京都在住のブロガーKyotaroです。
京都大学の裏山という名で親しまれる京都の“吉田山”をあなたはご存知ですか?
京都大学に隣接し、この吉田山の麓に広大な京大キャンパスが広がり、遊歩道も整備され、山中にはカフェもあり、京大生にとっては庭みたいな存在です。
この吉田山は山自体が“パワースポット”といわれ、山中の神楽岡に鎮座するのが節分祭で有名な「吉田神社」です。
吉田神社の行き方や見どころについて詳しく見ていきましょう。
京都の吉田神社への行き方について
京都の吉田神社への行き方についてまとめました。
京都駅や四条河原町からのアクセス、最寄駅はどこなのか?また、駐車場はあるのか?
最寄駅は京阪電鉄の出町柳駅ですが、そこからでも徒歩20分はかかります。
電車を利用
最寄駅は既述の通り、京阪電鉄「出町柳駅」となります。
京都駅発
京都駅より地下鉄烏丸線+地下鉄東西線+京阪鴨東線を乗り継ぐルート。2回乗換が必要です。所要時間は約30分。
地下鉄烏丸線(京都駅→御池駅・乗換)→地下鉄東西線(御池駅→京阪三条駅・乗換)→京阪電鉄鴨東線(三条駅→出町柳駅・下車)
地下鉄260円、京阪220円、合計運賃480円
四条河原町発
四条河原町から京阪「祇園四条駅」まで移動、京阪を利用して「出町柳駅」まで行くルートです。所要時間は約20分。
京阪本線・鴨東線(祇園四条駅→出町柳駅・下車)
京阪220円、合計運賃220円
市バスを利用
京都市内主要駅から市バスでのアクセスです。市バス201、206系統の利用で運賃はどこから乗っても一律230円区間となります。
市バスについては季節や時間帯によって道路渋滞等の影響で所要時間に大幅なずれが出てしまうことが多々ありますので注意ください。
京都駅発
市バス206系統【東山通 北大路バスターミナル行き】「京大正門前」下車/所要時間約35分、運賃230円
四条河原町発
市バス201系統【祇園 百万遍行き】「京大正門前」下車/所要時間約20分、運賃230円
出町柳駅発
市バス201系統【祇園 みぶ行き】「京大正門前」下車/所要時間約5分、運賃230円
地下鉄今出川駅発
市バス201系統【百万遍 祇園行き】「京大正門前」下車/所要時間約10分、運賃230円
マイカーを利用
吉田神社にいちばん近いのは名神京都東インターを利用する方法。但し、大阪方面から来る場合は、京都山科まで行って京都市街へ戻る形になります。
ただ、京都南インターから渋滞にはまることを考えると京都東インターのほうがいいでしょう。京都東インターからは渋滞無しで所要時間約20分みて下さい。
駐車場は約20台程度停めるスペースがありますが、祭事や節分祭の時は駐車場利用は不可なので公共交通機関を利用するか、周辺コインパークを利用して下さい。
吉田神社は山全体がパワースポット
吉田神社の参拝に訪れてみればわかりますが、手水舎横の鳥居をくぐって緩やかな石段を上ってる時から、厳かな雰囲気を感じます。
その理由を探って来ましたので以下にまとめました。
創建の歴史と由緒に感じる権力
吉田神社の創建は清和天皇時代の859年(貞観元)に中納言・藤原山蔭卿が都の鎮守神を吉田山に勧請したことに始まります。
吉田山の神々が集まる聖地といわれた神楽岡に鎮座、東山三十六峰のひとつ十二峰目にあたり、皇室からの崇敬も厚く、隆盛を極めました。
特に神職の吉田兼倶が吉田神道を創設したことで神道界に絶大なる権威を得たため、伊勢神宮からも一目置かれていたといいます。
本殿鳥居前の御神木
吉田神社の石段をあがると左手に鮮やかな朱塗りの本殿が見えてきます。本殿鳥居があるのですが、視界に入ってくるのは鳥居のすぐ前に立つ背の高い木。
実はこの木は吉田神社の“御神木”でその存在感を誇示するかのように鳥居の前に立ち誇っています。ここからも並々ならぬパワーを感じました。
四神が祀られる四つの神殿
御祭神は健御賀豆知命(たけみかづちのみこと)、伊波比主命(いはいぬしのみこと)、天之子八根命(あめのこやねのみこと)、比売神(ひめがみ)の四神が祀られています。
本殿から中を拝むと確かに四つのお社が並んでおり、向かって右から第一殿、第二、第三、第四と上記の順番に御祭神が祀られています。
本殿の中には四つの神殿があり、なかなかお目にかかれない景観がここでは拝むことができます。四神が祀られた四つの神殿からもパワーを感じずにはいられないでしょう。
八百万の神々を祀る大元宮
境内の一角、「大元宮」には全国の神々を祀る社が本殿を囲むように左右に祀られています。その数なんと3132神というから、パワースポット以外何ものでもないでしょう。
正月と毎月1日のみ開放される内院は、まさに吉田神道の宇宙軸を表しており、始まりの神“虚無大元尊神”を中心にそこから生まれた八百万の神々が周囲に祀られています。
