“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。
京都在住のブロガーKyotaroです。
今回は「都七福神まいり」のひとつ「松ヶ崎大黒天」の紹介です。
京都で「松ヶ崎大黒天」「松ヶ崎」と聞いてもピンと来ない人も多いはず。
実際に交通の便も悪く、アクセスが不便なのですが、Kyotaroが2021年新春の「都七福神まいり」で実際に行って来たのでその様子をシェアします。
ぜひ参考にして下さいね。
松ヶ崎大黒天はそんなに交通の便が悪いの?
「松ヶ崎大黒天」は正式名称を「松崎山妙円寺」という日蓮宗の寺院です。
京都の五山送り火で「妙法」という双子の山焼きがありますが、「法」の山の麓にある寺院ですので目印としてはばっちりです。
では具体的な公共交通機関でのアクセスについて見て行きましょう。
都七福神まいりの大黒天なのにアクセス不便?
まず、アクセスが不便というより「松ヶ崎大黒天」の松ヶ崎という地域が京都市街の中心より離れた郊外にある街なので交通の便が良くないということ。
アクセスが不便だというポイントは以下2点ですね。
以上の理由から「都七福神まいり」の際もちょいと厄介なんですね。
地下鉄と市バスどっちが便利か?
実際、Kyotaroが行った時は市営地下鉄烏丸線で四条から松ヶ崎まで行き、駅から北山通りを東進して「タイヤ館」を目印に約15分強、境内入口まで20分弱かかりました。
小さくですが、北山通り沿いにある「タイヤ館」手前に「都七福神霊場 大黒天」の看板が出ています。
20分くらい歩ける、という人は時間も市バス利用ほどはかからないので、この行き方が便利ですね。
また、市バスのバス停「松ヶ崎大黒天」からですと徒歩5分圏なのですが、注意点は京都市街中心部からの直通バスがないということ。
そう、市バスを途中で乗換しないといけないんですね。これは時間が2倍はかかります。
市バスは京都中心部からの直通路線なし
京都でバスの乗継での移動は非常に時間がかかるし、時間も読みづらいのでおすすめは出来ません。
でもなるべく徒歩移動を減らしたいというあなたには市営地下鉄北大路駅で下車して市バスの北8系統に乗車し「松ヶ崎大黒天」で下車することをおすすめします。
地下鉄乗車なら京都駅から北大路駅まで14分(※松ヶ崎駅まで18分)で着きます。同区間を市バスで移動したら40分はかかるし、渋滞したらもっとかかります。
時間優先なら市営地下鉄烏丸線で松ヶ崎駅下車、歩くのが嫌なら地下鉄+市バスで「松ヶ崎大黒天」バス停下車がおすすめ、あなたがどっちを優先するかですね。
松ヶ崎大黒天に参拝者専用駐車場はあるのか?
「松ヶ崎大黒天」には参拝者専用の無料駐車場があります。
台数は20台程度は停められるので、初詣など人が多くなる時期を除けばほぼ確実に駐車することができます。
隣接する「白雲稲荷神社」と兼用の広い空地が駐車場として開放されています。
「松ヶ崎大黒天」の周辺は住宅街が広がり、道路もそう広くないため路上駐車だけは地元住民の方への迷惑になるのでやめましょう。
松ヶ崎大黒天の境内見どころについて
「松ヶ崎大黒天」は京都北山の閑静な住宅街の奥に佇む日蓮宗の寺院です。
正式名称は「松崎山妙円寺」で先ほども紹介したとおり、京都五山送り火のひとつ「妙法」の「法」の麓に位置しています。
住宅街の通り突き当りに入口があり、緩やかな坂と石段を登った先が境内となります。
それでは「松ヶ崎大黒天」境内の見どころについて見て行きましょう。
お寺なのに入口に鳥居がある不思議
まず、境内へと続く「都七福神」の幟が並ぶ緩やかな坂道を上がっていくと鳥居が見えてきます。
「ん?待てよ、ここって確か妙円寺?寺?だよね?」と心の中で思ってしまいます。
どうやら明治時代に施行された「神仏分離令」前の名残りが「松ヶ崎大黒天」には残っているようで希少な光景です。
明治より昔は寺院でも鳥居が建ってるところは結構あったようです。
山門正面になぜか?斜め向きに建つ大黒堂
鳥居をくぐり、石段を上がると山門があり、山門から正面に普通は本堂や神社なら本殿が正面に正対して建っていることが多いのですが、ここは斜めに大黒堂が建っています。
山門からの参道が斜めに大黒堂まで続く形となっていますが、理由は不明です。
寺院の敷地が京都北山の麓にあり、山の斜面に沿うように境内があるため敷地面積の問題からですかね。
色んな社寺を巡っていてこのような光景に出くわすと“違和感”を感じるのはKyotaroだけでしょうか?
