北野天満宮は菅公ゆかり学問の神様、見どころと天神さんの七不思議

神社仏閣(観光)

“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。

京都在住のブロガーKyotaroです。

1月16日の共通テストから受験シーズンが始まりましたね。

今年は全国の試験会場でコロナ対策をしながらの開催ということで普段より気を使う受験シーズン。

我が家も長女、次男がW受験ということで日頃の感染対策はもとより日々の健康に留意しながらの受験シーズンとなっています。

その一環で先日、長女を受験会場まで送迎して来た際に会場近くの「北野天満宮」へお参りに行って来ました。

時期的に境内梅苑が公開となる時期で梅の花がちらほら咲いていました。

今回は北野天満宮、境内の見どころと七不思議について紹介します。


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菅公ゆかりの北野天満宮は学問の神様、境内見どころは?

北野天満宮は今から約1,000年前の947年(天暦元)に創建され、御祭神に菅原道真公(菅公)をお祀りする全国天満宮、天神社約12,000社の総本社です。

日本文化の中心地である京都でその文化の礎を築いた天神信仰発祥の社として古くから庶民に信仰されてきました。

京都だけでなく全国的に“学問の神様”として崇拝される菅公をお祀りし、受験シーズンを控えた正月三ケ日には約50万人の参拝客で賑わいます。

北野天満宮の境内見どころについて紹介します。

北野天満宮の由緒

北野天満宮は今から約1,000年余り前、村上天皇天暦元年(947年)に御神託により平安京の北西、乾の方角「天門」に位置する聖地である北野に鎮座しました。

菅原道真公は「文道大祖・風月本主」と崇められ「和魂漢才」の精神、誠の心を以て学業に謹しまれました。

また幼少の頃から和歌を詠みあげるなど詩歌の才にも恵まれ、学問と至誠、芸能、農耕、災難、厄除などにご神徳がある霊験あらたかな神として奉祀されているのです。

菅公が亡くなった903年(延喜3)より約100年をかけて誕生した北野の天神信仰は千有余年の長い歴史の中で各時代の庶民の間で継承され、全国に伝播し「天神さま」として現在も信仰されています。

境内へ続く3つの鳥居

北野天満宮は南側の今出川通入口が正面でそこに建つ大きな鳥居が一の鳥居となります。

そこから境内入口の楼門へ向かって参道が続きますが、楼門まで鳥居は合計3つあります。

参道途中には境内末社「伴氏社」や有名な「撫で牛」も安置されています。

二の鳥居、三の鳥居を過ぎると大きな楼門が見えてきます。

撫で牛

北野天満宮といえば何と言っても「撫で牛」ですね。今年の干支は「丑」ということもあり、そのご利益に肖りたいと思う人も多いでしょう。

なんと北野天満宮は受験生も多いためか?「撫で牛」がコロナ感染拡大防止の観点から抗ウィルス抗菌加工仕様となっていました。「すげぇー!」

「撫で牛」は楼門までの参道や境内入ってすぐの梅の木の所、三光門前など至る所に安置されています。

Kyotaroが昔からなでなでするのはこの「撫で牛」です。

古いせいか?色があせてるのか?迷彩塗装のような色をした他のとは明らかに異なる
「撫で牛」です。

楼門

三の鳥居を過ぎた先にある巨大な楼門は桃山時代の建築様式でとても立派な建物です。

両脇には「随神」という貴族の護衛に従事した官人の像が安置されており、正面の額には菅原道真公の代名詞ともいえる「文道大祖・風月本主」の文字が書かれてます。

またこの楼門は年末に掲げられる「ジャンボ絵馬」でも有名で京の師走の風物詩となっています。

手水舎

楼門を入ってすぐ左手には手水舎があり、最近流行りの「花手水」が北野天満宮でも施されていました。

手水の中央には「ミニ撫で牛」の像が安置されています。

三光門

国宝の社殿(本殿)前にある中門で有名な日・月・星の彫刻があることから「三光門」の名が付いたと云われています。

実際には星の彫刻がないため「星欠けの三光門」とも呼ばれており、なぜ星の彫刻がないのか?は北野天満宮の七不思議に数えられています。

三光門の下に立って日・月の彫刻を探してみましょう。

社殿(国宝)

