“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。
京都在住のブロガーKyotaroです。
“京都紅葉めぐり”でも歩いてのんびりめぐって個性豊かな紅葉と寺院が楽しめるエリアとして人気の「奥嵯峨」の紹介です。
「常寂光寺」「二尊院」「祇王寺」など四季折々の景観が楽しめる京都観光の大御所ともいえる寺院がひしめき合うエリア。
あなただけの秋を見つけに行きませんか?
紅葉の奥嵯峨は歩いて楽しむエリア
京都嵯峨は広大なエリアが広がり、古来より貴族たちの別荘地として愛されてきた静寂の地でもあり、小倉山など自然豊かな景観が今でも残っています。
小倉山の麓から愛宕山への登山口がある鳥居本周辺のエリアは「奥嵯峨」と呼ばれ、春の桜、初夏の青もみじ、秋の紅葉と四季折々の景色が楽しむことができます。
そんな「奥嵯峨」の楽しみ方を紹介します。
奥嵯峨へのアクセス
奥嵯峨は嵐山から歩いて有名な「竹林の小径」を通り抜けた先にあるエリア。
渡月橋から奥嵯峨入口にあたる「野宮神社」まで徒歩で約10分の距離。
大坂方面や京都駅からの公共交通機関として「阪急」「京福(嵐電)」の嵐山駅、「JR嵯峨野線」の嵯峨嵐山駅から徒歩で行くのが便利です。
「野宮神社」まで「京福(嵐電)」の嵐山駅と「JR嵯峨野線」の嵯峨嵐山駅から徒歩7,8分、「阪急」嵐山駅から徒歩15分を目安として下さい。
奥嵯峨に広がる静寂とのどかな風景
奥嵯峨の入口を「野宮神社」もしくはトロッコ列車「嵐山駅」とすると手前にあるのが「常寂光寺」「二尊院」「祇王寺」の3ケ寺です。
いずれも京都を代表する“紅葉名勝”として人気を誇るスポットでいずれも徒歩すぐの距離に点在している贅沢なエリアでもあるんですね。
「竹林の小径(野宮神社)」からのおすすめルートは「竹林の小径」⇒「常寂光寺」⇒「二尊院」⇒「祇王寺」となります。
途中、小倉山や愛宕山を眺めながら静寂な街並みを歩いて進んでいくのでそこまで歩く距離は気にならない、のが“奥嵯峨”最大の魅力です。
自然を感じ、歴史を感じながら歩くことができる人気のエリアです。
奥嵯峨にあるふたつの念仏寺も必見
「常寂光寺」「二尊院」「祇王寺」を拝観した後、さらに道を進んでいくと嵯峨鳥居本町並み保存地区にたどり着きます。
ここまで来ると観光客もかなり少なくなり、さらに静寂が深まり、愛宕山登山口、清滝に向かって緩やかな登坂の石畳の町並みが続きます。
周辺家屋も茅葺屋根の古い住宅が建ち並び、日本の“古き良き町並み”にまるでタイムスリップしたような感覚になります。
古い町並みが保存されている「嵯峨鳥居本地区」には8月の千灯供養でゆうめいな「あだし野念仏寺」、千二百羅漢像で有名な「愛宕念仏寺」のふたつの念仏寺があります。
「奥嵯峨」へ行くならふたつの念仏寺がある「嵯峨鳥居本町並み保存地区」までぜひ訪ねてみて下さい。
奥嵯峨の紅葉見どころ
「奥嵯峨」の紅葉ハイライトといえば「常寂光寺」「二尊院」「祇王寺」の3ケ寺です。
ともに歩いて5分程度の距離にあるのでまとめて効率よく拝観したいですね。
それぞれ紅葉見どころも特色のある3ケ寺なので詳しく紹介しましょう。
常寂光寺は紅葉づくしの境内が魅力
「常寂光寺」は境内のいたるところに楓の樹々があり、初夏の青もみじが美しいことで知られており、「秋になったらこの楓がすべて紅葉するのか?」と想像しただけでその規模が簡単に想像できるくらいです。
山門から先、参道、石段、本堂、そして高台にある多宝塔まで常に紅葉とともに楽しむことができる、まさに境内がまるごと庭園になったような景観が最大の魅力です。
多宝塔があるエリアは高台になっていて燃えるような紅葉の合間から京都市街、比叡山を眺望することもできます。
特におすすめは鐘楼周辺の紅葉で圧巻の景観が広がり「なぜ、鐘楼と紅葉はこんなに相性がいいのかなぁ」と思ってしまうほど。
また、運が良ければSNSでも話題、人気の人懐っこい猫「黒べえ」に会えるかも…!?