大黒堂
通常の寺院で本堂にあたる建物で「松ヶ崎大黒天」では“大黒堂”と呼びます。
大黒堂の左手に朱印所があり、こちらで各種ご朱印を授かることができます。
また“大黒堂”の前には黒い“撫で大黒様”の像が安置されており、自分の身体で不安がある箇所を撫でながら祈願することでご利益があります。
松ヶ崎大黒天は強運の神
1969年(昭和44)1月に妙円寺で火災があったのですが、奇跡的に大黒天は火災の難を逃れたといいます。※写真は大黒天の手水舎
火災に遭っても難を免れたことから「火中出現 火伏守護の大黒天」として強運の持ち主として今も崇拝されているのです。
休憩所
大黒堂の正面には休憩所があり、休憩所からは北山の街並みが一望できます。
標高がそこまで高くないので遠くまで見渡せるわけではないのですが、松ヶ崎駅から徒歩20分、坂道と石段を登ってきたので景色を眺めながらちょっと休憩できました。
訪ねた当時はコロナ感染拡大予防のため、休憩所内での飲食は禁止されていましたが、休憩所内には入ることができ、ほっとひと息つくことができました。
松ヶ崎大黒天
正式名称を「松崎山妙円寺」と号し、御本尊は伝教大師(天台宗最澄上人)です。
1616年(元和2)日英上人の開基による日蓮宗の寺院で大黒堂にまつわる大黒天は伝教大師の作と云われ、日蓮聖人が比叡山で修行中に開眼したといいます。
妙円寺の場所が京都の表鬼門に位置することから古来より、方除け福運を授ける神様として現代においても信仰が篤い。
日本最古といわれる京都の「都七福神」第一番札所でもあります。
また、妙円寺は毎年8月16日五山送り火の際に行事としての「妙法」の「法」の字に送り火の点火を担当する寺院としても地元では知られています。
松ヶ崎大黒天へのアクセスと駐車場について
●松ヶ崎大黒天(松崎山妙円寺)
TEL:075-781-5067
〒606-0943 京都府京都市左京区松ケ崎東町31
■拝観料金 境内自由
■拝観時間 9:00~17:00※ご朱印16時まで
■アクセス 交通の便が悪い
・市営地下鉄烏丸線「松ヶ崎駅」下車、徒歩15分
・叡山電鉄「修学院駅」下車、徒歩10分
・市バス「松ヶ崎大黒天」下車、徒歩5分
■駐車場 専用無料駐車場あり
まとめ
今回は日本最古「都七福神まいり」の第一番札所にあたる「松ヶ崎大黒天」こと「松崎山妙円寺」の紹介でした。
ここは境内もそう広くないし、今回は「都七福神まいり」で訪ねたので滞在時間は15分程度でした。
https://kyoto-hannarism.com/miyakoshichifukujin-kyoto/
普通のお参りだけなら10分もあれば充分な寺院ですが、アクセスがとにかく不便で無料駐車場があるのはせめてもの救いでしょうか。
ここの大黒様は火災に遭ってもその火中から奇跡的に難を逃れた「火中出現 火伏守護の大黒天」とか強運以外のなにものでもありませんよね。
2021年、Kyotaroもこの“強運”にあやかり、心願成就が叶うように精進していきます。
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