“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。
京都在住のブロガーKyotaroです。
京都“青もみじ”の名所と穴場シリーズですが、今回は人気の「東山編」その1~哲学の道・岡崎エリアの紹介です。
このエリアは哲学の道を北から南へ下って南禅寺・永観堂で〆る、という人気のルートで洛西の「嵯峨・嵐山」に並ぶ人気のルートです。
一日かけて歩いてのんびりめぐる、おすすめルートを紹介します。
東山「哲学の道」を歩いて青もみじを堪能する
京都東山にある「哲学の道」は桜と紅葉が人気のスポットで春と秋には大勢の観光客で賑わいます。
「哲学の道」ができたのが1890年(明治23)、その後1912年(明治45)に延伸した琵琶湖疎水の分線沿いに桜の木を植えて散策路を整備して現在の「哲学の道」となりました。
静かで自然豊かな景観に魅了され、谷崎潤一郎氏をはじめ多くの文人や哲学者がこの地に移り住んだといいます。
銀閣寺周辺の浄土寺橋から若王子神社のある鹿ケ谷まで続く約1,8㎞の散策路沿いには世界遺産の銀閣寺をはじめ多くの社寺が点在しており、歩いてめぐることができます。
今回は“青もみじ”が楽しめる「哲学の道」周辺のスポットを紹介します。
銀閣寺(東山慈照寺)
京都東山文化の象徴的存在といわれる“銀閣寺”こと「東山慈照寺」。
1994年に世界文化遺産に“古都京都の文化財”として登録、京都北山文化の象徴とされる“金閣寺”、西本願寺の飛雲閣とともに“京都の三閣”に数えられる名刹でもあります。
銀閣寺の代名詞「観音殿」と「錦鏡池」を中心とした池泉回遊式庭園には多くのカエデの木が植えられており、“青もみじ”を堪能できるスポットです。
現在の庭園は江戸後期に改修された時のものですが、1952年(昭和27)に特別史跡、特別名勝に指定されている“名園”なのです。
境内入ってすぐ方丈前に広がる盛砂が創り上げる独特の世界、白砂に波紋型に表現される「銀沙灘」と円錐台形の形をした「向月台」も見どころのひとつです。
足利義満が建てた北山文化の象徴「金閣寺」が華やかな印象であるのに対し、東山文化の象徴「銀閣寺」は質素で剛健な「詫び・寂び」文化を体現、足利義政の力強い世界観が伝わってきます。
法然院
“銀閣寺”から「哲学の道」を歩いて南へ進むこと約10分で「法然院」へ辿り着きます。
東山の自然に囲まれた寺院で“青もみじ”に囲まれた山門、山門の先、参道両脇の白砂壇(びゃくさだん)に描かれた水の流れを表現している波紋模様が印象的な寺院です。
“青もみじ”がいちばん美しく見ることができるのがこの山門、白砂壇周辺です。
自然に囲まれた景観から「法然院」境内は本当に静かで、特に初夏の新緑シーズンはほとんど人がいない穴場で美しい“青もみじ”をゆっくり楽しめます。
境内奥に本堂(仏殿・拝殿)と経蔵があり、本堂には御本尊の阿弥陀如来坐像、観音・勢至両菩薩像、法然上人立像、萬無和和尚坐像が安置されています。
真如堂
「法然院」から「哲学の道」経由で霊鑑寺の看板を右折して白川通まで下り「真如堂」まで徒歩約20分で辿り着けます。
「哲学の道」からやや逸れることになりますが、ぜひ訪れていただきたいスポットです。
白川通から行くと「真如堂」本堂の裏側から境内に入ることになりますが、本堂裏に広がる庭園が“青もみじ”の名所になっています。
また本堂入口の方へと進んでいくと「真如堂」のシンボル・三重塔が見えてきます。
春には桜、秋には紅葉とのコントラストが美しい“三重塔”ですが、初夏は“青もみじ”とのコントラストが美しい景観を創り上げています。
「真如堂」境内は拝観自由なのですが、本堂から入場する書院、そして“借景庭園”「涅槃の庭」は必見の価値ありなのでぜひ訪ねてみて下さい。
※庭園拝観料 大人1,000円 別途必要
哲学の道
「哲学の道」に点在するスポットもさることながら、散策道は秋には紅葉名所になっていますので当然、初夏には“青もみじ”が美しい散策道になっています。
萌えるような新緑、若葉が眩しい季節、特に“青もみじ”が明るい緑のこの時期はまさに絶景といっても過言ではありません。
やや高台に「哲学の道」があるのでロケーションによっては京都の街並みを一望できるスポットもあります。
点在するスポットに意識がいきがちですが、多くの文人や哲学者が愛したという景観も素晴らしく、この地に移り住んだ気持ちが手に取るようにわかります。
