伏見十石舟の桜と花筏の見頃は?名水と歴史と酒蔵のまち伏見を歩こう

京都桜の名所
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京都在住のブロガーKyotaroです。

京都伏見は全国有数の酒処としても有名ですが、日本史上でも欠かせない大きな転換期となる舞台となってきたことでも伏見は有名です。

そんな歴史の舞台でありながら、京都特有の伏流水が湧出する土地柄ということ、そして電車がない時代に大坂との交通の要衝、港町として栄えた伏見、その名残を伝える現代の十国舟の魅力について紹介します。

詳しく見ていきましょう。

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伏見十石舟の桜と花筏の見頃は?

伏見十石舟は毎年、3月中旬土曜日から12月上旬まで運行される観光船で年々SNSでも桜のトンネルや花筏の光景が投稿されるようになってコロナ前は年間30,000人以上もの乗船がありました。

年間シーズンで最も人気があるのがやはり、桜のシーズンとなる3月下旬から4月上旬でこの時期は全便終日予約枠がいっぱい、満席で運行しており、なかなか乗船することができないことでも知られています。

近年は海外観光客も一気に増えており、益々事前予約がとりにくく、当日枠を求める長蛇の列ができ、週末は当日枠も相当狭き門となっており、なかなか乗船することができなくなっています。

では?人気の桜シーズン、見頃はいつ?そして桜シーズンのクライマックスとなる水面一面を桜の花びらが覆いつくす“花筏”はいつ頃が見頃なのでしょうか?

伏見十石舟の桜は3月下旬から4月上旬が見頃

伏見十石舟が運行している宇治川派流沿いにはソメイヨシノや枝垂れ桜があり、例年3月25日頃から咲き始め、4月1週目の週末あたりに見頃を迎え、よく週末にかけて桜のトンネルを行く十石舟を満喫することができます。

ただ桜の開花シーズンも年々異なるため、2024年は3月下旬に咲き始めて4月10日すぎ、中旬までお花見を楽しむことができるなど、非常に開花期間が長く、2週間ほど桜を楽しむことができました。

ちなみに2023年は桜の開花がとても早く、2024年も梅の開花が早かったので桜も早いだろう、という大方の予測を裏切り、京都は3月に入り雪が降るなどしたため、桜の開花は例年通りか1,2日ほど遅い開花になったため、前年と比べても前後1週間程度の幅がありました。

曜日関係なくピンポイントに予約するなら4月1日前後の日程が桜の見頃を大きくはずす事がないように個人的に思いますが、こればかりはその年の気候状況によるので何とも言えませんね。

桜のクライマックス“花筏”はいつ頃?

宇治川派流沿いの桜は散り始めるとどんどん水面に花びらが浮かびだし、どんどん下流に桜の花びらが溜まって一面を桜が覆いつくす“花筏”が出現します。

この“花筏”が出現する時期が例年だと4月10日以降、満開を迎えた翌週の週末あたりから4月15日くらいにかけてが狙い目です。

2024年は開花期間が長く、10日以降も桜がまだ咲いているため、15日以降も“花筏”は楽しめそうです。

伏見十石舟の乗り場がある弁天橋と京阪電車の橋梁がある間の宇治川派流はほとんど流れもないためこのあたりに“花筏”ができ、多くの人が訪れていていました。

また、伏見十石舟の運行ルートで行くと龍馬とおりょう像がある京橋を超えた先、濠川(琵琶湖疎水)との合流域までが“桜トンネル”が続くエリアでこのあたりも“花筏”が出現し、その“花筏”の上を行く伏見十石舟を見ることができます。

伏見十石舟の見どころ

伏見十石舟は宇治川派流から途中合流する濠川(琵琶湖疎水)から伏見城濠川に入り、下流域にある伏見港公園近くの三栖閘門まで行き、折り返すルートとなり、再び月桂冠大倉記念館近くの乗船場まで戻ってきます。

