京都在住のサラリーマン・ブロガーKyotaroです。
京都の奥座敷、大原の里は新緑“青もみじ”が美しいエリアでその代表が大原三千院です。
京都市街地から車でも1時間はかかるため、自転車で行くのは厳しいのでKyotaroはいつも自家用車で行きます。
電車とバスを乗り継いでいくよりも時間効率が良く、駐車場代の方が安上がりですからね。
三千院のわらべ地蔵はよくポスターでも紹介されるのですが、本当にほっこり癒されるお地蔵様です。
今回は緑苔の上で“わらべ地蔵”が様々な表情を見せてくれる癒しスポットの見どころを紹介します。
大原三千院は遠いイメージが?便利なアクセス法
大原三千院は京都市街地からも車で1時間はかかる、まさに“京都の奥座敷”で国道367号線沿い、滋賀県との県境手前の山里にある名刹です。
滋賀と京都の県境にそびえる比叡山の麓に広がる静かな大原の里に大原三千院はあります。
京都駅から自家用車を利用して道が混んでなくても約1時間はかかります。
距離感でここまでになると京都市在住者でも自家用車を利用した方が安上りです。
自家用車以外なら、バスで行くか?電車+バスを乗り継ぐ方法があります。
詳しく見ていきましょう。
自家用車利用の場合
京都市内の主要箇所から大原まで自家用車を利用した場合の所要時間目安(※渋滞なし)は以下の通りです。
道路状況により変わりますのであくまで目安として参照下さい。
京都主要箇所から大原まで所要時間
自家用車でいちばんスムーズな行き方は京都東I.C.より湖西道路へ乗継ぎ、真野I.C.より途中峠超えで大原方面へ抜けるルートです。
※湖西道路は紅葉など行楽シーズンは道路渋滞が発生しやすい道路なので注意しましょう。
大原の里周辺の駐車料金について
大原の里は大原バス停を中心とした“里山”となっており、周辺に民営駐車場がたくさんあります。
大原バス停周辺にある駐車場は大原の里中心部にあり、効率よく観光でき、終日利用500円となっていますが、なるべく参道に近い場所へ停めるようにしましょう。
また寂光院周辺にも民営駐車場があり、このエリアは終日利用300円とかなり安くなっていますが、三千院や宝泉院があるエリアまで歩いて30分かかるのでお薦めできません。
寂光院から三千院まで30分、三千院から寂光院(駐車場)までまた30分かかり、往復3.5㎞は歩かないといけませんからね。
路線バスで行く場合
JR京都駅、四条河原町、三条京阪から路線バスを利用するルートを紹介します。
大原の里まで行く運行バス会社は「京都バス」となり、おなじみ緑のボディの「市バス」ではありません。
JR京都駅より京都バス17系統乗車約90分で大原バス停下車、徒歩10分で大原三千院へ辿り着けます。
電車+バス利用の場合
大原三千院は京都奥の山里にあるため鉄道が走っていません。
「電車で行くことができない=最寄り駅がない」ということなんですね。
よってなるべく大原へ近い京都市内北部まで電車で移動し、そこから「京都バス」を乗り継がないといけません。
具体的には地下鉄国際会館駅、京阪出町柳駅、叡電八瀬比叡口駅のいずれかの駅から京都バスへ乗継ぐ方法です。※注意!市バスではありません。
京都駅起点で考えるなら京都駅より地下鉄烏丸線で終点の国際会館駅まで行き、そこから「京都バス」利用がおすすめのアクセス方法となります。
また大阪方面から阪急、京阪でお越しの場合のルートも以下紹介してますのでぜひ参考にしてくださいね。
※所要時間はシーズンにより異なりますのであくまで目安ということでお願いします。
JR+市営地下鉄+京都バス
JR京都駅→乗継徒歩4分→地下鉄京都駅→乗車20分→地下鉄国際会館駅(乗換徒歩5分)
国際会館駅より京都バス17系統乗車23分で大原バス停下車、徒歩10分で大原三千院
京阪電車+京都バス
京阪出町柳駅より京都バス17系統乗車約32分で大原バス停下車、徒歩10分で大原三千院
京阪+叡電+京都バス
京阪出町柳駅→徒歩3分→叡山電鉄出町柳駅→乗車14分→八瀬比叡口駅(乗換徒歩5分)
八瀬比叡口より京都バス17系統乗車16分で大原バス停下車、徒歩10分で大原三千院
