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京都在住のブロガーKyotaroです。
2024年、Kyotaroがおすすめする京都の紅葉をエリア別にイチ推しスポットとして紹介します。
「京都の紅葉見頃はいつ頃ですか?」「11中旬頃には紅葉してますか?」とよく聞かれるのでその年にもよりますが、Kyotaroはだいたい11月23日を過ぎてから12月最初の週末まで、とお伝えしています。※例年の見頃は1週間単位で前後する場合があります。
では早速、京都紅葉名勝をエリア別に紹介していきましょう。
京都紅葉おすすめ、洛東エリア
京都紅葉のおすすめとしてまず「洛東」エリアの紹介です。
洛東といえば、京都東山を中心に有名な紅葉名勝として「東福寺」「永観堂」「清水寺」「南禅寺」など四大名勝がありますが、紅葉シーズンとなると多くの人、人、人で人に酔うほどの混雑となります。
今回紹介するのは鮮やかさでは四大名勝に負けないくらいの美しさを誇る推しのスポットを紹介します。
真如堂
真如堂は赤や黄金色に染まる紅葉のトンネルが圧巻のスポットで見ごたえがあり、石畳の参道両側に大きく枝をはりだした楓が並び、11月下旬になると美しい参道の景観を楽しむことができます。
また五重塔を囲むかのように紅葉を見ることができ、まるで真紅の炎のなかに五重塔が佇んでいるかのような景観も見どころとして押さえておきたいですね。
真如堂は正式名称を真正極楽寺といい、京都大学の東側にある吉田山を含む丘陵地帯、神楽岡にあります。
すぐ隣には会津藩ゆかりの金戒光明寺があります。
安楽寺
安楽寺は通常非公開の寺院ですが、毎年、春と秋の週末に限定公開される寺院で秋は11月土日祝と12月上旬の土日に一般公開されます。
哲学の道から一筋山手の方に佇む古刹で最大の紅葉見どころは茅葺の山門に向かう参道沿いの紅葉、そしてシーズン終盤に見ることができる散紅葉も圧巻の光景です。
また境内はそこまで広くないんですが、本堂周辺の境内で紅葉が楽しめる他、書院から眺める庭園でも紅葉を見ることができます。
哲学の道や法然院、銀閣寺など周辺に有名観光地が複数あることから、なるべくなら午前中の早い時間帯に行くことをおすすめします。
将軍塚青龍殿
将軍塚青龍殿は京都市街が一望できる大舞台で有名な寺院、かつ麓にある青蓮院門跡の飛地境内として「青不動」をお祀りする寺院として有名。
近年はアクセスの不便さから比較的訪れる観光客も少なく、京都市街の眺望をパノラマで楽しめるスポットとしてKyotaroはおすすめしています。
公共交通機関でのアクセスが不便なので車で行っても将軍塚(東山山頂公園駐車場・無料)に停めて参拝できるのがうれしいですね。
境内にある庭園には約220本の楓が植えられており、11月中旬頃からは隠れた紅葉スポットとしてのんびり楽しむことができます。
京都紅葉おすすめ、洛西エリア
続いて京都紅葉おすすめスポットは「洛西」エリアです。
洛西といえば世界的にも有名な「嵐山」があり、こちらもオーバーツーリズムに悩まされるエリアとなっています。
特に近年は、インバウンド観光客が急増して車道に人がはみ出したり、ゴミ問題などが深刻化しているとしてテレビなどでも紹介されています。
でも嵐山から少し離れれば綺麗な紅葉が楽しめるスポットの宝庫でもあり、穴場として紹介します。
常寂光寺
常寂光寺は嵐山渡月橋から歩いて約20分程度の場所、嵯峨野にあります。
観光客で混雑している嵐山の長辻通りからは奥まった小倉山の中腹にあるため、境内には200本余りの楓があり、山門から仁王門、本堂と鐘楼周辺、そして本堂の裏山にある高さ約12mの多宝塔と紅葉、そして嵯峨野に広がる青空のコントラストが最高の景観を創りあげています。
嵯峨野の奥、小倉山の中腹にあることから例年11月20日前後から下旬にかけてが紅葉のピークとなり、市内より少し早く色づく印象があるのですが、2023年は12月初旬の日曜日がピーク、見頃でしたのでその年の気候に左右されます。
多宝塔のさらに上まで裏山は上がることができ、京都市街越しに比叡山を一望できる絶景も楽しめるのがうれしいですね。
善峯寺
京都西山の代名詞ともいえる「西山善峯寺」は西国三十三ケ所の第20番霊場としてもしられ、西山の中腹に位置し、春の桜、初夏のあじさいなど季節の花々を境内で楽しめる寺院です。
標高が高いことから11月初旬から色づき始め、例年11月20日頃には見頃を迎えますが、山の中腹にあるため、標高の高い「薬師堂」、中間にある「釈迦堂」、標高が低い「観音堂」へと紅葉が三段紅葉のように降りていくため、見頃が比較的長いスポットでもあります。
今年は多宝塔の改修も終わり、色鮮やかな多宝塔と紅葉のコントラストも楽しむことができます。
また境内からは京都市街、そして比叡山をはじめ東山三十六峰の他、山城平野まで見渡すことができ、特に「薬師堂」とすぐ近くの「けいしょうでん」からは京都の大パノラマを眺望することができます。
地蔵院
京都松尾にある住宅街に佇む静かな寺院で一休禅師ゆかりの寺としても知られています。
紅葉ピーク期でも比較的観光客が少なく、山門へ続く参道沿いに色づく紅葉がとても美しく、シーズン終盤にはは参道沿いの苔の上に広がる散紅葉が圧巻で、この景観を写真に収めようとする人が多いため、境内より参道入口の方が人が多い時間帯があります。
