“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。
京都在住のブロガーKyotaroです。
2022年の京都は桜が平年より2日早く開花しました。
でも2021年と比べると1週間程度は開花が遅れた名所が多いようです。
今回は桜が咲き始めの京都で早咲きで有名なふたつのしだれ桜を見てきたのでシェアします。
高台寺のしだれ桜と円山公園のしだれ桜は満開が同時期?
京都祇園と東山を代表する早咲きのしだれ桜といえば高台寺波心庭のしだれ桜と名勝・円山公園にある有名なしだれ桜。
どちらも京都各所の桜に先駆けて例年ひと足早く満開を迎え、儚く散ってしまう、美しく可憐な桜の木です。
Kyotaroも2022年のお花見でコロナ禍に3年連続で訪れたことになります。
気を付けたい早咲きしだれ桜の満開予想日
さて、ここで注意したいのが高台寺波心庭のしだれ桜と円山公園しだれ桜の満開予想日、そして実際に満開を迎える時期。
毎年、桜の開花予想をネットなどでチェックしてますが、ソメイヨシノが満開になる頃に高台寺、円山公園にある早咲きしだれ桜は既に散り始めていることが多いのです。
もちろん、その年の気候状況によって満開のタイミングはズレますが、ソメイヨシノの満開に併せてこの2つのスポットを訪れると満開見頃を逃してしまう可能性が高いです。
特に高台寺の開花状況は境内にあるソメイヨシノなのか、波心庭のしだれ桜なのか、情報を注意して確認しましょう。
より確実なのはSNSで実際に訪れた人々がアップしてくれてる情報を参考にするのがいいと思います。
円山公園のしだれ桜
京都祇園にある円山公園の「祇園しだれ」はここ数年、開花が非常に早く3月中に満開を迎えてしまうほどの早咲きぶり。
2022年も3月29日に訪れた時点で満開に近い開花状況で2020、2021年に比べてやや遅い感じですが、鮮やかに咲いていました。
通常のしだれ桜と違ってまるで木から溢れ出すシャワーのように繊細で可憐な花を咲かせることで全国的にも知られています。
過去2年は「祇園しだれ」のライトアップは中止になってますが、2022年は3年ぶりのライトアップ「祇園の夜桜」復活となります。
円山公園は1886年(明治19)に開園した京都市最古の公園で園内には「祇園しだれ」の他にもソメイヨシノや八重桜など各種桜が4月上旬から中旬頃まで楽しめます。
高台寺波心庭のしだれ桜
高台寺は豊臣秀吉の正室の北政所ねねをお祀りする寺院として全国的にも有名な寺院です。
豊臣秀吉公の菩提を弔うためにねねが祈願し、徳川家康がこの地にあったという雲居寺の跡地を整備して1606年に創建されました。
境内にある方丈庭園「波心庭」にあるしだれ桜が見事で今回Kyotaroは3年連続の満開時の拝観となりました。
2022年は庭園の白砂はシンプルにそのままになっていたため、「しだれ桜」のピンクが特に映えてみえました。
コロナ前までは方丈の軒先に座ってのんびり観賞することもできたのですが、コロナ感染拡大防止の観点から方丈に座っての観賞は現在できなくなっています。
勅使門としだれ桜、そして白砂の石庭が美しく見事な景観を織りなす人気の桜スポットでここもライトアップイベントが人気の寺院となっています。
高台寺境内の見どころハイライト
高台寺の2022年の見どころをハイライトで紹介します。
豊臣秀吉の死後、正室である北政所ねねが出家した際の号である「高台院」が寺名の由来ともいわれています。
波心庭と藤井勇泉
毎年、春になると訪れる観光客の最大のお目当ては境内の方丈前庭園である石庭「波心庭」に咲く大きな1本のしだれ桜です。
方丈から眺めるその“凛”とした姿は、見る人の心を和ませてくれ、Kyotaroは訪ねる度に「北政所ねね」が宿っている、そんな気にさせられる「しだれ桜」です。
2022年の庭園のデザインはシンプルな白砂のままです。
また方丈内の展示ブースでは「藤井勇泉 特別展~龍花春早 猫龍懶眠」の展示が行われていました。
猫の表情がとても個性豊かで龍もどこか愛嬌のある目をしたユニークな印象を受け、心が癒される空間となっていました。
観月台と開山堂
方丈から廊で繋がっている「開山堂」、その廊の途中にはねねが秀吉を偲び月を眺めたという「観月台」があります。
開山堂は創建当時はねねの持仏堂でしたが、のちに高台寺を開山した三江紹益禅師の塔所となり「開山堂」となりました。
堂内には三江紹益禅師坐像の他、ねねの兄である木下家定夫妻木像が祀られています。
霊屋と臥龍廊
開山堂から臥龍廊で繋がる高台にあるお堂が「霊屋(おたまや)」と呼ばれる秀吉公とねねをお祀りする願堂です。
堂内の須弥壇の中央に随求菩薩、左厨子に北政所ねね、右厨子に秀吉公の木像がそれぞれ安置されています。
「高台寺蒔絵」と呼ばれているのはこの霊屋の須弥壇や厨子のことで桃山時代の漆工芸最高峰の粋を集めていることで注目されています。
傘亭と時雨亭