※上記の総所要時間はいずれも乗換・乗継時間を含んでの目安となっています。
大原三千院の境内見どころについて
ここでは大原三千院に実際に行って来た様子をお届けします。
三千院は天台宗「五門跡寺院」のひとつで「三千院門跡」とも呼ばれます。
通常の寺院と違って境内は自然と融合した風景が多く、心落ち着く場所でもあります。
詳しく見ていきましょう。
三千院御殿門
三千院の玄関口にあたり、城門のような門構えと高い石垣に囲まれた光景はまるで城郭のような造りで門跡寺院というにふさわしい威厳が感じられます。
春になると御殿門の両脇には美しい枝垂桜が咲き誇ります。
三千院客殿と聚碧園
御殿門から境内へ入ると受付があり、その先は客殿となっています。
客殿は西側の勅使玄関から続く書院造りとなっており、大正元年に補修されたものです。
客殿の裏には見事な池泉観賞式庭園があり、客殿から眺める庭園を「聚碧園(しゅうへきえん)」と呼び、江戸時代の茶人・金森宗和による修築と云われています。
「聚碧園」には茶席があり、600円でお抹茶(お茶菓子セット)を楽しみながら庭園の風景を眺めることもできます。
長旅の休憩をここで癒して見るのもいいかもしれません。本当に静かで心が癒されます。
三千院宸殿と有清園
客殿から御本尊「薬師瑠璃光如来像」が安置されている宸殿へ。
宸殿は後白河法皇により始められた「宮中御懺法講(きゅうちゅうおせんぼうこう)」を今に伝える道場でもあり、三千院の中心となるお堂です。
また宸殿から「有清園」を眺めた光景は三千院を代表する景観にもなっており、「そうだ京都、行こう。」キャンペーンのポスターにも登場した全国的に有名な場所です。
ここで御本尊をお参りした後、再び靴を履いて「有清園」へ降り、境内散策へと進みます。
「有清園」も「聚碧園」と同じく池泉観賞式庭園となっており、こちらは自然と融合した美しい庭園となっており、春になるとシャクナゲが咲き誇り、秋には美しい紅葉名勝となります。
三千院往生極楽院
宸殿から降りた庭園「有清園」を抜けた先に「往生極楽院」があります。
「往生極楽院」には国宝の「阿弥陀三尊像」が安置されています。
中尊の阿弥陀如来像がお堂よりも大きいため、堂内に納めるために天井を船底型に折り上げているのがこの「往生極楽院」の特徴です。
確かに大きな仏像が堂内に納められており、お堂の前からみても阿弥陀如来像のお顔が堂内に隠れてしまうほどの大きさでその迫力が伝わってきます。
左右には、左の姿勢菩薩像が合掌、右の観世音菩薩が往住者を蓮台に乗せるお姿で前屈みに跪く「大和坐り」をしておられます。
「往生極楽院」周辺では“わらべ地蔵”を複数、緑が美しい苔の絨毯の上に見ることができます。
三千院弁財天
金色不動堂へ向かう参道脇に祀られている弁財天は「京の七福神」のひとつとなっています。
※「都七福神まいり」の弁財天(六波羅蜜寺)とよく間違われますが、「京の七福神」となります。
※弁財天(三千院)、恵美須(ゑびす神社)、大黒天(妙円寺)、毘沙門天(毘沙門堂)、布袋尊(長楽寺)、福禄寿(護浄院)、寿老人(行願寺)が「京の七福神」となり、恵美須、大黒天、寿老人が「都七福神まいり」と被ります。
三千院あじさい苑
毎年6月中旬から7月上旬頃に見頃を迎えるあじさい苑が金色不動堂手前の斜面一面に咲き誇る「あじさい苑」。
小あじさいに始まり、星あじさい、山あじさい、額あじさいと順番に開花していき、7月上旬まで参拝者を楽しめせてくれます。
近年はハート形のあじさいをSNSにアップするのが流行ってるようですね。
三千院金色不動堂
1989年(平成元)4月建立の比較的新しいお堂で護摩祈祷を行う祈願道場となっています。
御本尊は智証大師作の秘仏「金色不動明王」で重要文化財に指定、お堂の名称にもなっています。
付近はあじさいとともに春には境内枝垂桜の名所となっており、美しい景観を楽しむことができます。
三千院観音堂
身丈3mの金色の観音像が祀られている、1998年(平成10)に建立されたお堂で金色不動堂よりも新しい建物となっています。