ちょうど濠川(琵琶湖疎水)と合流するあたりにこの水郷を築き上げた角倉了以の功績を称えた石碑があり、その背後にひっそりと合流小さな川が京都市内木屋町二条から流れる「高瀬川」です。

この付近まで来ると「高瀬川」も川幅わずか2,5mほどしかないので言われないと気づかないほどの用水路のような感じになっています。

折り返し地点となる三栖閘門は、濠川と宇治川を繋ぐ水門で水量の異なるふたつの河川を行き来する舟のために水量を調節する役割を果たすあの「パナマ運河」と同じ方式を用いた水門です。

1929年(昭和4)に造られた三栖閘門ですが、大阪への主要アクセスが電車や自動車の普及でその役割を終えており、現在は土木遺産として残されている水門のひとつです。

ここで一旦、下船して「三栖閘門資料館(無料)」が見学できたり、三栖閘門の上から宇治川を眺めることができます。

お手洗いも併設されてるので安心です。

伏見十石舟の周辺観光は?名水と歴史と酒蔵のまち伏見を歩こう

京都伏見といえば歴史上の出来事を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?

例えば、安土桃山時代の“桃山”は当時桃の木をたくさん植えていた伏見のことを指し、幕末の鳥羽伏見の戦いは徳川幕府が終焉を迎え、明治時代へと日本の歴史が大きく転換期を迎えた出来事。

そうなんです、日本史上、豊臣秀吉の時代に京都の街は礎が築かれ、徳川家康の時代になり、徳川幕府が長期政権の時代に入り、明治維新を迎えるまで数多くの重要な歴史舞台となってきたのが京都伏見なのです。

そんな京都伏見は歩くとたくさんの歴史を感じることができる史跡や町のそこかしこに湧き出る名水に触れることができ、また名水が湧くことから古くから酒処として栄え、現在も酒蔵が残る街並みとなっています。

今回はそんな伏見のおすすめスポットを一部、紹介します。

御香宮神社

境内に伏見七名水のひとつ「御香水」が湧くことから「御香宮(ごこうぐう)」と名付けられたと云われ、創建年代は不明ですが、名称由来にまつわる記述が862年(貞観4)にあることから1,000年以上の歴史があると云われています。

山門は初代水戸藩主の徳川頼房公(水戸光圀公の祖父)によって伏見城大手門から移築されたものです。

また、御香宮神社は歴史上の戦跡としても知られ、幕末の新政府軍と幕府軍の衝突の舞台となったことでも知られ、伏見奉行所にいた新選組副長の土方歳三がこの戦に敗走して大坂へ逃れたことは有名な話である。

因みに境内には小堀遠州ゆかりの庭園があり、もともと伏見奉行所にあった小堀遠州作庭の枯山水庭園を御香宮神社境内に移築、中根金作氏によって再現された「石庭(※有料200円)」が社務所の裏側にあります。

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伏見奉行所跡

京都伏見は江戸時代、幕府直轄領ということもあり、大坂との往来に欠かせない交通の要衝として宿場町としての規模も大きく、当時は大変な賑わいを誇る町であった。

伏見城を廃した後に建てられたのが伏見奉行所で司法、行政のみならず、当時隆盛を極めた川船の監督から管轄農村からの年貢徴収とその役割は多岐にわたり、江戸幕府遠国奉行として上席に位置していたことから旗本よりは大名が任じられることが多かったといいます。