境内の山手にある茶室でここから南西方向に京都市街、西山連山を眺めることができます。
「傘亭」と「時雨亭」ともに伏見城から移築された利休好みの茶室と云われ、重要文化財に指定されています。
高台寺創建当時より北政所ねねの周りには茶湯坊主衆が5人程度はいたため、出家後の禅三昧の生活を送っていた傍らでねねは茶を嗜むことが多かったようです。
方向的に京都駅がある方向のため、京都タワーや京都駅ビルを眺望することができます。
高台寺に隣接する霊山観音像の横顔も拝むことができます。
竹林と恋人の聖地
境内順路の最後、小高い山から下りてくる途中には竹林と小径があります。
竹林に囲まれた景観が京都ならではの雰囲気を創り出しています。
また坂を下り切った先には「恋人たちの聖地」と書かれた場所があり、撮影スポットになっています。
秀吉亡き後も北政所ねねが一途に思い偲び続け、高台寺が創建されたことに因んでのスポットというわけです。
あなたも秀吉公とねねに肖って恋愛成就、夫婦円満を祈願してみましょう。
鐘楼と高台寺公園
高台寺の駐車場付近にある鐘楼からは京都市街が一望できる絶景スポット、かつ春は桜も楽しむことができる撮影スポットにもなっています。
隣接する茶店も2022年はオープンしていました。
また、鐘楼の先にある石段を下りるとねねの道沿いにある「高台寺公園」に出ることができます。
「高台寺公園」の桜も満開になっていたので結婚式を控えたカップルが数組、写真撮影をしていました。
ここは確かに絵になるくらい桜が美しいスポットですね。
3年ぶりに戻った京都のお花見ムード
2020年に世界中を混乱に陥れた「新型コロナウイルス」の猛威はまだ記憶に新しいところです。
2020年4月7日、桜のシーズン真っ只中に「緊急事態宣言」が発令されたのをKyotaroは憶えています。
それから2年連続の春の外出自粛要請を経て迎えた3回目のお花見シーズン、京都のお花見ムードも復活の兆しを見せています。
円山公園に戻った春の光景
円山公園といえば夜桜の聖地として知られ「祇園しだれ」の西側に広がる公園敷地にはたくさんの桜が植えられており、お花見宴会のメッカとして知られる場所でもあります。
2022年3月29日に訪れた際に多くの露店が準備をし、公園内にはお花見の茶席も用意されていたのでようやくかつてのお花見で賑わう円山公園を目の当たりにしました。
お花見と言えば新入社員が新社会人として会社にやってくるシーズン、歓迎コンパをこの場所で開催してもらったのが懐かしいです。
まだまだ感染対策をしっかり行うことを忘れてはいけませんのでマスクの着用を心掛けて、大声でのどんちゃん騒ぎは禁物です。
八坂神社の桜と舞妓さん
円山公園は南北に続く京都東山の名所を繋ぐ、ハブのような役割の公園で市民憩いの場所でもあります。
公園の西に隣接する八坂神社やすぐ南の高台寺、北側には知恩院と周辺には京都を代表する寺院や神社へ歩いていく事ができます。
八坂神社境内の桜も満開までもう少しの5~7分咲きという開花状況でしたが、さらに華を添えていたのが舞妓さんでした。
京都祇園に近い場所で「鴨川をどり」を控えたシーズンということもあり、街中で舞妓さんに出会う確率も高いというわけです。
まさにはな、花、華の京都を久しぶりに体感したような気がします。
高台寺へのアクセスと駐車場について
●高台寺
TEL:075-561-9966
〒605-0825 京都市東山区高台寺下河原町526
■拝観時間 9:00~17:30(17:00受付終了)
※ライトアップ期間のみ日没後点灯~22時まで(21:30受付終了)
■拝観料金 大人600円、中高生250円
※高台寺掌美術館拝観含む
■アクセス 祇園四条、清水五条から徒歩が便利
・京阪電車/「祇園四条駅」下車、徒歩約15分
・阪急電車/「京都河原町駅」下車、徒歩約20分
・市バス/「東山安井」下車 徒歩約7分
■駐車場 倒変木高台寺駐車場(有料1時間まで600円、以降30分ごと300円)
まとめ
京都人ならではの桜めぐりを紹介させて頂きました。
高台寺のしだれ桜と円山公園の祇園しだれは同時期に満開を迎え、かつソメイヨシノよりも満開になる時期が早いことで知られています。
なのでまだ満開には遠い時期であっても早咲きのしだれ桜は満開を迎え、3月下旬にピークとなっていることが多いのでこまめにチェックして訪れるようにしましょう。
ネット上に掲出されている開花情報サイトよりも近年はSNS拡散による情報の方がオンタイムで満開の時期を知ることができるので情報ツールとしてKyotaroは活用しています。
今回は京都人ならではの視点で満開を迎えているふたつのしだれ桜をピンポイントにめぐる方法の紹介でした。
ぜひ、参考にして下さいね。
※高台寺、円山公園からの帰り、京都木屋町通沿いを流れる高瀬川の桜は満開まであと少しの状態、ここも夜桜で賑わうスポットです。
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