観音堂両側には小観音堂があり、三千院と縁を結ばれた方々の観音像が安置されています。
三千院慈眼の庭
観音堂の横にある二十五菩薩慈眼の庭で補陀落浄土を模して二十五菩薩を石に見立てて配した石庭。
庭園前の休憩所に座って静かな庭園を眺めてると心が洗われるように静かな場所です。
季節の花々を楽しめ、春にはしだれ桜がとても綺麗です。
売炭翁石仏(ばいたんおきなせきぶつ)
境内北側の律川を渡った先にある高さ2m以上もある阿弥陀石仏で単弁の蓮華座上に結跏趺坐(けっかふざ)しておられます。
詳細は不明ですが、「欣求浄土(ごんぐじょうど)」を願うこの地の念仏行者たちによって造られたものと云われており、往時の浄土信仰を偲ばせる貴重な遺構となっています。
おきな六地蔵
律川沿いに等間隔で並ぶ小さな地蔵菩薩像で「往生極楽院」周辺の地蔵菩薩とは違って「おきな六地蔵」はそれぞれが個性豊かな表情をしておられます。
三千院ならではの楽しみのひとつでもあるのでそれぞれのお地蔵様をお参りしてきました。
その表情が心を癒して下さります。
三千院朱雀門
往生極楽院の正面にある朱塗りの門でかつて往生極楽院が本堂であった頃の正門(山門)にあたる歴史的な遺構。
現在は門戸としての役割はありませんが、藤原期の様式と云われていますが、現在の朱雀門は江戸時代に再建されたものです。
三千院の拝観所要時間はどのくらい?
御殿門から客殿、宸殿、往生極楽院、ふたつの庭園、金色不動堂や観音堂、そして朱雀門を経由し再び御殿門へ戻って来るまでの所要時間は約1時間かかります。
のんびりゆったり都会の喧騒を忘れられる時間の流れを体感してみてはいかがでしょうか?
大原三千院のわらべ地蔵に癒されてみませんか?
「大原三千院」といえば観光ポスターにもよく登場する“わらべ地蔵”が有名ですね。
鮮やかな緑が映える苔と杉木立の中に建つ数々の堂宇は大原三千院ならではの美しい風景はまるで極楽浄土を散策してるかのようです。
境内「往生極楽院」がある付近、苔の絨毯が広がる庭園内には愛らしい“わらべ地蔵”があちこちに点在しており、つい写真に収めたくなります。
律川沿いの「わらべ六地蔵」は「往生極楽院」周辺のわらべ地蔵とは違う個性豊かな表情をしておられ、境内を拝観してる間ずっと心を和やかにしてくれます。
律川沿いに並ぶ六体皆、表情が違うのでまたこれもいとおかし。
何となく参拝に来たKyotaroを歓迎し、守ってくださるような、不思議と穏やかな気持になることができます。合掌。
大原三千院へのアクセスと駐車場について
●大原三千院
TEL:075-744-2531
〒601-1242 京都市左京区大原来迎院町540
■拝観時間 9:00~17:00※季節により異なる
(11月8:30~17:00、12月~2月9:00~16:30)
■拝観料金 一般 700円、中高校生 400円、小学生 150円
■アクセス 京都駅から京都バスで所要約90分
・地下鉄国際会館駅・バス乗換→京都バス17系統乗車約22分で大原バス停
・京阪出町柳駅・バス乗換→京都バス17系統乗車約32分で大原バス停
・叡電八瀬比叡口駅・バス乗換→京都バス17系統乗車16分で大原バス停
・JR京都駅・バス乗換→京都バス17系統乗車約90分で大原バス停
■駐車場 専用駐車場なし※近隣の有料駐車場を利用
まとめ
いかがでしたか?わらべ地蔵に癒される京都大原の旅。
Kyotaroが大原三千院に実際に行って来た時の様子をシェアさせて頂きました。
大原の里は周辺観光地も充実しており、京都の奥座敷にある田舎ですが、個性豊かな飲食店も結構ありますのでじっくり観光すれば丸1日は必要です。
貴船神社や八瀬の瑠璃光院、比叡山と一緒に観光される方もいらっしゃいますが、移動は自家用車かバスの利用が中心となり、やや不便な地域です。
しかし、観光地としては魅力がたくさんのエリアですので行かれる際は時間にゆとりをもった予定をたててから行きましょう。
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