“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。
京都在住のブロガーKyotaroです。
京都洛西には「嵯峨・嵐山」以外にも素晴らしい歴史的な観光スポットがたくさんありますが、意外と知られてない「穴場」が多いのも事実です。
「嵯峨・嵐山」の影に隠れがちですが、素晴らしい名刹、古刹がたくさんありますので今回は“青もみじ”の視点から紹介していきましょう。
ぜひ、お出かけの際の参考にしてくださいね。
京都洛西エリア「大原野」の青もみじ名所
京都洛西の大原野地区は自然豊かなエリアでかつて平安貴族たちが狩猟を楽しんだ場所とも云われています。
その分、交通の便もあまり良くないのでアクセスが少し厄介ですが、Kyotaroは地元なのでいつも車で行きます。
自慢の自転車(チャリ)は急な登坂に対応できないので…。
山間に佇む「大原野神社」と西国三十三ケ所第二十番札所として名高い「善峯寺」の“青もみじ”紹介です。
大原野神社
大原野神社の起源は784年(延暦3)の長岡京遷都の時代まで遡り、1,200年以上もの古くから歴史があります。
桓武天皇の皇后「藤原乙牟漏」が藤原氏の氏神であった奈良「春日大社」をこの地に勧請したのが始まりと云われています。
一の鳥居、二の鳥居を潜り抜けると“青もみじ”のトンネルが参道沿いに続きます。
まさに“グリーンシャワー”の世界がしばらく続きますので深呼吸をしてマイナスイオンチャージ。
見どころは何といっても朱塗りの鮮やかな社殿、そして大原野神社には“狛犬”はなくて代わりに“狛鹿”が本殿前に安置されています。
一の鳥居、二の鳥居から三の鳥居まで真っすぐ一直線の参道沿いには、奈良公園の猿沢池をイメージしたという「鯉沢池」、清和天皇ご生誕の産湯として使用された湧水「瀬和井の清水」、春にわずか3日程度で散ってしまう「千眼桜」などがあります。
大原野神社には駐車場があるのですが、駐車場から本殿に行くルートは上記の一の鳥居から三の鳥居のルートとは異なりますので注意してください。
西山善峯寺
善峯寺は京都西山の中腹に位置し、西国三十三ケ所や京都洛西観音霊場の札所でもある京都西山の名刹です。
善峯寺境内の「けいしょう殿」からは京都の景色が一望でき、正面には霊峰「比叡山」から東山三十六峰すべてが眺望できます。
「けいしょう殿」は境内の奥之院近くにあり、標高が高い場所にあるので参拝者もこの辺りは少なくてKyotaroはここから「ぼーっと」京都の街並みを眺めるのが好きです。
境内が山肌に沿って広大なため“青もみじ”があちこちで見ることができるわけではありませんが「多宝塔」「経堂」「桂昌院廟」付近は秋の紅葉が美しく、新緑の季節は“青もみじ”が映えるスポットです。
また善峯寺は「遊龍の松」と呼ばれる地面を這う龍が如しの五葉松、4月の山桜、6月梅雨時期の紫陽花で知られる「白山桜あじさい苑」が境内屈指の見どころとして有名です。
拝観には奥之院まで含めてたっぷり1時間は時間が必要です。
駐車場は自家用車一律終日500円有料となっており、台数も100台は停められますので時間効率を考えると車での参拝をおすすめします。
京都洛西エリア「長岡京」の青もみじ名所
大原野のすぐ南に位置するのが京都府長岡京市で歴史上は平城京と平安京の間に都が置かれた地として有名です。
この長岡京市には紅葉名勝として名高い「光明寺」や近年SNS映えで人気の花手水の元祖ともいえる「柳谷観音楊谷寺」、菅原道真ゆかり「長岡天満宮」があります。
今回“青もみじ”名所として紹介するのは「光明寺」「柳谷観音楊谷寺」です。
いずれも公共交通機関だと大原野エリア同様に不便な場所にあるので車での参拝をおすすめします。
光明寺
光明寺はいわずと知れた京都屈指の紅葉名勝として有名で正式名称を「総本山光明寺」別名「粟生光明寺」とも呼びます。
光明寺は境内参拝後に入口へと下っていく参道沿いの紅葉、そしてシーズン終盤には辺り一面を覆いつくす“敷き紅葉”がとても美しく“インスタ映え”スポットになっています。
よく京都東山の「金戒光明寺(新選組ゆかり)」と間違われますが、全く場所が異なるので注意しましょう。
紅葉名勝というからには当然新緑シーズンの“青もみじ”が眩しいくらい美しいんですね。
やはりハイライトは往路参道から境内を参拝した後、下山専用の参道があるのですが、その下山参道沿いの“青もみじ”がとても美しい景観を新緑の時期に作り上げています。
