“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。
京都在住のブロガーKyotaroです。
近年、京都の紅葉新名所として、嵐山の人気スポットとして知名度の上がってきた祐斎亭。
初めて訪れてから2年半経ち、ようやく紅葉の季節に訪れることができました。
元々がとても静かな染色工房を併設した絶景スポットなのですが、紅葉シーズンに初めて訪れた時の様子を紹介します。
祐斎亭の予約が11月必須な理由とは?
近年、インスタなどSNSやテレビでも話題になる京都嵐山にある祐斎亭。
もともとKyotaroがその存在を知ったのは、コロナ禍真っ只中の2021年春の事。
初めて訪ねたのはその年の6月でしたが、当時は緊急事態宣言期間中で外出自粛の風潮があり、京都嵐山に誰もいない時に祐斎亭を訪ねました。
それから幾度となく訪れてきましたが、今回紅葉見頃のシーズンに訪れるのは初となります。
その時の様子を詳しく紹介します。
祐斎亭の予約が11月は絶対条件の理由
当ブログでも紹介してますが、祐斎亭は基本的に事前の見学予約をホームページからできるようになってます。
でも春や新緑のシーズン、行楽シーズンの10月までは事前予約がなくても当日に空き枠があれば、入場する事ができます。
実際にKyotaroも当日受付で入場することがほとんどでした。
但し、紅葉シーズンとなる11月は事前予約をしてから訪問する必要があります。
理由は簡単、京都が紅葉シーズンを迎える11月は多客期であること、そして嵐山も年間で一番の混雑を迎えるからです。
今や祐斎亭も周囲が紅葉する、京都の新しい紅葉名所のひとつとなり、11月はほぼ事前予約でいっぱいになってしまうのです。
実際にホームページを見て頂けるとその様子がご理解頂けます。
祐斎亭は11月に当日枠は無いの?
では11月の祐斎亭には一切、当日枠が無いのか?と言うと「はい、ありません」と言う答えになってしまいます。
ですが、キャンセルが出たり、11月前半はまだ紅葉していないこともあり、空き枠がある事がありますので全く無いとは言い切れません。
紅葉シーズンにこだわりが無いのであれば可能性は充分にありますので、事前にホームページを確認してから訪ねてみましょう。
但し、予定が決まってるのであれば11月中の訪問は必ず予約してから行くことをおすすめします。
逆に11月後半、11月23日祝日から12月最初の週末までは紅葉がいちばん綺麗な季節なので事前予約は必須です。
この点を理解してから計画を立てるようにしましょう。
紅葉シーズンの祐斎亭は本当に綺麗であり、より鮮やかに紅葉が楽しめる仕掛けがされています。
これも染色家である奥田祐斎さんのアイデア、仕掛けによるもので、芸術家の粋を感じる事が出来る体験が出来るのは貴重な機会ですね。
奥田祐斎氏の染色工房としての祐斎亭
今や国内のみならず、海外観光客にとっても京都の紅葉新名所となった嵐山祐斎亭ですが、本来の姿は別にあります。
そう、もともとは染色家である奥田祐斎さんの染色工房です。
その前身は約800年前に造営された後嵯峨・亀山上皇の離宮跡に明治期に建てられた舞妓、芸妓憧れの地として有名な千鳥と言う料理旅館でした。
ノーベル文学賞を受賞された文豪こと川端康成氏が長期滞在して「山の音」を執筆した事で有名、今でも祐斎亭には川端康成の部屋という名が残されています。
このように由緒ある地に奥田祐斎さんの染色工房はその跡を引き継いで運営されているのです。
歴史的に見ても充分訪れる価値のある史跡でもあるわけです。
現在は「映えスポット」として紹介される事もあるようですが、このような歴史、そしてあくまで染色工房が見学させて頂ける施設として認識して訪ねたいですね。
祐斎亭、紅葉見頃はいつ?現地の混雑状況と拝観の仕方について
続いて嵐山祐斎亭の紅葉見頃と予約制といえ紅葉シーズンがどの程度混雑するのかについて見ていきましょう。
祐斎亭の紅葉見頃は?
祐斎亭の紅葉見頃は11月23日から11月最後の週末にかけてがいちばん鮮やかな紅葉を見る事ができます。
もちろんその年の気候状況にもよりますが、だいたい嵐山の紅葉見頃と同じ時期と考えていいでしょう。
但し、紅葉が本当に鮮やかに見る事が出来るのは数日程度という事から考えると本当のピークは 3日程度なのかもしれません。
ここまでの話になると確率論になってしまいますが、11月最終土日あたりの気候をチェックしておけば、大きく外れる事はないでしょう。
祐斎亭の11月混雑ぶりはどの程度か?
