京都嵐山の祐斎亭(ゆうさいてい)は事前予約が必要?入場料はいくら?

神社仏閣(観光)
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“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。

京都在住のブロガーKyotaroです。

京都嵐山は有名な寺院や大河内山荘といった名勝庭園がたくさんあり、京都でも人気の観光地です。

そんな嵐山にある「嵐山 祐斎亭」はかつて1200年前に平安貴族たちが別荘地として季節の移り変わりを楽しんだという場所。

今回は「嵐山 祐斎亭」を訪ねる際の注意点、気になる情報についてまとめました。

ぜひ参考にして下さいね。


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祐斎亭(ゆうさいてい)の事前予約と入場料について

京都嵐山にある「祐斎亭」は築150年を誇る明治期の建造物でかつては「千鳥」という料理旅館で京都の舞妓や芸妓たちにとって憧れの場所であったといいます。

また文豪・川端康成の「山の音」執筆地としても知られ、由緒ある場所でもあります。

現在は染色作家である奥田祐斎による染色技法、夢こうろ染の作品を閲覧するアートギャラリーが併設された史跡となっています。

祐斎亭の見学予約について

「嵐山 祐斎亭」は見学予約が必要で専用ホームページからのウェブ予約となり、見学料は当日現地にて現金での支払いとなります。

予約画面に入ると・・・

■ウェブ予約の入力項目
・メニューを選択する
・日程を選択する
・連絡先を入力する

のそれぞれの項目を入力していきます。

メニューを選択する

「嵐山 祐斎亭」の見学プランを選択するのですが、コースがいくつもあるわけでなく、お抹茶とお菓子の付いた【嵐山 祐斎亭】見学プランがあるのみです。

一回の見学所要目安は30分となっていますが、美しい景観に見とれてると時間的に少し忙しない感じがします。

※スマホの場合は「メニューを選択する」はスキップして「日程を選択する」から始まります。

日程を選択する

「メニューを選択する」とカレンダーが出てくるので訪問する日程をクリックしましょう。

すると今度は10時から19時までの時間が毎時00分、30分表示されますので訪問する予定時刻と訪問人数をクリックします。

尚、ウェブ予約は12時間前までしかできないので前日の予約の際には注意しましょう。

連絡先を入力する

最後に氏名(漢字/カタカナ)とメールアドレス、電話番号を入力します。

いちばん下には「連絡事項」を記入する欄があるので特に伝達が必要な事項がある場合はこちらへ記入しましょう。

祐斎亭の入場料について

「祐斎亭」の入場料(見学料)はおひとり様2,000円となります。

ちょいと割高に感じますが「お抹茶・お茶菓子付」サービスが付いてるのと「染色アートギャラリー」の見学までできます。

「染色アートギャラリー」では工房での制作風景や「夢こうろ染」のお買い物もできます。

※2021年10月に工房に隣接して「テラス席」と水を張った観賞用テーブル「水鏡」が完成し、見学することができるようになりました。

通常のテーブルではなく、水を張ったテーブルなのでまた違う光景が楽しめます。

祐斎亭(ゆうさいてい)の見どころとアートギャラリー

「嵐山 祐斎亭」の見どころと染色アートギャラリーについて紹介します。

建物自体はそこまで大きくないので見学時間は30分あれば充分なのですが、景色が美しい場所なのでじっくり見ていたいという方にとってあっという間に時間が来てしまいます。

見どころは大きく分けて「川端康成の部屋」「丸窓の部屋」の2つ、プラス「染色アートギャラリー」となります。

あとは個性豊かな廊下やトイレもユニークなデザインとなっています。詳しく見ていきましょう。

玄関と庭

大堰川(桂川)沿いの石段を上がると「祐斎亭」の門、その先には玄関と庭が見えてきます。

庭はそう広くありませんが、小さなベンチがありますので座って静かな景観を楽しむことができます。

運が良ければ大堰川(桂川)を行き交う保津川下り遊覧船や「星のや」へ向かう専用船も見ることができます。

玄関で靴を脱いであがります。

川端康成の部屋

まず最初に案内されたのは「川端康成の部屋」でした。

予約状況によって「丸窓の部屋」へ最初に案内されることもあるようです。

人が重ならないよう配慮をして案内されています。

「川端康成の部屋」は文字通り、川端康成が「山の音」を執筆したという部屋。

ここからも美しい青もみじと大堰川(桂川)を眺めることができます。

机に移る景観を写真におさめられるよう部屋の奥にテーブルが置いてあります。

Kyotaroはこちらの部屋で「お抹茶・お茶菓子」を頂きました。

保津川下り遊覧船の船を漕ぐ「ギーコ、ギーコ」という音、野鳥のさえずり、そして対岸上流にある大悲閣千光寺の鐘を撞く「ゴーン、ゴーン」という音が響きわたります。

最高の時間を過ごすことができました。

丸窓の部屋

「川端康成の部屋」で「お抹茶・お茶菓子」を堪能したあとは、「丸窓の部屋」へ移動。

特徴的な“丸窓”が印象的な部屋で左右には控室と茶室がそれぞれあります。

ここでは2ケ所テーブルが置かれてあり“丸ふたつ”と“丸が繋がった瓢箪窓”があり、それぞれの窓の前にテーブルがあります。

「川端康成の部屋」も有名ですが、景観(写真)で紹介されることが多いのが「丸窓の部屋」です。

“インスタ映え”写真が撮れるスポットです。

夕刻に近い15時に訪ねたので陽の光が樹々に反射して暗い部屋から外を眺めると眩しい緑の光景が、とても美しく幻想的な景観を創り上げています。

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確かにしばらく何も考えずに静かに見つめていたい気分になりました。