御祭神の菅公こと菅原道真公をお祀りした本殿、拝殿と石の間、楽の間が一緒に連なった日本最古の八棟造(権現造)の社殿で国宝に指定されています。

現在の社殿は1607年(慶長12)に建てられたもので桃山時代の華麗な装飾が特徴であり、歴史的に見ても珍しく貴重な建築として注目されています。

社殿手前には「飛梅」と「松の木」が一体ずつ植えられています。

絵馬掛所

北野天満宮の絵馬奉納場所ですが、絵馬のほとんどは学業成就と合格祈願で中には国家試験合格祈願などもあります。

毎年10万枚の絵馬がこの絵馬掛所に奉納され、見た目でも尋常ではない数の絵馬が掛けられています。

絵馬掛所の前には牛舎があり、ここにも「撫で牛」が安置されていますが「一願成就のお牛さん」と呼ばれています。

文子天満宮

北野天満宮の発祥ともいわれる境内末社で御祭神は菅原道真公でご神徳は入試・学業成就。

社殿背後にある地主神社の隣、境内北門の近くに鎮座。

菅公が大宰府でその生涯を閉じられた40年後、巫女多治比文子(みこたじひのあやこ)に菅公の神霊よりお告げがあり、文子は自宅に御霊をお祭りしたと云われています。

その後、他の霊能者にも同様の神託が相次いだため、947年(天暦元)天満宮は現在地に移され、文子の住居跡も「文子天満宮」と称えられ、1873年(明治6)にこの地に遷座した。

境内摂社・末社

北野天満宮の境内にはたくさんの境内摂社、末社があります。

伴氏社は表参道の途中に、地主社は社殿の背後、北門近くに鎮座しています。

竈社は東門入ってすぐの場所に、福部社、白太夫社、老松社、火之御子社の四社は三光門前の参道に、宗像社、大杉社は庭園(梅苑)入口付近にそれぞれあります。

ここでは「文子天満宮」以外の九社の御祭神、ご神徳についてここでは紹介します。

伴氏社

御祭神は菅原道真公の母君でご神徳は“子供の成長と学業成就を守護”。

菅公の母君は大伴氏のご出身で古来より、北野の地は大伴氏の所領であると云われます。

伴氏社は新元号「令和」の典拠となった万葉集に深く関わられた菅公と深いご縁のあった大伴氏の祖廟として崇められてきました。

地主神社

御祭神は天神地祇(てんじんちぎ)でご神徳は“招福・交通安全・諸願成就”。

菅公をお祭りする北野天満宮の創建より以前にこの地に鎮座していた神社で表参道から楼門の正面に位置するのがこの「地主神社」で北野天満宮の七不思議のひとつに数えらえる。

竈社

御祭神は庭津彦神(にわつひこのかみ)、庭津姫神(にわつひめのかみ)、火産霊神(ほむすびのかみ)。

“台所の守り神”として天満宮の御供所(神様へのお供えを調理する台所)のかまどに祭られていたもので大釜が社殿の下に納められています。

福部社

御祭神は十川能福(そごうのうふく)でご神徳は“開運招福の神”。

十川能福は菅公に仕えた舎人(牛車を引く牛の世話役)であったが、「福の神」としていつの頃からか崇敬されるようになったといいます。

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白太夫社

御祭神は渡会春彦翁(わたらいはるひこ)でご神徳は“子授けの神”。

菅公に仕えた守役で若い頃から白髪が多く、白太夫と呼ばれたといいます。

老松社

御祭神は島田忠臣翁(しまだただおき)でご神徳は“植林・林業の神”。

島田忠臣は菅公の家臣で一説によると岳父(夫人の父)とも云われています。

火之御子社

御祭神は火雷神(からいしん)でご神徳は“雷除け・五穀豊穣の神”。

火雷神は北野天満宮鎮座の947年(天暦元)以前にこの地に「北野雷公」と称え祭られ、雷電、火難、豊作の守護神として広く人々の崇敬を集めたと云われます。

宗像社

御祭神は福岡県北西部の玄界灘に臨む陸地とその沖合にあるふたつの島に鎮座する「宗像の三女神」。

田心媛神(たごりひめのかみ)、湍津姫神(たぎつひめのかみ)、市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)の三女神でご神徳は“交通・海上運輸安全”。

