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京都在住のブロガーKyotaroです。
京都紅葉めぐり、今回は東山でも有名な南禅寺界隈のスポット、世界的にも有名な“もみじの永観堂”と無鄰菴を紹介します。
特に「永観堂」は東山では東福寺とならぶ人気の紅葉スポットで歩いて巡ることができ、平安神宮や京都京セラ美術館がある岡崎にも近いエリアです。
詳しく見ていきましょう。
南禅寺界隈は紅葉見どころが盛りだくさん?
京都の南禅寺といえば臨済宗南禅寺派の大本山として知られ、広大な境内には複数の塔頭寺院があり、琵琶湖疎水の水路閣でも有名です。
広大な境内を誇る南禅寺とその界隈は秋になると紅葉が美しいスポットでもあり、徒歩5分の場所には“もみじの永観堂”もあり、大勢の観光客で賑わうエリアでもあります。
南禅寺といえば水路閣と紅葉の景観
南禅寺境内は非常に広大な敷地を誇り、京都五山、鎌倉五山よりも上に置かれる別格の寺院としても有名です。
秋になると境内のあちこちで紅葉が楽しめるのですが、特に有名なのが琵琶湖疎水で有名な「水路閣」が境内を通り抜けており、その周辺の紅葉とのコントラストが人気のエリアになっています。
歴史を感じさせる水路閣はレンガ造りとなっており、花崗岩造りのアーチ形の橋脚は若者のインスタ映えスポットにもなっています。
神社仏閣の景観を損なわないよう、当時は画期的と言われた異国風建築が用いられたと云われています。
まさに京都ならではの光景をここでは楽しむことができます。
蹴上インクラインとねじりまんぽ
琵琶湖疎水といえば京都では南禅寺のすぐそばにある「蹴上インクライン」が有名です。
「蹴上インクライン」とは船を運航するために敷設された傾斜鉄道跡で全長582mは世界最長を誇ります。
現在は廃線跡が残され、京都市の指定文化財となっており、春になると廃線沿いに桜が咲き誇る名所にもなっています。
また三条通から蹴上インクラインの下を通り抜けるレンガ造りのトンネルを「ねじりまんぽ」と呼び、トンネル内部のレンガが螺旋状にねじれていることからその名が付けられました。
なぜ?螺旋状にねじれているのか?というとトンネル内壁の耐久性をあげるためにこのような造りになっているのです。
蹴上インクラインには琵琶湖疎水の土木技師を務めた「田辺朔朗像」や「義経地蔵」などの史跡も残されています。
南禅院と天授庵の紅葉必見の塔頭寺院
南禅寺界隈には16もの塔頭寺院があり、そのなかでも水路閣付近にある「南禅院」と三門そばにある「天授庵」は紅葉が美しいスポットとして人気があります。
南禅院
「南禅院」は南禅寺発祥の地と云われる穴場スポットで水路閣の背後にひっそりと佇む、桂昌院にもゆかりのある塔頭寺院です。
鎌倉時代後期に造られた美しい名勝庭園は池泉式回遊庭園で方丈と曹源池、南側に広がる苔庭からなる美しい庭園です。
特に楓の樹々がたくさんあるので初夏には青もみじの名所としても見応えがあります。
天授庵
「天授庵」は南禅寺の中でも屈指の紅葉名勝として知られる塔頭寺院で最大の特徴は「枯山水」と「池泉式回遊」のふたつの対照的な庭園が同時に楽しむことができる点です。
本堂前庭の枯山水庭園が境内屈指の紅葉名勝となっており、紅葉、白砂、緑苔のコントラストが特に映える場所でもあります。
また幾何学的な模様の畳石はとても素晴らしく、インパクトある景観を創り上げています。
本堂よりも奥にあるのが書院でその南庭は池泉式回遊庭園となっており、水面を覆いつくすかのような睡蓮が印象的です。
もみじの永観堂は東福寺と並ぶ紅葉名勝
“もみじの永観堂”は正式名称を「永観堂禅林寺」といい、京都では東福寺に次ぐ紅葉の名勝として人気があるスポットです。
諸堂宇と寺宝をめぐる
境内には楓の樹々が所狭しと植えられており、秋になると境内は燃えるような紅葉で覆いつくされます。
燃えるような紅葉のなかに点在する諸堂宇との紅葉コントラスト、諸堂宇から眺める紅葉が絶景を創り上げており、圧巻の景観が11月下旬にピークを迎えます。
本堂にあたるのが「阿弥陀堂」となり、有名な首が90度回転している珍しい阿弥陀如来像「みかえり阿弥陀」が安置されています。
また龍がうねるような廊下の「臥龍廊」は山の斜面に沿うように巧みに木を組み合わせて造られており、見応えがあります。
名勝庭園の敷きもみじの絨毯が見事
諸堂宇を拝観したあとは名勝庭園へと降りていき、紅葉を楽しむことができます。
また紅葉が落葉しはじめてからは地面を覆いつくす“敷きもみじ”はその数が半端ないくらい“もみじの絨毯”となり、苔の緑との綺麗なコントラストが楽しめます。
名勝庭園中央の「放生池」にある「弁天社」に架かる錦雲橋も紅葉に彩られ、風情あるこの時期ならではの美しい景観を楽しむことができます。
樹々の紅葉に加えてシーズン後半は、地面に敷き詰めた“敷きもみじ”とまさに“紅葉づくし”の境内を満喫することができます。
庭園カフェがおすすめの無鄰菴
南禅寺界隈でもうひとつおすすめのスポットが「無鄰菴」です。
歴史上でも「無鄰菴会議」の舞台となった名所旧跡です。
ここは明治・大正の元老・山県有朋好みの東山借景庭園として有名ですが、当時の日本庭園としては非常に珍しい芝生を用いている点が特徴的です。
芝生を用いたのは山県有朋のこだわりで作庭師の小川治兵衛に出した要望のひとつと云われています。
Kyotaro個人的には無鄰菴の庭園カフェが気に入っており、拝観が予約制となってる無鄰菴を予約するときは必ず「庭園カフェも希望する」を選択することをおすすめします。
庭園カフェは東山の借景を正面に望むことができる母屋にあり、まさに山県有朋が愛でた景色を見ながらまったりタイムを過ごせます。
カフェを楽しんだ後は庭園散策を楽しむことができ、美しい紅葉と東山の雄姿、そして川のせせらぎを楽しみながら散策する贅沢な時間、非日常を体験して下さい。
まとめ
南禅寺界隈の紅葉ともみじの永観堂、そして庭園カフェを楽しめる無鄰菴の紹介しました。
蹴上から南禅寺、永観堂、無鄰菴は歩いて移動してもすぐの場所にスポットが点在してるので効率よく観光ができます。
蹴上インクラインや南禅寺境内の水路閣など京都の歴史を感じながら紅葉も楽しめる絶景満載のおすすめルートです。
ぜひこの秋にも訪れて頂きたいと思うのでこの記事があなたの参考になれば幸いです。
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