テラス席と水鏡(2021年10月完成)

2021年10月に祐斎亭内のアートギャラリーがある工房の前に「テラス席」と水を張った観賞用のテーブル「水鏡」が完成したので紹介します。

まずテラス席は工房前の庭に幅10mくらいの長いテーブルが設置され、そこに腰かけて眼下に流れる陽光が反射して翡翠色が綺麗な大堰川を眺めることができます。

のんびり、足はぶらぶらさせながら座れる設計になってるのがなかなかの居心地を演出していますね。

またテラス席の隣には幅1,5mで奥行きが3mの水を張ったテーブルがあり、テーブルの前に座ると正面の景色が水面に反射するシンメトリーが楽しめる「水鏡」があります。

2名掛けのテーブルなのでカップル1組しか同時に楽しむことができませんが、テラス席から様子を見て見学することができます。

「水鏡」は「川端康成の部屋」や「丸窓の部屋」にあるテーブルリフレクションとは違い、風によっても水面に波紋が広がるため、さらに幻想的な光景を楽しむことができます。

嵐山の祐斎亭へ予約なしで行ってみた、羽衣アートと水鏡が映える季節
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まさに“シンメトリーな景観2.0”というに相応しい景観のアップデートを感じる瞬間でした。

紅葉の季節はもっと感動的な風景を楽しむことができそうです。

染色アートギャラリー

玄関から右手「丸窓の部屋」のさらに奥、建物のいちばん奥に「染色アートギャラリー」があります。

部屋がふたつあり、向かって右手が染色工房、左手が「夢こうろ染」の作品が閲覧と売店を兼ねたギャラリーとなっています。

奥田祐斎さんの染色技術の凄いところはあたる光の影響よって色が変色して見える、独特の技法を使った作品となっています。

実際に作品に光をあてて雰囲気が変わる様子も展示してあるので色が変わるのが一目瞭然でした。

奥田祐斎さんの作品は絹と水と火と染料を絶妙に操った「染の美」はまさに自然との共生から生まれるアートとして高い評価を受けておられます。

“色の魔術師”の異名を持ち、その卓越した色彩感覚と“にじみの美”のバランスから創られるデザインからは日本の“わび・さび”が表現されている、と言われるほど。

まさに染色のマジシャンという印象を受けました。

廊下

廊下には建物の外観から想像できない派手なアートが施されています。

これも奥田祐斎独特のアートな世界がなせる技、といったところでしょうか。

廊下は非常に狭く、人ひとり通るのがやっとの広さで、建物に構造上の歴史を感じます。

ユニークなトイレ

玄関の通路を奥に進むと“おといれ”と書かれた看板があり、両サイドにふたつのトイレがあります。

左に“水きんくつとアート”を表現したトイレ、右に“金魚”と書かれた「金魚水槽」がある個性的なトイレがふたつあります。

どちらも男女兼用トイレになってるようですが、その派手さについ使用するのをためらってしまいそうになります。

ここにも“アートな世界”が広がっています。

祐斎亭へのアクセスと駐車場について

渡月橋を起点に「祐斎亭」への行き方の紹介です。

渡月橋を北へ渡り、大堰川(桂川)沿いを左に「嵐山よしむら」や「福田美術館」がある方向へ進みます。

嵐山よしむらで手打ちそばランチはいかが?予約事情と駐車場について
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大堰川(桂川)沿いを進むとお食事処「亀山家」があり、さらに進むと車が停まっている場所があります。

そちらを過ぎた辺りの右手にある階段に「嵐山 祐斎亭」の看板があり、階段を登っていくと「嵐山 祐斎亭」入口があります。

●嵐山祐斎亭(ゆうさいてい)
TEL:075-881-2331
〒616-8386 京都府京都市右京区嵯峨亀ノ尾町6
見学時間 10:00~18:00
※ライトアップ期間は~19:30まで
見学料金 一般2,000円(お抹茶・お茶菓子付)
※10歳以上より入場見学可
アクセス 各線「嵐山駅」より徒歩
・阪急嵐山線「嵐山駅」より徒歩12分
・京福電鉄(嵐電)「嵐山駅」より徒歩8分
・JR山陰本線「嵯峨嵐山駅」より徒歩15分
駐車場  なし


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まとめ

「嵐山 祐斎亭」の紹介でしたが、如何でしたでしょうか?

ここは言葉であれこれ説明するよりは写真を見てもらってとにかく実際に行って貰ったほうがその素晴らしさがよく伝わると思います。

かつて平安貴族たちが1200年前に別荘を嵐山に構え、舟遊びをしていたと聞きますが、まさにその世界を「嵐山 祐斎亭」が再現しています。

樹々の間から垣間見える“翡翠色”に輝く大堰川(桂川)の流れは四季折々異なる周囲の景観とのコントラストが本当に美しい景観を創り上げています。

ぜひ、あなたも実際に訪ねて堪能してみて下さい。

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