文子天満宮は北野天満宮の前身神社、天神信仰発祥のパワースポット

神社仏閣(観光)
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“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。

京都在住のブロガーKyotaroです。

京都で合格祈願と言えば「北野天満宮」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?

そんな北野天満宮の前身となった神社が京都市下京区にあり、天神信仰発祥の地、現在は縁結びパワースポットとして知られています。

今回は菅原道真公、菅公の乳母であった多治比文子ゆかりの文子天満宮の紹介です。

詳しく見ていきましょう。


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文子天満宮は北野天満宮の前身神社

北野天満宮の前身神社と云われる文子天満宮の由緒について紹介。

京都市下京区の大通り近くの静かな住宅街に佇む小さな神社です。

文子天満宮と北野天満宮の関係

文子天満宮が北野天満宮の前身神社と云われる歴史について見ていきましょう。

菅原道真公は京都から九州大宰府へ左遷され、失意のなか59歳でその生涯を終えます。

後の世に起こる天候不順、政治混乱を当時の人々は怨霊となって暴れまわる菅原道真公によるものと恐れていたといいます。

942年(天慶5)に菅公の乳母であった多治比文子のもとに「われを右近の馬場(現在の北野天満宮がある場所付近)に祀れ」と怨霊となった菅公が託宣(=お告げ)されました。

しかしながら貧しい文子に社殿を建てる事は叶わず、西京七条二坊に小さな祠を建てて菅公をお祀りしたのが文子天満宮の始まりと云われています。

後の947年(天暦元)6月に北野天満宮が創建されるきっかけを作ったのは多治比文子だったのです。

菅原道真ゆかりの史跡が残る文子天満宮の境内

文子天満宮は京都市下京区の住宅街にある小さな神社です。

決して広くない境内には本殿、文子殿のほか、境内摂社の白瀧稲荷大明神、境内末社の老松社(植林林業の神)、白太夫社(子宝の神)があります。

境内本殿の右奥には菅原道真公が大宰府へ向かう途中にこの地を訪れた際に腰かけられたという「菅公腰掛石」があります。

社務所ではお守り、御朱印の授与を受け付けてもらえます。

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御祭神が菅原道真公ということで学業成就、合格祈願のお守りと“天満宮”ということで牛みくじ、願かけ牛など牛にまつわる授与品が勢ぞろいしています。

文子天満宮は天神信仰発祥地、パワースポットとしての魅力とは?

文子天満宮は菅原道真公の乳母であった多治比文子が自宅に菅公を祀るための祠を建てたのが始まりと云われています。

天神信仰発祥地となった歴史、そのご利益とパワースポットとしての魅力について紹介します。

文子が菅公を天神様として崇めた天神信仰の始まり

文子によって菅公を我が国最初の天神様として信仰の対象としてお祀りしたことが“天神信仰発祥の神社”と云われる由縁です。

怨霊となった菅公が西京七条二坊に住む文子に「九州より都に帰りたいと思っているので、昔からゆかりの深い右近の馬場(現在の北野天満宮)に祠を構えよ」との託宣(=お告げ)があったといいます。

当時の文子は貧しいため、社殿を建てることも叶いませんでしたが、自宅に小さな祠を作って菅公をお祀りした、この行為が天神信仰の始まりとなりました。

その5年後に菅公の念願でった“右近の馬場”に北野天満宮が創建されることになったのです。

もし、文子が自らの貧しさから祠を建てることを諦めていれば、また違う歴史になっていたのかもしれませんね。

文子天満宮の御祭神・ご利益について

文子天満宮本殿の御祭神は菅原道真公でご利益は学業成就となります。

菅原道真公といえば“学問の神様”というだけあり、合格祈願に訪れる人も多く、受験当日祈願(受験日当日早朝に神職が祈祷奏上)の受付して頂けます。

また境内には本殿の隣に文子殿があり、こちらの御祭神は菅原道真公と多治比文子、ご利益は良縁成就となっています。

また、御祭神の多治比文子は全国の文子(ふみこ)、あやこなど名前に“あや”の文字が入っている人々の守り神として信仰されており、「全国文子会」が結成されています。

「全国文子会」は会員制で名前が文子、あやこ、あやが付く名前の人が対象で年会費を払えば入会できます。

文子天満宮のパワースポットとしての魅力

文子天満宮はパワースポットとしても知られています。

由縁を紹介しましたが、“天神信仰発祥の地”“北野天満宮の前身神社”というだけでも相当なパワースポットと言えます。

そのきっかけを作ったのが菅原道真公の乳母である多治比文子である事から文子殿の御祭神である多治比文子をクローズアップしたパワースポットの紹介しましょう。

文子殿のご利益は“良縁成就”であり、境内にある御神木「相生の木」は夫婦円満の象徴ともいわれる木。

こういった事から恋愛、夫婦円満以外にも縁結びのパワースポットとして注目を集めており、授かることのできるご利益は学業成就、合格祈願だけではないんですね。

全国文子会も新たな出会い、良縁をつなぐ場として後世に天神信仰に関わった文子の御神威を発揚、継承する取り組みのひとつなんですね。

文子天満宮へのアクセスと駐車場について

●文子天満宮
TEL:075-361-0996
〒600-8184 京都府京都市下京区天神町400
■拝観時間 9:00~17:00
■アクセス
・京都駅より徒歩10分
・市営地下鉄「五条駅」下車、徒歩5分
・京阪京都線「清水五条駅」下車、徒歩12分
■駐車場  なし


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まとめ

今回は北野天満宮の前身神社、天神信仰発祥の地として知られる文子天満宮の紹介でした。

京都市内には文子と名の付くゆかりの神社が4つあり、その元祖となる神社で菅公の乳母であった多治比文子の自宅に建てた祠が始まり。

現在の天神信仰のきっかけを作った多治比文子を祀る、縁結びのパワースポットとしても注目を集める神社でもあります。

京都駅から徒歩10分程度、東本願寺、渉成園のすぐ近くなので住宅街のなかにありますが、比較的アクセスが便利な立地です。

駐車場はありませんが、周辺にコインパークがありますので車を利用する人はそちらを利用しましょう。

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