正伝永源院【建仁寺塔頭】で秋の庭園特別公開・寺宝展ともみじを堪能

京都紅葉めぐり
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“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。

京都在住のブロガーKyotaroです。

京都は12月に入り、京都南座では毎年年末恒例の「吉例顔見世興行」が今年は12月5日から始まり、出演する俳優の名前を勘亭流で書いた“まねき看板”がずらり並んでました。

そんな京都には12月になっても紅葉を楽しめる寺院がありますが、今回は建仁寺塔頭寺院のひとつ「正伝永源院」秋の庭園特別公開・寺宝展へ行って来ました。

小さな寺院ですが、ここは織田信長公の弟である織田有楽斎や細川家ゆかりの寺宝でも有名です。

細川護熙元首相の揮毫襖絵と紅葉に彩られた池泉鑑賞式庭園、そして織田有楽斎が建てた国宝の茶室が復元された「如庵」を拝観して来ました。

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紅葉が美しい正伝永源院、秋の庭園特別公開・寺宝展

日本最古の禅寺として有名な「建仁寺」は京都祇園界隈にあり、趣の異なる3つの庭園や「阿吽の双龍図」「風神雷神図屏風(レプリカ)」が有名です。

建仁寺4つの見どころは双龍図、風神雷神図と潮音庭、方丈前庭大雄苑
梅雨の中休み、梅雨入りしたとは思えない快晴に思わず外出し、コロナによる拝観休止が続いてましたが6月8日より拝観を再開した「建仁寺」へ行って来ました。建仁寺は2つの庭園を眺めてのんびり、2つの芸術画を見て背筋がシャキッとする、メリハリの利いた見どころがある京都最古の禅寺。今回は拝観中に退屈してる暇がない建仁寺の紹介です。

中国・宋より茶を持ち帰った栄西禅師を開祖とする建仁寺には複数の塔頭寺院があり、当ブログでも「霊源院」や「両足院」など季節の花々とともに紹介してきました。

また栄西禅師の影響もあり、とりわけ茶の湯に縁の深い塔頭寺院もあり、今回紹介する「正伝永源院」には客人をもてなすという茶道の心が色濃く受け継がれているのです。

【建仁寺塔頭】霊源院の甘茶の庭が新庭園「鶴鳴九皐」として特別公開
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庭園内に復元された茶室「正伝如庵」

正伝永源院の庭園内には復元された茶室があり、今年の特別公開が屋根の葺き替え修復後初公開となります。

正伝永源院ゆかりの織田有楽斎は尾張の国が生んだ大茶匠として知られ、有楽斎が建てた「如庵」は犬山城の東にある庭園有楽苑にあり、1936年(昭和11)に国宝に指定されました。

数寄屋建築の第一人者である中村昌生氏監修のもと、千家十職で正伝永源院の永楽即全氏、永楽善五郎氏などの援助によって1996年(平成8)に復元。

如庵の額は細川護貞氏の揮毫によります。

方丈から眺める池泉鑑賞式庭園

正伝永源院の見どころはなんといっても方丈から眺める紅葉の庭園。

午前中に訪れたので陽ざしの向こう側に池泉鑑賞式庭園が広がります。

如庵の横にある樹々は比較的紅葉するのが遅いため、12月に入っても紅葉が楽しめるそうです。

おかげで12月に入ってからおとずれたのですが充分、紅葉を楽しむことができました。

方丈の畳に座って静かに庭園を眺めるのがおすすめですが、そう広くないので他に人が居なければ、これ以上ない贅沢ですね。

方丈の襖絵は元首相・細川護熙氏寄贈

方丈内には御本尊・釈迦如来がお祀りされ、見事な襖絵にすぐ気付かれると思います。

この襖絵はかつて内閣総理大臣を務められた細川護熙氏によるもので「正伝永源院」に寄贈されたものです。

「正伝永源院」は熊本藩主・細川家の菩提所でもあり、その末裔にあたるのが第79代内閣総理大臣を務められた細川護熙氏なのです。

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方丈の襖絵は風景画で京都四条大橋を中心とした祇園界隈の街並みを描いたもので風景画の中に八坂の塔「法観寺」五重塔も描かれています。