大杉社

北野天満宮随一の御神木で樹齢は千年以上の時を経たものと推定される。

落雷により二又の幹はくじけて根幹を残すのみとなっている。

東門(重要文化財)

切妻造り、銅葺きの四足門で重要文化財に指定されている。

東門のある付近から西陣の花街・上七軒一帯は今でも京町家が残る京都ならではの景観が楽しめるエリアとして人気があります。

史跡・御土居

御土居とは豊臣秀吉公による都市遺構のことです。

秀吉公が長い戦乱で荒廃した京のまち都市改造の一環で外敵に供える防塁、鴨川氾濫に備えた堤防など市内約23㎞にわたり築いた「土塁」のことをいいます。

御土居は北野天満宮をはじめ九ケ所を史跡と定められていますが、北野天満宮の御土居は平安京の北西(乾)の方角にあたり、とても重要な箇所といわれています。

「切石組暗渠」が今も残る歴史的重要性の高い遺構として有名です。

梅苑

菅原道真公ゆかりの梅の木50種約1,500本が約2万坪の庭園に咲き誇る梅苑で例年2月初旬から3月中旬頃まで公開される。

入苑は大人1,000円で茶菓子付となっています。梅が見頃を迎える2月下旬から3月中旬の週末(金・土・日)は梅苑のライトアップが開催されます。

宝物殿

国宝「北野天神縁起絵巻」など皇室はじめ、公家、武家より奉納された北野天満宮の宝物を収蔵・公開している宝物館。

毎月25日、その他期間限定公開という形で開館しているのでお出かけの際はホームページでご確認ください。

北野天満宮“天神さん”の七不思議について


北野天満宮の見どころを紹介しましたが、さらに奥深く“天神さん”についてここでは深堀します。

初めての方はぜひ訪れる前にここでチェックしてから出かけると北野天満宮について深く知ることができます。

知らなければ何気に見過ごすようなものも結構あるので要チェック。

一、影向松(ようごうのまつ)

表参道の一の鳥居をくぐってすぐ右手にある見事な一本松で石の玉垣に囲まれています。

影向松と名付けられ、北野天満宮創建からこの地に立つ御神木として崇められて来ました。

初雪が降るとこの地に天神さま(菅公)が降臨されて雪見を愛でながら詩歌を詠まれるという言い伝えがあり、現在も初雪の日に硯と筆と墨をお供えし「初雪祭」が斎行されます。

