建仁寺4つの見どころは双龍図、風神雷神図と潮音庭、方丈前庭大雄苑

神社仏閣(観光)
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京都在住のブロガーKyotaroです。

梅雨の中休み、梅雨入りしたとは思えない快晴に思わず外出し、コロナによる拝観休止が続いてましたが6月8日より拝観を再開した「建仁寺」へ行って来ました。

建仁寺」は2つの庭園を眺めてのんびり、2つの芸術画を見て背筋がシャキッとする、メリハリの利いた見どころがある京都最古の禅寺です。

今回は拝観中に退屈してる暇がないくらい、目まぐるしく“アメとムチ”のように様々な景観が楽しめる「建仁寺」の紹介です。


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建仁寺の見どころ「潮音庭」と「大雄苑」

建仁寺の見どころは2つの趣の異なる庭園にあります。

2つの趣の異なる庭園とは大書院と小書院の間にある坐禅石とカエデに囲まれた「潮音庭」と方丈前に広がる枯山水庭園「大雄苑」です。

実は上記2つの庭園以外にもうひとつ「〇△□乃庭」という庭園があります。併せて紹介します。

建仁寺本坊中庭の「潮音庭」

建仁寺本坊、大書院と小書院の間に広がる“三連の庭”とも呼ばれる「潮音庭(ちょうおんてい)」。

庭園中央には三尊石と坐禅石を配置し、そのまわりにカエデが植えられた枯淡な四方正面の禅庭です。

大書院前に畳敷きのベンチから、又は小書院の間に正座して眺める庭園はそれぞれ景観が異なり、眩しい新緑や秋には燃えるような紅葉を楽しむことができます。

建仁寺の方丈前庭「大雄苑」

建仁寺の重要文化財である「方丈」は銅板葺の屋根がとても見事なイメージがありましたが、2014年開催の「開山栄西禅師八百年大遠諱」を契機に“枕葺”に戻されました。

もとは安芸の安国寺から1599年(慶長4)に移築された建物です。

方丈には東福門院寄進の御本尊十一面観音菩薩像が安置されており、周囲を美しい白砂の庭園に囲まれています。

特に方丈前庭といわれる枯山水庭園は白砂に緑苔と巨岩を配した力強さを感じさせる前庭で「大雄苑(だいおうえん)」と呼ばれます。

方丈の各部屋には様々な展示や襖絵があり、とても興味深いものばかりです。

ここも縁側に座って「大雄苑」を眺めながらぼ~っとすることができます。

禅宗の四大思想を象徴する「〇△□乃庭」

文字通り禅宗の四大思想を象徴する庭園です。

建仁寺は京都最大の禅寺であり、庭園内に配された単純な「○・△・□」三つの図形は宇宙の根源的形態を示しています。

ここは禅宗の四大思想(地・水・火・風)を地(=□は井戸)、水(=〇は木の植え込み)、火(=△は写真手前に模られた砂の三角)で象徴したものを表現している庭なのです。

建仁寺が誇る「阿吽の双龍図」と「風神雷神図屏風」は圧巻

建仁寺には思わず目を奪われる天井絵図や屏風、襖絵が複数遺されており、庭園以外にも見どころが満載。

「阿吽の双龍図」と「風神雷神図屏風」は拝観するとシャキッと背筋がするのでKyotaroも心が沈んだ時など「己に喝」をいれるために「建仁寺」を何度か訪れたことがあります。

早速、詳しく見ていきましょう。

法堂の双龍図は“阿吽の龍”