二尊院、紅葉の馬場と燃えるような勅使門
「二尊院」は正式名称を「小倉山二尊教院華台寺」といい、その名の由来は本堂に安置される二体の御本尊「発遣」と「来迎」二尊の如来像から来ています。
御本尊が二体並んで鎮座するのは全国的にも珍しい光景です。ぜひ拝観しましょう。
紅葉の見どころは何といっても「紅葉の馬場」と「勅使門」から眺望できる紅葉です。
「勅使門」からの紅葉は有名な「そうだ京都、行こう。」のキャンペーンポスターにもなったほど美しい景観として知られています。
また「二尊院」境内には運河建設に多大な功績を残した江戸初期の豪商・角倉了以像と墓があり、ここでも燃えるような紅葉に包まれた鐘楼は写真スポットのひとつです。
祇王寺、青苔の上に広がる極上の敷き紅葉
「祇王寺」は平清盛と白拍子ゆかり悲恋の尼寺として有名です。
尼寺なので本堂などの堂宇はなく、草庵があり、庭園に広がる紅葉とのコントラストが見どころのひとつであり、人気の景観です。
ただ「祇王寺」といえば、樹々の紅葉というよりは青苔が有名な小さな尼寺、そして最も有名なのが青苔一面を覆いつくすかのような“散りもみじ”こと“敷き紅葉”です。
晩秋でも青々とした緑色の苔と紅葉のコントラストが写真映えする11月下旬から12月上旬が見頃です。
嵯峨鳥居本の紅葉も見逃せない
奥嵯峨の3ケ寺のさらに奥にあるのが「嵯峨鳥居本町並み保存地区」です。
その名の通り、瓦屋根の町家風家屋と茅葺の農家屋、石畳が続く町並みが保存された重要伝統的建造物群保存地区となります。
このエリアにある“ふたつの念仏寺”も必見のスポット、詳しく見ていきましょう。
あだし野念仏寺にもある竹林の道
「あだし野念仏寺」まで来ると「京福(嵐電)」の嵐山駅からのんびり歩いて徒歩30分はかかるエリアとなります。
周辺の町並みが古き良き日本家屋の素晴らしさ、どこか懐かしいと思わせるような雰囲気が滲み出ているのが特徴的。
そんな町並みの中に静かに佇む「あだし野念仏寺」でも参道添い、境内すぐの庭園周辺で美しい紅葉を楽しむことができます。
ハイライトは境内中央にある「西院の河原」と境内奥にある「竹林の道」です。
「西院の河原」は約8,000体もの石仏・石塔が、石を積み上げた「賽の河原」に似てることからその名が付いたと云われており、「あだし野念仏寺」の代名詞となっています。
愛宕念仏寺は“るろうに剣心”の聖地
「愛宕念仏寺」は奥嵯峨の最奥端にあり、清滝トンネル手前にある寺院で「京福(嵐電)」の嵐山駅からのんびり歩いて徒歩40分近くかかります。
ここまで来ると町並みというより山の中にある寺院という感じのほうが強いですね。
「愛宕念仏寺」の最大の特徴は境内を埋め尽くすかのように広がる圧巻の羅漢像たち。
神秘的というか数千もの羅漢像から見つめられてる、と思うと背筋が凍るような思いになるというか、不気味な雰囲気さえ漂います。
境内では紅葉を楽しむこともできますが、ここだけは「千二百羅漢像」がインパクトで勝ってしまうかも。
「愛宕念仏寺」の羅漢像は「るろうに剣心」のエンディングに登場したことでも知られ、“るろうに剣心”の聖地として有名なスポットにもなっています。
まとめ
今回は京都紅葉めぐりの中でも歩いてのんびり散策気分でめぐることができる人気のエリア「奥嵯峨」を紹介しました。
嵐山とセットで観光できることもあり、紅葉シーズンには多くの観光客で賑わいます。
山里にある寺院の紅葉は各寺の特徴があり、今回紹介した5ケ寺の紅葉もそれぞれの特色と各寺院の個性を楽しむことができ、飽きることがありません。
「奥嵯峨」は奥が深い、まさに歩いて楽しめる紅葉づくしのエリアでKyotaroおすすめのルートとして紹介させていただきました。
可愛らしいご朱印で人気がある「證安院」があるのも「奥嵯峨」エリアとなります。
あなたが訪ねる時の参考にして下さいね。
コメント