紅葉シーズンは田舎一本道なので渋滞が激しくてなかなか近づけないのですが、初夏の新緑の時期は自家用車で参拝に行っても充分駐車場(※春は参拝者無料)に停めることが可能です。
紅葉名勝としてのイメージが強いですがその分、初夏の“青もみじ”もびっくりするくらい綺麗ですのでぜひ訪ねてみてください。
柳谷観音楊谷寺
柳谷観音楊谷寺は近年「花手水」の“インスタ映え”で全国的に有名になった寺院です。
ここもアクセスは公共交通機関の最寄りバス停から片道40分程度は歩かないといけない難所?です。
ほとんどの参拝者は自家用車で参拝に訪れる寺院ですからいかなるシーズンも車で行くようにしましょう。
秋の紅葉ピーク週末は駐車場待ちが発生する場合ありますので紅葉時期は平日に行かれることをおすすめします。
初夏の新緑シーズンは“あじさいウィーク”が始まる6月初旬前にあたるので境内拝観は無料の時期となっており“青もみじ”が美しい境内をひと通り拝観することが可能です。
特に本堂から靴を脱いで上がり、書院と名勝庭園「浄土苑」を見学して回廊を通り抜けて「奥之院」まで進むことができます。
「奥之院」で靴を履いて下山してくるのですが、“青もみじ”は「奥之院」から下山する道中で見ることができます。
やはり人気なのは山門入ってすぐ「鐘楼」横にある手水舎の「花手水」と書院の両入口付近にある手水鉢に施された「花手水」でSNSによく投稿されています。
山門から左手奥に進んだところにある「独鈷水(おこうずい)」と四国八十八ケ所のお砂が敷かれた「弘法大師お砂踏み」も必ず参拝しましょう。
京都洛西エリア「松尾」は青もみじの“穴場”
「大原野」「長岡京」に続き、京都洛西には青もみじが美しい場所がまだあります。
京都洛西エリア「松尾」にある“青もみじの穴場”と言えるスポットを2ケ所紹介しましょう。
「松尾」も普段は人が少ないエリアで秋の紅葉シーズンでも観光客が比較的少ないのでゆっくり観光することが可能です。
早速、見ていきましょう。
地蔵院
地蔵院は京都松尾の山間に佇む古刹で正式名称を「衣笠山地蔵院」、通称“竹の寺”と呼ばれています。
「地蔵院」の始まりは1367年(貞治6)に当時の室町管領であった細川頼之公が夢窓国師の高弟・宗鏡禅師を招いて伽藍を建立したことによります。
初夏の新緑シーズンは“青竹”と“青もみじ”の競演で美しい蒼々としたまるでおとぎの世界が目の前に広がります。
参道から山門にかけての美しい“青もみじ”の景観、そして境内奥にある方丈庭園“十六羅漢の庭”の美しい新緑の景観が最大の見どころです。
また地蔵院はあの“一休さん”こと「一休禅師」が幼少時代を過ごしたことで知られており、境内には「一休禅師母子像」があります。
本当に静かな場所で風のせせらぎの音しか聞こえないくらい静寂に包まれていますので心静かに参拝しましょう。
浄住寺
地蔵院から歩いて3分程度、南に行ったところにあるのが「葉室山浄住寺」です。
「浄住寺」は閑静な住宅街の中に佇む1,200年以上の歴史を誇る黄檗宗(禅宗)の古刹寺院です。
最大の魅力は参道沿いに残された自然が織りなす四季折々の光景が美しく、特に“新緑”と“紅葉”の時期は絶景が広がります。
参道沿うには竹林と楓の樹々が植えられていますので初夏には萌えるような“青もみじ”が参道沿いに映える景観を作り上げてます。
地蔵院よりもさらに人に知られていないスポットなので個人的には“あまり紹介したくない穴場”スポットのひとつです。
参道の正面に見える本堂には御本尊の如意輪観音、御本尊背後左側には達磨大師像、浄住寺古伽藍本尊、出山釈迦像、右側には阿弥陀如来立像、伽藍菩薩像、葉室頼隆卿像がそれぞれ3体ずつ安置されている。
浄住寺は紅葉シーズン週末でも静かに参拝ができるのが魅力的です。
まとめ
京都洛西エリアの“青もみじ”の名所と穴場の紹介、今回は「大原野・長岡京・松尾」編をお届けしました。
京都洛西には「嵯峨・嵐山」という世界的にも有名なエリアがありますが、「嵯峨・嵐山」に負けないくらい素晴らしい景観が「大原野・長岡京・松尾」にはあります。
特に「松尾」は隠れた穴場として観光シーズンでも人が少ない状態でのんびり拝観できる「地蔵院」と「浄住寺」はおすすめのスポットです。
アクセスがやや不便ですが、それを上回る値打ちのある景観があなたを待っていますのでぜひ、機会があればお出かけしてみて下さいね。
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