建仁寺の境内にある法堂は仏殿を兼用し「粘華堂」といいます。

“粘華”とは「以心伝心」の教えを表す「世尊粘華」に基づき、真の仏法は文字や言葉に頼らずとも心から心へと継承されていく教えを表したものです。

須弥壇には御本尊の釈迦如来坐像と脇侍・迦葉尊者と阿難尊者が祀られています。

天井画の「双龍図」は2002年(平成14)に建仁寺開創八百年を記念して、鎌倉在住の日本画家である小泉淳作画伯によって描かれたものです。

龍は仏法を守護する存在として禅宗寺院の法堂に一匹だけ描かれることが多いのですが、建仁寺法堂の「双龍図」は阿吽の龍が絡み合う躍動感あふれる構図になっています。

「水を司る神」として龍は僧に仏法の雨を降らせるとともに建物を火災から守るという意味がこめられているのです。

「風神雷神図屏風」は国宝である

風神雷神図」は俵屋宗達の真作、かつ晩年の最高傑作とも云われています。

見事な二曲一双の屏風全図に金箔を押して向かって右に風神、左に雷神が描かれています。

「風邪ひいてまんねん」のテレビCMでもお馴染みの風神雷神図、実は建仁寺の所蔵だったんですね。感動しました。

もともと建仁寺の所蔵ですが現在は京都国立博物館に寄託しており、現在建仁寺で展示されているのは高精細複製品です。

玄関入ってすぐの「建仁寺案内ビデオルーム」横と「大書院」にそれぞれ複製品が展示されていますが、高精細複製なので充分見応えがあります。

売店にも「風神雷神図」のレプリカが販売されていますよ。

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見事に複製された方丈襖絵

方丈にある襖絵「雲龍図」「花鳥図」「竹林七賢図」「琴棋書画図」「山水図」はすべて重要文化財であり、桃山時代に海北友松によって描かれたものです。

常設一般公開されていますが、残念ながら桃山時代に海北友松によって描かれた原画ではありません。

現在公開中の襖絵は栄西禅師800年大遠諱記念事業の一環で京都文化協会とキャノン株式会社の全面協力により全50面を高精細デジタル複製したものです。


方丈の各部屋の襖絵なので普通に拝観することができるのですが、寺内行事等によって拝観できないことがあるので注意しましょう。

建仁寺境内をじっくり散策してみよう

建仁寺は敷地面積が広大な禅寺です。北は花見小路通に、南は八坂通に、西は大和大路通にそれぞれ北門、勅使門(南門)、西門があります。

有料拝観ゾーンの本坊から方丈、法堂以外にも境内には塔頭寺院や開山堂、三門、勅使門のほか、平成の茶苑、浴室、楽神廟などがあります。

開山堂(非公開)

1202年(建仁2)鎌倉時代の開創で寺名は当時の年号から由来しており、山号は「東山(とうざん)」といい、開山は栄西禅師、開基は源頼家です。

臨済宗建仁寺派の大本山なのですが、実は創建当時は天台宗、密教、禅の三宗兼学であったが、第十一代の蘭渓道隆の時より臨済禅の道場となりました。

三門

建仁寺の三門は法堂の南に建ち、1923年(大正12)に静岡県浜名郡の安寧寺から移築されたものです。

空門・無相門・無作門の三解脱門で「御所を望む楼閣」という意味を表す「望闕楼(ぼうけつろう)」という文字が刻まれています。

楼上には御本尊の釈迦如来、迦葉尊者と阿難尊者、十六羅漢が祀られています。

歴史を感じる建物で三門の向こう側には美しい新緑に囲まれた景観の向こう側に法堂が見えます。

勅使門(重要文化財)

建仁寺の「勅使門」は銅板葺切妻造の四脚門で鎌倉時代の遺構を今に伝える重要文化財である。

柱や扉など随所に戦乱時代の矢の痕が残ることから「矢立門」「矢の根門」と呼ばれています。

平重盛の六波羅邸の門、あるいは平教盛の館門を移築したものなど諸説の言い伝えが残ります。

勅使門は潜ることが出来ず、横の通用口、もしくは塔頭寺院の霊源院側の入口から境内に入ることができます。

楽神廟

楽神廟は建仁寺を開山した栄西禅師の母親が岡山県の吉備津神社の末社である楽の社にお参りされた際、夢に明星を見て栄西禅師を胎内に授かったという因縁より建仁寺境内にお祀りされています。

楽大明神の本地仏は「虚空蔵菩薩(こくぞうぼさつ)」であり、智彗明瞭、学徳増進、記憶力増進の功徳があると云われ、近年は合格祈願の菩薩として近年益々信仰を集めています。

場所は勅使門から境内に入って浴室の手前、すぐの場所にあります。

ここの鳥居には小石が積まれているパワースポットでもあるのです。

建仁寺へのアクセスと駐車場について

<僕がどこにいるか探して下さいね>

■建仁寺
TEL:075-561-6363
〒605-0811 京都府京都市東山区小松町584
拝観時間 10:00~17:00
拝観料金 一般600円 中高生300円 小学生200円
アクセス
・京阪京都線「祇園四条駅」下車、徒歩7分
・阪急京都線「京都河原町駅」下車、徒歩10分
・市バス「京都駅」発206・100系統に乗車
「東山安井」下車、徒歩5分
「南座前」下車、徒歩7分
「祇園」下車、徒歩10分
「清水道」下車、徒歩10分
駐車場 有料専用駐車場あり ※30分250円

まとめ

建仁寺はKyotaroが「心に喝」を入れる時に訪れる寺院です。

でも栄西禅師が説いたという「大いなる哉心や」という教え。

「人のこころは本来自由で大らかである」という意味があります。

まさに自らのこころをこの建仁寺で見つめなおすことができる場所です。

庭園と天井図、屏風絵、襖絵を見つめていると悩みを抱えている自分が何だかちっぽけに感じ、大らかな気持ちになれます。

これぞ、禅の教えなんですかね。


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