数千年というわりにそこまでの巨木という感じもなく、小柄ながら美しい一本松です。

二、筋違いの本殿

通常の神社では参道の正面に本殿が鎮座するのが当たり前の光景ですが、北野天満宮は違います。

楼門から入って真っ直ぐ進むと本殿の横を通り過ぎて境内摂社である地主社が正面に鎮座。

理由は簡単、もとから地主社がこの地に鎮座しており、その後に菅公をお祭りした北野天満宮の社殿を建てた為で地主社の正面を避けて本殿が建てられました。

確かに参道は真っ直ぐの方と左手に進む参道に別れていますが、知らなければ正面に進んでしまいますよね。

三、星欠けの三光門

本殿前の中門を「三光門」と呼び、北野天満宮を語るうえでも有名な「星欠けの三光門」伝説が残る中門です。

三光門という名称は門に刻まれた日・月・星の彫刻に由来していますが、星の彫刻だけ実際には刻まれていません。

平安時代、帝が御所から北野天満宮へ向かってお祈りされる際に三光門の真上に輝いていた星こそ「北極星」。

当時の御所は現在と場所が異なり、北野天満宮を北西に臨む千本丸太町付近にあったといいます。

星の彫刻は刻まずとも三光門を見上げれば「北極星」が輝いていたから、という事のようです。

ちなみに本来、星の彫刻があるであろう場所(神殿側)に星の彫刻などなく、“銀の三日月”が刻まれています。ちょうど中央にある銀色の刃物のようなやつがそうです。

何とも神秘的な感じがしますが。

四、大黒天の燈籠

三光門の手前、右手に並ぶ石燈籠の中に大黒様の像が刻まれたものがあります。

大きく口を開けて笑っておられるようですが、大黒様の口に小石をのせて落ちなければ、その小石を財布に入れて祈るとお金に困らないという言い伝えが。

この石燈籠、かなり古く大黒様の表情も雨風に晒されてきたからか、彫りが浅くなっており、口に石をうまく乗せないとすぐに滑り落ちてしまうほど。

江戸時代に「大黒屋」を中心とした質屋組合によって奉献されたことから“大黒組”と刻印がされています。

お金の運だめし以外にも口にうまく入れた小石は“落ちない”事から受験生にも人気があるようです。

五、立ち牛

古来より牛は天神さまのお使いとして、北野天満宮境内には神牛の像をはじめ多くの牛の彫刻が見られます。

これは菅公が丑年の生まれであったこと、大宰府でその生涯を閉じられた際、菅公の御遺骸をお運びする牛車を引いていた牛が途中で座り込んで動かなくなり、近くの安楽寺に埋葬した故事に由来しています。

この故事から「撫で牛」をはじめ、「一願成就のお牛さん」など神牛は臥牛の姿になっているのですが、なぜか神殿に連なる拝殿欄間に刻まれた牛一体のみが立っています。

理由はわかりませんが、北野天満宮の七不思議のひとつをあなたも本殿参拝時に探してみましょう。

六、裏の社

北野天満宮の社殿(本殿)は反対側、北向きにも「御后三柱(ごこうのみはしら)」という御神座があります。

社殿(本殿)南向き、菅公の御神座と背中合わせで北向きにお祭りされているのは菅公のご先祖様にあたる天穂日命、おじい様の菅原清公卿、お父上の菅原是善卿の三柱の神です。

古来より天満宮の参拝は「御后三柱」と両方をお参りすることを常としてきた歴史があります。

ぜひ本殿をお参りした後に社殿背後にまわって学業成就のご神徳を授かりましょう。

七、天狗山

北野天満宮境内の北西角にある小山が「天狗山」です。

室町時代に描かれた「社頭古絵図(北野参拝曼荼羅)」には烏天狗の姿が描かれており、小山の名称の由来になったと考えられます。

都の北西(乾)の方角守護を司る北野天満宮の境内、さらに北西(乾)にあることから特に神聖な場所と考えられてきたのです。

現在は立ち入り禁止となっており、近づくことが出来ません。

天狗山の前には「一願成就のお牛さん」が安置されていますので忘れずお参りしましょう。

 

北野天満宮の七不思議、いかがでしょうか?

ただ単に参道に従って普通にお参りするだけでは本当に勿体ないと思うのでぜひ、七不思議スポットを探しながら拝観してみましょう。

北野天満宮へのアクセスと駐車場について

●北野天満宮
TEL:075-461-0005
〒602-8386 京都府京都市上京区馬喰町
■拝観時間 ※季節やイベントで異なる
4月~9月 5:00~18:00
10月~3月 5:30~17:30
※もみじ苑ライトアップ、梅苑ライトアップの期間や正月等は夜間も開門。
■拝観料金 境内自由
※もみじ苑、梅苑の公開は有料大人1,000円、小人500円
■アクセス 最寄駅は京福電鉄「北野白梅町駅」
・JR京都駅より市バス50・101系統「北野天満宮前」下車
・阪急西院駅より市バス203系統「北野天満宮前」下車
・京阪出町柳駅より市バス102・203系統「北野天満宮前」下車
・京阪三条駅より市バス10系統「北野天満宮前」下車
・京福電鉄「北野白梅町駅」下車、徒歩5分
■駐車場  参拝者専用あり(普段は無料)
※毎月25日縁日、初詣時期、ライトアップ時期は非常に混雑するため公共交通機関を利用下さい。


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まとめ

今回は長女の大学受験送迎からの合格祈願最強の神様「菅原道真公」にお参りして来ました。

合格祈願をしつつ、実は七不思議があったり、境内には太閤秀吉の遺構があったりと観光スポットとしても見応えがあります。

早春の梅の花は菅公もこよなく愛したといい、秋には紅葉が美しいスポットで季節ごとに違った楽しみ方もできます。

交通アクセスがおもに市バスとなりますが、閑散期などは参拝者専用の駐車場もあるので自家用車で行くのもいいかもしれません。※但し、毎月25日縁日、初詣時期、ライトアップ時期は控えましょう。

梅の花が満開となり、その後は枝垂れ桜が境内を彩る頃、子供たちには希望に満ちた春がやって来ることを願いつつ、次回は御礼参りに来たいと思います。

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