の北側に広がる「竹林の小径」は嵐山嵯峨野観光のランドマーク的存在となっています。

向日市から嵐山へは阪急電車を利用、また車でも15分程度の距離にあり、ともに訪ねてみるのもありですね。

“竹林の競演”を意識した観光もおすすめでそれぞれの竹林の良さがわかりますよ。

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