祐斎亭は基本的に予約制なので11月は入場者数も限られてるからそこまで混雑する事はない?と考えがちですがそうでもありません。
京都の紅葉は強し!というか、祐斎亭の予約枠は30分刻みになっているのですが、30分ごとにどんどん枠内いっぱいの人がやって来ると思うと結構な来訪者数になります。
当然、時間が来るまで入口前に並ぶ、係の人が名簿チェックをする事になり、予定時刻になっても少し待ち時間が出ます。
ちなみにKyotaroが予約したのは朝8時30分からの枠でしたが、それでも5分遅れの入場でした。
2023年は当然、海外観光客も結構な人数がやって来てるので建物内は行列が出来てました。
紅葉見頃の週末は写真撮影しか出来ない祐斎亭
紅葉が見頃を迎えるシーズンの混雑ぶりはすでに紹介の通りですが、見学方法も制限がかかります。
普段は下駄箱に靴を置いて内部見学となりますが、紅葉シーズンは受付備付のビニール袋に靴を入れて玄関から川端康成の部屋へ。
見学順路は川端康成の部屋→丸窓の部屋→工房→テラス席→水鏡という順番に流れていき、逆戻りは出来ません。
戻ってもいいのですが、あまりに人が多くて戻ってもどこかでゆっくりするとかも出来ません。
どうしてももっと写真を撮りたい、という人は改めてその部屋まで戻ってまた一から並んで撮影をしても良い、という事になっていました。
実際に訪れたときも、川端康成の部屋で10分程度並んでようやくテーブルの前で撮影できました。
テーブルに沿って少しずつ左方向へズレて行く感じです。
続いて丸窓の部屋でも10分程度の順番待ち、丸窓の部屋に入ったら、同じく少しずつ左にスライドして順番に部屋を出て行く事になります。
次は夢こうろ染めの工房、そして隣接する屋外にあるテラス席へ。
ここまで来ると人もようやく疎らで並ばなくても良くなります。
最後に水鏡を撮影したらそのまま屋外を通り抜けて入り口の方へ出て退出となります。
このように滞在時間中に好きな場所へ移動して再び玄関で靴を履いて帰る、という普段のようにはいきません。
紅葉シーズンに行く場合はこのような状況ですので絶景リフレクションを写真におさめる事を主目的にする、と割り切って行くようにして下さい。
祐斎亭の美しい紅葉
最後に祐斎亭の美しい写真をご覧下さい。
※媒体等への無断転載はしないで下さい。
嵐山・祐斎亭へのアクセスと駐車場について
嵐山の渡月橋を起点に「祐斎亭」への行き方は、渡月橋を北へ渡り、大堰川(桂川)沿いを左に福田美術館がある方向へ進みます。
大堰川(桂川)沿いを進むと亀山公園の入口とお食事処「亀山家」があり、さらに進むと車が停まっている場所があります。
そちらを過ぎた辺りの右手にある階段に「嵐山 祐斎亭」の看板があり、階段を登っていくと「嵐山 祐斎亭」入口があります。
●嵐山祐斎亭(ゆうさいてい)
TEL:075-881-2331
〒616-8386 京都府京都市右京区嵯峨亀ノ尾町6
見学時間 10:00〜18:00
※ライトアップ期間は〜19:30まで
見学料金 一般2,000円(お抹茶・お茶菓子付)
※10歳以上より入場見学可
アクセス 各線「嵐山駅」より徒歩
・阪急嵐山線「嵐山駅」より徒歩12分
・京福電鉄(嵐電)「嵐山駅」より徒歩8分
・JR山陰本線「嵯峨嵐山駅」より徒歩15分
駐車場 なし
まとめ
祐斎亭の紅葉シーズン、如何でしたでしょうか。
普段はとても静かで青もみじの季節は週末でもゆったり過ごせる場所なのですが、11月後半は施設内で行列を作って写真撮影の順番を待つ事になります。
もちろん撮影せずに景観を楽しむ事も出来ますが、次々に後ろから人がやって来るのでどんどん前へ進まないといけません。
万博や動物園などで人気展示を見学する時のような流れ見学をイメージして貰えればいいかと思います。
写真撮影のみですが、とても美しい景観をご覧頂き、写真も自由に撮れるので後でゆっくりカフェなどで画像を振り返るスタイルになるのも仕方ありませんね。
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