途中には疎水沿いにカフェもありますので休憩しながらその静寂に浸る時間も時には必要だなと思います。
東山「岡崎」の青もみじ名所
「哲学の道」続いて「岡崎」の“青もみじ”の名所の紹介です。
「岡崎」と言っても美術館や平安神宮などがある「岡崎公園」より東山の山手にある「永観堂」と「南禅寺」の紹介となります。
ともに京都を代表する紅葉名勝のため“青もみじ”美しさも半端ないのがこのふたつのスポットです。
早速、見ていきましょう。
永観堂
「もみじの永観堂」と古今和歌集に歌われるくらい古来より“紅葉の名勝”として有名な寺院で11月には京都でも随一の人気を誇るスポットのひとつです。
全国というより今や世界中から“紅葉の永観堂”を拝観にやって来る人が後を絶えず、境内はカエデの木で埋め尽くされています。
当然、初夏の“青もみじ”も半端ありません。
釈迦堂、阿弥陀堂など素晴らしい堂宇を渡り歩きながら美しい“青もみじ”を見ることができ「臥龍廊」を通り抜けて「多宝塔」周辺からは京都の街並みが眺望できるなど見どころも満載です。
「みかえり阿弥陀」と呼ばれる首が90度横を向いてる阿弥陀如来像が安置されていることでも有名です。
「永観堂」としてその名が残る7代目住職「永観」に阿弥陀如来が修行中に振り返って「永観、おそし」と声をかけたという伝説が残っています。
※永観堂は別途拝観料・大人600円が必要です。
南禅寺
「永観堂」山門より歩くこと7分で「南禅寺」境内へ到着。
「南禅寺」といえば水路閣が有名で境内いちばん奥の東側を水路閣が通っており“青もみじ”とともに撮影スポットになっています。
水路閣周辺は境内でも人がいちばん集まるエリアといってもいいのでシャッターチャンスを逃さないようにしましょう。
また知恩院、静岡の身延山久遠寺とともに三大門のひとつに数えられている「三門」や小堀遠州作庭の枯山水庭園「方丈庭園」でも“青もみじ”が楽しめます。
広大な境内は拝観自由で“青もみじ”を至る所で楽しむことができますが、三門や方丈庭園など一部拝観料が必要な箇所があります。
※三門、方丈庭園ともにそれぞれ大人500円の拝観料が必要。
「岡崎」南禅寺には青もみじの“穴場”がある?
「南禅寺」は広大な敷地を誇り、境内には複数の塔頭寺院がありますが、その中から2ケ所を“青もみじの穴場”として紹介しましょう。
ともに拝観料が必要ですが、美しい庭園、堂宇と“青もみじ”のコントラストが美しいスポットとなっていますのでおすすめします。
南禅院
境内から見て水路閣の向こう側にあるのが「南禅院」でここは桂昌院ゆかりの地でもあります。
境内は広くないのですが、初夏には“グリーンシャワー”を全身にチャージできるほどマイナスイオンを感じるスポットになっています。
“青もみじ”しかない池泉庭園と言っても過言ではありません。
庭園はぐるっと一周散策できますので池の反対側から“青もみじ”越しに見る方丈が絶景ポイントです。
※拝観料金 大人300円 別途必要
天授庵(てんじゅあん)
「天授庵」は南禅寺三門の南側(真横)にある塔頭寺院で気付かずについ通り過ぎてしまいそうになる寺院ですが必見の価値ありです。
秋には紅葉名勝としても有名な「天授庵」は菱形の畳石が特徴的な枯山水庭園、南北朝時代の池泉式回遊庭園、2つの庭園が楽しめることで知られています。
境内はひととおり本堂横から奥にある池泉回遊式庭園まで一周できるようになっていて“青もみじ”はどこに居ても楽しむことができる寺院です。
Kyotaro個人的には本堂(方丈)前にある枯山水庭園が好きで紅葉、青もみじの季節を問わず、白砂と苔の美しいコラボレーションに彩りを添える楓が気に入ってます。
※拝観料金 大人500円 別途必要
まとめ
京都を代表する紅葉名勝であり“青もみじ”の名所でもある「哲学の道・岡崎」の紹介でした。
Kyotaro個人的には洛西エリアの「嵯峨・嵐山」と同じくらい一年を通して人気のエリアだと思っており、歩いてゆっくりめぐることができるのも魅力のひとつですね。
周辺にはお洒落なカフェも最近はできてるので初夏のひとときを過ごすこともできます。
秋の紅葉シーズンは観光客の多さにゆっくりというわけに行きませんが、新緑・初夏のこのシーズンであれば、ゆっくり“青もみじ”を堪能しながら各スポットを堪能することができるのが最大の魅力です。
コメント