竹の寺としても有名で境内は竹林に囲まれるような景観となっており、どこか京都の懐かしい雰囲気が漂うとても静かな寺院、穴場として紹介させて頂きます。
境内奥には方丈があり、「十六羅漢の庭」を方丈から眺めたり、ハートの猪目窓からは竹林の緑と紅葉のコントラストを楽しむことができます。
京都紅葉おすすめ、洛北エリア
最後に京都洛北エリアのおすすめ紅葉スポットの紹介です。
洛北といえば京都の中心街からやや離れていることもあり、比較的落ち着いた雰囲気の紅葉スポットが多く、静かに紅葉を楽しめる穴場がたくさんあります。
但し、一乗寺界隈にある「圓光寺」や「詩仙堂」「曼殊院門跡」など有名スポットは紅葉ピークになると多くの観光客、インバウンドで混雑してしまいます。
でも公共交通機関ではなかなか辿り着けないスポットもあり、今回Kyotaroおすすめの穴場として紹介させて頂きます。
宝泉院
大原三千院の参道を進んだ奥にある「勝林院」の塔頭寺院で大原の里の自然の中に佇む静かな寺院です。
大原三千院は参拝者が非常に多いのですが、やや奥まった「宝泉院」は比較的、人も少なく、特に午前中に行けば静かに庭園を眺めながら至福の時間を過ごすことができます。
巨大な五葉の松が有名で客殿から眺める景観は額縁庭園となっており、11月中旬頃から庭園を彩る紅葉が楽しめ、例年ライトアップ、夜間拝観も行われています。
水琴窟もあり、その音色に心が落ち着くのを感じ、また素晴らしい景観を眺めながら抹茶と茶菓子を堪能できる至福の時間を過ごすことができます。
蓮華寺
京都洛北の古刹で知る人ぞ知る穴場の寺院でしたが、テレビで紹介され、SNS映えする景観が話題となり、近年徐々に訪れる人が増えつつある寺院です。
観光客が増えつつあるのですが、まだまだ平日に行けばのんびりゆったり書院から石川丈山の作庭と云われる池泉式回遊庭園を眺めながら過ごすことができます。
写真撮影は書院から庭園を撮影する場合のみ許可されており、本堂まで庭園に降りて行くことができますが、庭園に降りてからの撮影は一切禁止。
本堂の天井には狩野探幽ゆかりの雲龍図が描かれており、必見です。
正伝寺
正伝寺は京都西賀茂の山麓に佇む寺院で正式名称を「吉祥山正伝寺」といいます。
シンガーソングライターの谷村新司さんも「自分と向き合える場所」として定期的に訪れておられたそうです。
確かに住宅街からも離れており、本堂に辿り着けば、本当に静か、車の音も聞こえないくらいの静寂に包まれて比叡山を借景にした小堀遠州作で近年、重森三玲により復旧されました。
山門から庫裏まで続く長い参道は秋になると紅葉が鮮やかに色づき、鐘楼付近の紅葉と併せて楽しむこともできます。
Kyotaroも初めて訪れた時は誰もいなかったので1時間くらいずっと庭園を貸切で眺めていました。
京都で12月に見頃を迎える穴場スポットとは?
京都で12月に見頃を迎える穴場として祇園繁華街の中にある建仁寺を紹介します。
こちらは毎年12月7日~10日すぎくらいまで美しい紅葉がピークを迎え、比較的ゆっくりと紅葉を楽しむことができます。
京都を代表する繁華街・祇園の街中に建仁寺があるのですが、境内に入ると本当に静かで京都の主要な紅葉名勝の見頃が終焉を迎えたあとにピークを迎えます。
Kyotaroも仕事で主要な紅葉スポットにベストのタイミングでなかなか訪れることができないのですが、ここ数年は必ず12月10日前後の休みに訪れて最後の紅葉を満喫しています。
見どころはなんといっても境内の紅葉スポット「潮音庭」です。
建仁寺の大書院と小書院の間にある中庭で両サイドの渡り廊下も含め四方様々な角度から美しく鮮やかな紅葉を楽しむことができます。
他にも紅葉はありませんが、〇△□乃庭、方丈前庭園など個性豊かな2つの庭園が楽しめ、さらに法堂では双龍図のほか、風神雷神の屏風など境内は見どころがたっぷり。
また、建仁寺の開祖・栄西禅師が中国よりお茶を持ち帰り、日本に広めたことから近くには茶碑があるのですが、このあたりも12月10日前後に紅葉がピークを迎え、茶畑とともに紅葉も楽しむことができます。
京都では12月中旬近くまで紅葉が楽しめるスポットがある、ということを紹介させて頂きました。
12月になると比較的、紅葉観賞の観光客が減るため、ゆったりのんびり見れるのが「建仁寺潮音庭の紅葉」の魅力です。
まとめ
今回は2024年紅葉の穴場を紹介させて頂きました。
テッパンの紅葉名勝は2024年もたくさんの人でごった返すことが予想されますが、京都はメジャーなスポットを少し外せばまだまだ魅力的な観光地がたくさんあり、混雑に巻き込まれず堪能できるスポットがまだまだあります。
今回はそんな紅葉の穴場を中心に紹介をさせて頂きました。
近年は穴場スポットであってもテレビ番組の紹介やSNS拡散などによって徐々に観光客が増えてきているスポットが増えていますが、まだまだ混雑してる観光スポットと比べると平日に行ったり、週末でも朝早くに訪れたり、時間帯を少しズラすことでまだまだゆったりと過ごせる場所が多いですね。
あなたも京都紅葉の魅力を再発見してみては如何でしょうか?
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