銀閣寺の近くに鎮座する八神社とは?大文字山登山口にある神社を参拝

神社仏閣(観光)
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京都在住のブロガーKyotaroです。

京都もお盆休みを迎え、間もなく“五山送り火”の季節を迎えます。

でも今年は新型コロナウィルス感染拡大の影響で祇園祭り同様に規模を縮小して開催されます。

“五山送り火”とはご先祖様を自宅に迎え、お盆終了とともに天国へお見送りする行事。

送り火の中心となる右大文字こと「如意ヶ嶽」の麓、登山口には銀閣寺や浄土寺、そして1000年の歴史を誇る「八神社」があります。


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銀閣寺は有名でも隣の八神社は意外に無名?

京都東山文化の中心といえば銀閣寺こと「東山慈照寺」で室町幕府8代将軍である足利義政公ゆかりの寺院として有名です。

でも銀閣寺山門を北側に進んで行った先、すぐの場所に石鳥居があるのをあなたはご存知でしょうか?

銀閣寺山門前からその「石鳥居」は見える距離にあり、鳥居前を東に右折すると大文字山(如意ヶ嶽)の登山口となります。

そう、銀閣寺までほとんどの観光客はやって来ますが、この「石鳥居」のある神社にはほとんど誰も参拝には行きません。

その無名の神社について詳しく見ていきましょう。

宮中三殿のうち八神殿と同神を祀る八神社

一年を通じて大勢の観光客が訪れる銀閣寺の隣に鎮座する八神社はほとんど無名の神社で銀閣寺を訪れた観光客はほとんど八神社に参拝すら行きません。

銀閣寺の拝観後は、参道沿いのお土産屋さん、哲学の道を経由して次の目的地(観光地)へ行く観光客がほとんどでしょう。

でもこの「八神社」本殿に祀られる御祭神は八神で皇居、賢所に祀られる宮中三殿のうち、八神殿と同じ神々が祀られているのです。

■八神社の御祭神
高御産日神(たかみむすびのかみ)…天御中主神と並ぶ造化三神
神御産日神(かみむすびのかみ)…宇宙生成化育の神
生産日神(いくむすびのかみ)…生産の神
足産日神(たるむすびのかみ)…豊饒の神
玉積産日神(たまつめむすびのかみ)…物を生み出す神
大宮売神(おおみやめのかみ)…和平をはかる神
御食津神(みけつかみ)…食物の神
事代主神(ことしろぬしのかみ)…国土安穏、皇室守護の神

相殿には日吉大社の御祭神の一柱である豊雲野神(とよくもぬのかみ)、別名・十禅師大明神(じゅうぜんしだいみょうじん)をお祀りしています。

また、八神社には境内社がふたつあります。

石段をあがった正面に「樹下稲荷社」があり、商売繁盛、食物の神様である食稲魂神(うがのみたまのかみ)を御祭神として祀っています。

石段脇には「雨社」があり水の神・高龗神(たかおかみのかみ)が祀られています。

八神社の境内について紹介

銀閣寺参道を真っ直ぐ進んで山門前の通りを左方向、大文字山登山口方向に曲がります。

するとその場所から八神社の一の鳥居がすでに見えています。

一の鳥居を左に進むと大文字山登山道へ、真っ直ぐ進むと「八神社」境内へ。

二の鳥居と狛犬、その脇には御神木と書いた看板はあるものの切株だけが遺されています。

二の鳥居から先は本殿まで石段を上って行きますが、正面に見える朱い社殿が本殿と思いきや実は境内社のひとつ「樹下稲荷社」でした。

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「樹下稲荷社」の前まで来るとすぐ近くにもうひとつ小さな社があるのに気付くと思うのですがこちらは水の神様・高龗神を祀る「雨社」です。

「樹下稲荷社」から左手に石段が続いてるのでそこを上がったところが本殿、拝殿がある「八神社」の御祭神が祀られる神域となります。

改めて石碑に書かれた八神を見てみるとあまり、馴染みのない神様ばかりかと思いきや実は、皇居、賢所に祀られる宮中三殿のうち、八神殿と同じ神々が祀られています。

普段から参拝者が少ない神社ですが、1000年以上の歴史を誇り、かつてこの地域に広大な寺域のあった浄土寺(銀閣寺に隣接)や銀閣寺の鎮守社でもあったんですね。

ご利益は諸々の願い事の成就をはじめ、方除、厄除、災難除の神様として霊験あらたかな神社となっています。

八神社の歴史と由緒

八神社が現在の地に鎮座したのは平安時代初期にあたる800~807年(大同年間)頃という説や905年(延喜5)前後と云われますが、詳細は定かではありません。

いずれにせよ1100~1200年もの歴史を誇る神社であることに変わりはなく、古来よりこの地に広大な寺域があった浄土寺の産土神として崇められてきました。

相殿の「樹下社」に豊雲野神(十禅師大明神)を祀っているのも平安後期から鎌倉時代に勢力を大きく伸ばした比叡山延暦寺、日吉大社の影響が大きいと云われています。

いずれにせよ幕末1858年(嘉永6)に浄土村一帯を襲った火災によって一帯が全焼、その時に古文書等が全て焼亡し、詳細は不明のままになっている。

少なくとも室町幕府8代将軍である足利義政が東山殿を建てた頃には「八神社」としてこの地に鎮座していたことが慈照寺所蔵絵図によって知ることができます。

1484年(文明16)に八神殿が八神社から吉田神楽岡(現在の吉田神社大元宮)に移されてからもこの地にて宮中八神殿の神々を斎ってきたのです。

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現在は浄土寺一帯、東山慈照寺の鎮守社として広く崇敬されています。

八神社へのアクセスと駐車場について

場所的には、銀閣寺とほぼ同じと考えて貰っていいです。

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大文字山(如意ヶ嶽)登山をしたことがある人はご存知の方も多いと思います。

登山道入り口近くにある神社です。

■八神社
TEL:075-771-5159
〒606-8402 京都府京都市左京区銀閣寺町26
拝観料金 境内自由(参拝無料)
拝観時間 9:00~17:00(※社務所)境内自由参拝
アクセス 最寄りバス停は「銀閣寺道」
※最寄り駅は京阪出町柳駅から徒歩30分程度
市バス/京都駅から5・17・32・急100・急102・203・204系統
「銀閣寺道」下車、徒歩10分
市バス/烏丸今出川から急102系統、同志社前から203系統
「銀閣寺道」下車、徒歩10分
市バス/金閣寺道から急102・204系統に乗車
「銀閣寺道」下車、徒歩10分
駐車場  専用駐車場なし※市営又はコインパーク利用

まとめ

銀閣寺の鎮守社でもある「八神社」の紹介でした。

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その歴史は古く、平安初期に現在の地に鎮座し、銀閣寺よりも歴史のある鎮守社として地元で崇められてきました。

京都大学の裏山・吉田山に鎮座する「吉田神社大元宮」ともゆかりがあり、御祭神はあまり聞いたことがなかったのですが皇居など宮中三殿のうち、八神殿と同じ神々を祀り、霊験あらたかといいます。

本当に参拝者が少なくて、気付かずに通り過ぎる人も多い神社ですが、銀閣寺から歩いて1分もかからない場所にあるので気になるあなたはぜひ参拝に訪れてみて下さい。


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