ここがまさに吉田山のパワースポットの源なんですね。
吉田神社境内の見どころと所要時間
吉田神社の境内見どころと参拝所要時間についてまとめました。
まず参拝の所要時間ですが、御祈祷などが無い場合で普通に参拝すると最低1時間は必要ですね。
早足で参拝したいのですが、山の中腹にあり、石段をあがらないといけない摂社が結構あり、早くまわるのも難しそうです。特に神龍社の石段はすごく厳しいですからね。
では見どころについて見ていきましょう。
今宮社
吉田神社の末社。二の鳥居の左手に鎮座し、隣には手水舎があります。
古来より木爪大明神と称し、地元の産土神として御神徳を授かることができます。
本宮
清和天皇時代の859年(貞観元)に中納言・藤原山蔭卿が都の鎮守神を吉田山に勧請して創建されたのが吉田神社の始まり。
本宮には四神が祀られ、神殿も四つある珍しい本宮となっています。
吉田山がパワースポット呼ばれるのは吉田神社が鎮座している「神楽岡」が古来より神が集いし岡といわれる聖地だからです。
皇室から崇敬も厚く、神職の吉田兼倶が創設した吉田神道によって神道界に絶大なる権威を得て隆盛を極めることとなり、その力は伊勢神宮からも睨まれる存在にまでなったといいます。
神楽岡社
古来より水を司る神、雷除の神として崇拝され、神楽岡町地主の神として崇められてきた摂社。
神が集いし岡として吉田神社本宮が創建された頃にはすでにこの地に鎮座していたといいますが、鎮座の年代は不明。
若宮社
本宮に祀られている天之子八根命と比売神の御子である天忍雲根命(あまのおしくもねのみこと)を祀る摂社。
水徳の神として崇敬され、もとは本宮第二殿と第三殿の間に無社殿で祀られていたが、現在の場所に祀られて摂社となった歴史があります。
神龍社
後に吉田神社の神職となり、大元宮の創始者でもあるト部兼倶を祀る明治13年に吉田神社の末社に定められた社。
長い長い石段を登った上に鎮座し、参拝するのにひと汗かく場所にあります。
菓祖神社
京都を中心に全国の菓子業界の人々から信仰の厚い神社。
果物の祖といわれる橘を日本に持ち帰ったという田道間守命、日本で初めて饅頭を作ったという林浄因命の2神を祀ります。
山蔭神社
吉田神社の創建に貢献された藤原山蔭卿を祀る神社。ここから左京の街並みや京都市街が一望できるビュースポットでもあります。
藤原山蔭卿は日本で初めてあらゆる食物の調理調味に関わったと云われ、古来より「包丁の神」「料理飲食の祖神」として飲食業界の人々から厚い崇敬を受けている。
大元宮
神職の吉田兼倶が昔、左京室町にあったという社を現在の地に移築造営し、遷座されたと云われます。
内院は「吉田神道」の宇宙軸を現しており、始まりの神「虚無大元尊神」を中心とし、そこから生まれる八百万の神々をお祀りして、全国の神々を祀る社とした。
全国の神々を祀るというのはまさに伊勢神宮に“喧嘩を売る”ようなものであり、神道界に絶大なる権威を得て隆盛を極めた「吉田神道」の力をうかがい知ることができます。
三社社
吉田神社の末社で大元宮の向い側に位置する小さな社。海の神、山の神、そして知識の神をそれぞれ祀る。
竹中稲荷社
吉田神社の末社で商売繁盛のご利益がある。
以上、全部を参拝したら最低1時間、山中の境内なので普通に参拝したら1時間10~20分は時間が必要でしょう。
境内はアップダウンが結構あるのであなたのペースで参拝されることをおすすめします。
吉田神社へのアクセスと駐車場について
■吉田神社
TEL:075-771-3788
〒606-8311 京都市左京区吉田神楽岡町30
拝観時間 参拝自由※社務所は9時~17時迄
拝観料金 境内自由
アクセス 市バスの利用が便利
・京阪鴨東線/「出町柳駅」下車徒歩約20分
・市バス/JR京都駅より206系統「京大正門前」下車徒歩5分
・市バス/四条河原町より201系統「京大正門前」下車徒歩5分
・市バス/出町柳駅より201系統「京大正門前」下車徒歩5分
駐車場 20台程度 ※節分祭中は利用不可
まとめ
京都大学キャンパスの裏山、吉田山のパワースポットとしての見どころの紹介でした。
京大正門前から徒歩5分の距離で電車の最寄駅はやや遠いですが、アクセスはそこまでややこしいわけではありません。
周辺に平安神宮など有名なスポットがあるのでそこまで有名ではないイメージがあると思うのですが、歴史を辿るととても神聖な場所に鎮座する由緒ある神社なのです。
吉田山は京大の体育会系の部活トレーニングの場として、地元の憩いの場として愛されるスポットでもあり、自然も多く残り、山中には人気のカフェもある神聖な山です。
東山三十六峰の十二番目に数えられる神の棲む山の紹介でした。
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