以前、神奈川の奥湯河原の別荘で陶芸をしておられる細川護熙氏が紹介されてましたが、なかなかの芸術家でもあったんですね。


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正伝永源院で堪能する美しい紅葉と侘び寂びの風景

正伝永源院は小さな寺院なので境内は墓地とその奥に方丈庭園が広がるという敷地になっています。

墓地を通過して方丈庭園入口より、方丈へ入り、池泉鑑賞式庭園と茶室「如庵」を観賞して所要時間は30分程度あれば充分。

但し、正伝永源院にはまだまだ見どころがあります。

方丈奥の部屋には趣のある格子窓があったり、方丈奥の廻廊から眺める景観などじっくり拝観することで気付く侘び寂びの風景があります。

京都ならでは?方丈の格子窓

方丈から庭園を眺めたあと、方丈の奥にもうひとつ部屋があり、そこにある格子窓越しに広がる庭園の風景。

まるで絵画のような景観に暫く目を奪われますし、ここはカメラをもった人が暫く釘付けになる場所のようです。

正伝永源院を代表する景観

正伝永源院を紹介するポスターやホームページでも必ずこの角度からの景観が使われています。

午前中に訪ねたので陽ざしが反射し、さらに美しい景観となっていましたが、まだ紅葉はこれから?というくらい緑の部分がありました。

12月6日(日)で特別公開が終了とのことですが、あと1週間は美しい景観が楽しめるのになぁ、という印象でしたね。

国宝の茶室「如庵」で感じる侘び寂び

国宝の茶室を復元した「如庵」は庭に降りて、近くまで行くことができます。

但し、茶室内には入ることが出来ません。

茶室の入口にある丸い窓から庭園と方丈を眺めることができるのですが、ここから眺める景観はここに立ってみないと体感できない、まさに“侘び寂び”の世界が広がります。

 

如何でしたでしょうか?

正伝永源院は拝観するのにさほど時間がかからないのですが、Kyotaroはじっくり拝観していて、様々な景観を楽しむことができました。

特に茶室如庵は遠くから眺めているだけでは気付かない、素晴らしさがありました。

正伝永源院へのアクセスと駐車場について

■正伝永源院(しょうでんえいげんいん)
TEL:075-531-0200
〒605-0811 京都府京都市東山区大和大路四条下ル4丁目小松町586
拝観期間 2020年11月20日(金)~12月6日(日)
拝観料金 600円
拝観時間 10:00~16:30(受付終了16:00)
アクセス
・京阪京都線「祇園四条駅」下車、徒歩7分
・阪急京都線「京都河原町駅」下車、徒歩10分
・市バス「京都駅」発206・100系統に乗車
「東山安井」下車、徒歩5分
「南座前」下車、徒歩7分
「祇園」下車、徒歩10分
「清水道」下車、徒歩10分
駐車場 建仁寺有料駐車場あり※30分250円


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まとめ

今回は建仁寺塔頭寺院のひとつ「正伝永源院(しょうでんえいげんいん)」の紹介でした。

拝観にそこまで時間はかかりませんが、元首相・細川護熙氏が寄贈したという襖絵を始め、じっくり拝観すればするほど寺院の魅力に気付く素晴らしさがある寺院です。

2020年の特別拝観期間は終了しましたが、紅葉もまだこれからの樹々があったのでせめてピークが終わるまで特別公開期間を延長して欲しかったですね。

ここは12月に入っても紅葉が充分楽しめるスポットとして紹介させて頂きました。

春の桜時期には庭園内のしだれ桜が見事に咲き誇り、来年は春にも必ず訪れて紹介したいと思います。

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