現在は広大な団地になっています。

旅籠 寺田屋

薩摩九烈士による「寺田屋騒動」や坂本龍馬が伏見奉行所の役人に襲われた「寺田屋事件」など歴史舞台となった船宿。

残念ながら当時の「寺田屋」は鳥羽伏見の激戦によって焼失してしまっており、現在の寺田屋は復元されたもの、ということになります。

2階には龍馬が実際に宿泊していたであろう、部屋があったり、“おりょう”が風呂場から駆け上がり龍馬に身の危険を伝えたという階段があります。

また所々に刀の傷跡など歴史を感じさせる展示が数多く遺されています。

入館は大人600円(※2024年4月より大人見学料のみ400円から値上げ)、中高大学生300円、小学生200円、となっています。

月桂冠 大倉記念館

2024年3月にリニューアルオープンした酒造蔵元 月桂冠の資料館です。

近年は海外観光客、特に欧米人の入場が増えており、事前予約してから行くことをおすすめします。

15分刻みで人数制限しての入場制となっており、入場料600円(大人)には利き酒用の「お猪口プレゼント」が付いてくる。

メダル3枚渡されるのは「利き酒」用のメダルで「利き酒コーナー」にあるサーバーにメダルを投入して9種類のお酒から好きなお酒3種の利き酒ができる、というシステムになっています。

入館後、最初に10分程度のビデオ上映、資料館見学、利き酒、名水試飲、売店、出口、という工程になっています。

途中、庭園に出ると酒蔵特有の景観も楽しめます。

月の蔵人

もともと月桂冠の酒蔵であった建物をレストランに改装した食事処です。

桜のシーズンはランチタイムは満席になり、予約なしだと間違いなく待ち時間が発生するほどの混雑ぶりで大変人気があります。

自家製の手作りざる豆腐が自慢でまずはじめに何もつけずに食べるよう案内されますが、なにもつけなくても全部食べられるくらい、甘い風味が漂う美味しい豆腐でした。

店内は元酒蔵というだけあり、薄暗い独特の光景が広がりますが、活気があるなかにもどこか上品な雰囲気が漂う食事処でした。

今回は3,300円税込の豚しゃぶ付の「京月御膳(全10品)」を頂きました。※写真に揚げたての天ぷらが付いてきます。

伏見十石舟へのアクセスと駐車場について

●伏見十石舟
TEL:075-623-1030
〒612-8043 京都府京都市伏見区本材木町701
■運行期間 3月中旬から12月上旬※HP要確認
■乗船料  大人1,500円 小人750円
■運行時間 10時から15時40分(最終便)毎時00 20 40発
※11時40分便、12時台は運行なし
■運休日  毎週月曜日、8/13~31運休
※4.5.10.11月は月曜も運行
■アクセス 京阪電車「中書島駅」が最寄駅
・京阪電鉄「中書島駅」下車、徒歩5分
・近鉄「桃山御陵駅」下車、徒歩15分
※京都駅から桃山御陵駅まで近鉄急行で10分
■駐車場  なし


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まとめ

今回は伏見十石舟で満喫する桜のシーズン、花筏の出現する時期の紹介でした。

乗船所要時間は往復で約55分、往路15分乗船、復路15分乗船(往路経由)、折り返し地点の三栖閘門では20分程度下船して資料館見学という内容です。

日本唯一の“川の港”として栄えた「港町伏見」は、史跡として現在も残り、大坂への交通要衝として栄えた町でかつては京都市と同じく、「伏見市」にしようという構想まであがったほどの繁栄ぶりでした。

そんな歴史を感じることができる十石舟と名水と歴史と酒蔵の街並みを一緒に楽しむことができるのが伏見の魅力なんですね。

今回紹介した以外にも名水は他にもあるし、酒蔵もたくさんあるし、史跡はもっともっとたくさんあります。

春の京都へ来たら伏見は外せないスポット、として今回は紹介させて頂きました。

もちろん春以外、新緑の青もみじ、秋の紅葉でも伏見十石舟は楽しむことができますのでぜひ、旅のプランニング加えてみては如何でしょうか?

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この記事を書いた人
Kyotaro

京都在住、念願の京都に1戸建て住宅を新築購入した既婚の52歳、フツーの会社員。子供は3人で男ー女ー男の“二太郎+一姫”。将来は奥さんと京都でお洒落なカフェを営むことができればいいな、とささやかな夢を持っています。どうぞよろしくお願いします。

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